LIXIL CUP 2016 7位決定戦・近鉄対NTTコミュニケーションズはトップリーグ史上初のサドンデス決着
ラグビートップリーグ LIXIL CUPの順位決定戦、われらが近鉄ライナーズは7位決定戦に出場することになり、この週末パロマ瑞穂ラグビー場に応援に行ってきました。
この日の名古屋は朝0度の寒さ。とにかく西日本が寒波で冷え込むという予報だったので、できる限りの防寒をして瑞穂へ。到着は試合開始15分前とけっこうぎりぎりでしたが、さすがに厳寒の中の7位決定戦ということで観客席は余裕。それでも両チームの熱心なファンがバックスタンド中央に集まって、お互いエールの交換をしていました。
選手入場、そしてプレゼントのミニボールを客席に。私がいたメイン中央(今回は張り込みました)は観客が少なく、ボールを2個もらった方から1個分けていただきました。ありがとうございます!
試合開始。早速けっこう近いところでラインアウトがあったので撮ってみました。高いですねー。
試合は、近鉄が攻め込むもなかなか思い通りにできず、ボールがNTTコムのバックスに行くとあっと言う間にゲインされてトライ、という展開。前回よりスクラムも改善されているような気がしたのですが、苦戦しています。
結局前半0対17とリードされて終了。ああ、このまま負けてしまうのか…。
後半は、前回も大活躍のアンドレ・テイラー選手投入。早速大きくゲインし、トライ!会場を沸かせます。悲痛な声を出していた近鉄応援団の皆さんも一気に元気に。
後半になって雪がちらつき始めたので、メインの屋根のある上段の方に席を移したら、けっこう近くに近鉄の前田監督を始めとする首脳陣の姿が。バックスコーチらしい方の「ゴーーーーー!」「モアトラーーーイ!」「オフサーイ!」といった叫び声が飛びまくっていました(笑)
座席からの風景はこんな感じ。
その後ペースは終始近鉄ペースで進み、ピエール・スピース選手、吉川選手がトライを重ね、36分でとうとう同点に。重光選手のコンバージョンがはずれて溜息。そのすぐ後にNTTコムのヤンチース選手がペナルティゴールを蹴ることになったときには万事休す、これで負けたかなあと思っていたらまさかの失敗。
17対17のままホーンが鳴って、ボールを蹴り出し後半終了。えっこれどうなるの?トライ数は近鉄勝ってるけど、と思っていたら、「サドンデスで先に得点を取った方の勝利です」とのアナウンス。ええっ、ラグビーでサドンデス!と場内騒然。
すぐ横の通路を前田監督が駆け下りていきました。すごい緊迫感。選手に声をかけ、また元の席に。
キックオフを取った近鉄が攻め込み続け、永下選手がトライを決めて試合終了。勝っちゃったよ!よりによってこんな勝ち方するなんて!と涙が出てきました。
Man of the Matchはアンドレ・テイラー選手。納得の働きです。
そしてテイラー選手の表彰の後、この試合が現役最後の試合になったNTTコミュニケーションズの馬屋原選手の引退セレモニー。ご家族が花束を贈呈され、NTTコムの選手、この日戦った近鉄の選手たちも一緒に記念撮影。いい風景でした。専修大学時代から見てきた馬屋原選手も、今年40歳。お疲れさまでした。
終了後、スタンドからグラウンドにいる前田監督に声をかけると、私に気付かれ、笑顔でこちらに来てくださいました。(お話しするのはかなり久し振りなのに、覚えていていただけてうれしい…。)
「いやあ今回も前半ヒヤヒヤしたけど、何とか勝ってくれました」「ライナーズらしい試合でしたよねぇ」と少し苦笑いしつつも、晴れ晴れとされた表情がとても印象的でした。選手一人一人と握手して回られてる様子に、これが今年最後の試合だものね、としみじみ。お疲れさまでした>前田監督
そんなわけで、充実した遠征となりました。近鉄の皆様、来シーズンはさらに順位をあげるべく、頑張ってください。応援しています。
※試合の詳細情報(得点、出場選手、得点経緯等)はトップリーグのこちらのページにありますので、ご興味ある方はどうぞご参照ください。
順位決定トーナメント 第3節 近鉄ライナーズ vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
★おまけ
客席入り口で朝日新聞のフリーペーパーが配布されていました。
開くと長ーいポスターが。私がいただいたのはもちろんトンプソンルーク選手。(他にマフィ選手やアイブス選手など当日出場チームの日本代表選手バージョンもあり)
ハーフタイムにサインや写真撮影に応じるトンプソンルーク選手。大人気でした。
参考リンク:
近鉄 史上初延長サドンデスで勝利!永下が“サヨナラトライ”(スポニチAnnex)
「延長戦を告げるアナウンスが会場に流れた後、お客さんのどよめきが聞こえました。最後まで攻める姿勢を貫いてくれた選手を称えたい。勝因はそれに尽きます」前田監督は興奮気味に振り返った。年間順位7位の喜び以上に日本ラグビー史上初となるサドンデスでの劇勝に酔いしれた。
【ラグビー】初の延長戦で永下が決勝トライ、近鉄7位(スポーツ報知)
昨季までは、トップリーグのプレーオフトーナメントで同点の場合は〈1〉トライ数〈2〉ゴール数〈3〉延長戦の順番で勝敗を決めていた。今季は同点ならトライ数は関係なく、延長戦を行う方法に変更となり、サドンデス方式が初めて採用された。延長戦でも決着がつかなければ、サッカーのPK戦のように両チーム各5人が交互にキックを蹴るプレースキック合戦「キッキング・コンペティション」が実施される規則になっている。
日本初の延長戦で劇的勝利!ライナーズ7位(ウオーカープラス)
「今シーズンはギリギリのゲームに勝つことができた」と総括した前田監督。「ここがライナーズのスタンダード。さらにステップアップし、来年以降レベルを上げていきます」と身を引き締め、ライナーズは次のシーズンへと向かいます。
【マッチサマリー】LIXIL CUP2016 7・8位決定戦 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦(近鉄ライナーズ トライナーdiary)
【前田監督(記者会見コメント)】大変寒い中、試合会場まで足を運んでいただいたファンの皆さまに感謝申し上げます。
「最終戦を、勝って締めくくろう」という目標のもと、一週間準備をしました。
最後まで攻める姿勢を貫いてくれた選手を称えたい。勝因はそれに尽きます。
この場をお借りして、関係者全ての皆さまに感謝を、また、ラグビーを盛り上げていただいたメディアの方にもお礼を言いたいです。
この2~3年は競った試合をことごとく落としていましたが、今シーズンはギリギリの試合を勝ちきることができました。成長したシーズンだったと思います。
これをスタンダードにして、来シーズンも戦っていきたいです。
#前田監督は早稲田時代、「中竹組」で副将でした
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