« ラムチョップの塩糀焼き&アボカドとキウイフルーツのサラダ | トップページ | NHK「今夜も生でさだまさし~北の国から2016富良野~」10/30放送 »

2016/10/10

MOVIE 「怒り」

Anger_pamph_2「シン・ゴジラ」で予告編を毎回見た「怒り」を観てきた。迫力の作品。いろんなものが入ってて、感想がなかなかまとまらない。

※内容に触れていますので、未見の方はご注意を

予告編はこちら。

東宝サイトにあるストーリーはこちら。


ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。
窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。
事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。
千葉――3か月前に突然家出をした愛子(宮﨑あおい)が東京で見つかった。彼女は歌舞伎町の風俗店で働いていた。愛子を連れて帰った父・洋平(渡辺 謙)は、千葉の漁港で働く。8年前に妻を亡くしてから、男手一つで娘を育ててきた。
愛子は、2か月前から漁港で働きはじめた田代(松山ケンイチ)に出会った。
東京――大手通信会社に勤める優馬(妻夫木聡)は、日中は仕事に忙殺され、夜はクラブで出会う男と一夜限りの関係を続けていた。彼には末期がんを患う余命わずかな母がいた。ある日、優馬は新宿で直人(綾野 剛)に出会った。
沖縄――また男と問題を起こした母と、夜逃げ同然でこの離島に移り住んできた高校生の泉(広瀬すず)。ある日、無人島でバックパッカーの田中(森山未來)に遭遇した。

殺人犯を追う警察は、新たな手配写真を公開した。
その顔は、出会った男に似ていた。

いつしか交際を始めた愛子と田代。
二人の幸せを願う洋平であったが、前歴不詳の田代の過去を信用できず苦悩する。

同居を始め、互いの関係が深くなっていく優馬と直人。しかし直人の日中の不審な行動に優馬は疑いを抱く。

ある事件をきっかけに心を閉ざした泉と彼女を救えなかったことに苦悶する同級生の辰哉。
親身に支える田中であったが、無人島で暮らす彼の素性を誰も知らない。

愛した人は、殺人犯だったのか?
それでも、あなたを信じたい。
そう願う私に信じたくない結末が突きつけられる――。

この予告とストーリーから、かなり重苦しい話を想像し、ある意味覚悟して臨んだ。たしかに決して軽くはないが、重いというよりも胸に残った感情は「切ない」が大半を占めていた。

一番「沁みた」のは、東京編のゲイカップルのエピソード。綾野剛ってこんなに表現力のある俳優だったんだ、と。孤独なふたつの魂が出会って、触れ合って、徐々にお互いをかけがえのない存在としていく様子を少ないセリフで見事に描いていた。だからこそ、愛するが故の小さな不信が取り返しのつかない事態を招くのがたまらなく痛い。

千葉編の宮崎あおいと松山ケンイチは二人とも今まで見たことのないような役柄をやってて、でも二人ともとてもはまっていた。漁業に携わる父親役の渡辺謙を見ていたら自分の父親を思い出した。あんな背中だった。

沖縄編は広瀬すず演じる泉の同級生・辰哉役の佐久本くんが特によかった。彼の演技に説得力がないと映画全部が嘘になってしまう。そんな大事な役を丁寧に演じていた。

人の中にある優しさ、美しさと怖さ、醜さ、信じることと疑うこと、強さと脆さ、そんな様々なものが紡がれた作品だったように思う。希望と喪失と絶望が同居する作品。それでも、わずかでも「希望」があれば、人は生きて行ける。そんなメッセージをそっと伝えようとしている作品のような気もした。

怒り(上) (中公文庫)
怒り(上) (中公文庫)
posted with amazlet at 16.10.17
吉田 修一
中央公論新社 (2016-01-21)
売り上げランキング: 246

婦人公論 2016年 9/13 号 [雑誌]

中央公論新社 (2016-08-23)

「怒り」オリジナル・サウンドトラック
坂本 龍一
SMJ (2016-09-14)
売り上げランキング: 5,499

|

« ラムチョップの塩糀焼き&アボカドとキウイフルーツのサラダ | トップページ | NHK「今夜も生でさだまさし~北の国から2016富良野~」10/30放送 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ラムチョップの塩糀焼き&アボカドとキウイフルーツのサラダ | トップページ | NHK「今夜も生でさだまさし~北の国から2016富良野~」10/30放送 »