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2015/10/31

越後妻有大地の芸術祭の里「食と芸術と紅葉狩り」バスツアーに行ってきました

Aki_tsumari_tanada先日「大地の芸術祭2015」にお邪魔して、すっかり越後妻有のファンになってしまった私。トリエンナーレ期間は終わりましたが、その後もイベントは続いており、その中のひとつ「食と芸術と紅葉狩り」バスツアーに行ってきました。

ツアー概要は以下の通り。

日程
10月10~12・17・18・24・25・31日、11月1・3・7・8日(土・日・祝)

料金
大人6,900円、中学生以下5,600円

始点/終点
越後湯沢駅、六日町駅、十日町駅/十日町駅、六日町駅、越後湯沢駅

交通手段
バス

行程は越後湯沢駅→美人林→星峠の棚田→まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」→絵本と木の実の美術館→越後妻有里山現代美術館[キナーレ]→越後湯沢駅 となっています。

では当日の様子を、写真で。

朝、東京駅から新幹線に乗車。

Aki_tsumari_shinkansen_outside

上越新幹線は2階建てが多いですが、2階建てでも実は通常車両のような椅子に座ることができます。6号車にある「フラットシート」がそれ。最近はもっぱらこちらを使っています。

Aki_tsumari_shinkansen_seat

新幹線内には名物広告・吉乃川酒造の「東京新潟物語」のポスター。

Aki_tsumari_shinkansen_ad

東京駅から越後湯沢駅は1時間少々。あっと言う間に到着しました。
東口にあるという大きめの観光バスを探すと、ありました。

Aki_tsumari_bus

この日は肌寒く、小雨がしとしと降っていました。目的地に到着するまでには何とかやんでほしいところですが。
と思いながら、出発。小一時間かけて最初の目的地の美人林に向かいます。

途中にあったアート「たくさんの失われた窓のために」。人気の作品なのだそうです。時間がないので車中から撮影。

Aki_tsumari_window

そうこうしているうちに美人林に到着。十日町市観光協会のサイトにはこのように紹介されています。

松口の丘陵に樹齢約90年ほどのブナの木が一面に生い茂っています。あまりにもブナの立ち姿が美しいことから「美人林」と呼ばれるようになりました。昭和初期、木炭にするため全て伐採され裸山になりました。ところがあるとき、この山のブナの若芽が一斉に生えだし、ブナ林が野鳥の生息地として見直され、美人林が保護されるようになりました。(外気より気温が2℃低いと言われております)

到着したときはちょうど雨が上がってくれて、安心して外歩きできました。
散策スタート。

Aki_tsumari_bijin_hayashi_walking

Aki_tsumari_bijin_hayashi_up

行ったのは10月11日でしたが、少し紅葉が始まっていました。今頃は見頃かもしれません。

Aki_tsumari_bijin_hayashi_red

足元の倒木にキノコが生えてました。

Aki_tsumari_bijin_hayashi_kinoko

同行した女の子が発見したカエル。保護色になっていて一目見ただけではわかりませんでした。

Aki_tsumari_bijin_hayashi_frog

美人林の入り口には売店がありました。無人で野菜や果物を売っています。

鷹の爪。一袋100円です。

Aki_tsumari_bijin_hayashi_takanotsu

瓜やかぼちゃ。

Aki_tsumari_kabocha

別の無人売店では、鷹の爪がわらで結わえられて、ぶら下がってました。かわいいです。

Aki_tsumari_bijin_hayashi_takanot_2

次は星峠の棚田。にいがた観光ナビにはこのように紹介されています。

『にほんの里100選』に選ばれた松之山・松代地域で松代地域にある「星峠の棚田」。春夏秋冬でその表情を大きく変え、それぞれが観るものを魅了します。その美しさを一目見ようと、全国から多くのカメラマンが足を運びます。

【注意】
棚田地域は、観光地ではありません。農家の方がお米を作る大切な農地(私有地)です。棚田を訪れる際は、ロープが張ってある場所や農地には入らず、車を所定の場所以外には止めない、ゴミは持ち帰る

それは見事な風景でした。

Aki_tsumari_tanada_long

Aki_tsumari_tanada_up

六日町ICからの詳しい行き方が、こちらのブログにありました。ご参考まで。

夏真っ盛りの十日町市「星峠の棚田」に行ってみた。(にいがたレポ)

春先や秋、田んぼに水が張っている時期に訪れると、「水鏡」と呼ばれる、空の色が田んぼに映り込む風景を楽しむことができるようです。とくに朝早くの時間帯がオススメなのだとか。新潟市や東京など、遠くから向かう場合は、前日入りして付近の宿に泊まると良いかもしれません。あるいはオートキャンプ場でキャンプをする、というのもオススメです。

日本大学芸術学部の学生さんのプロジェクトで、棚田の保全に取り組んでいらっしゃるそうです。

星峠の棚田保全プロジェクト 「脱皮する家の田んぼ」、ついに稲刈りへ!

過疎高齢化により担い手を失いつつある棚田を維持しようと、大地の芸術祭をきっかけに地域と関わる鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志が、昨年より「星峠の棚田」一部を復田するプロジェクトを行なっています。

ここからまつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」に向かいます。

まずは越後まつだい里山食堂でお昼ご飯。ここは大人気の食堂で、トリエンナーレ期間はいつも行列がすごかったとか。さすがにオフシーズンなので行列はしていませんが、でもけっこうお客さんが入っています。

窓の外には棚田とアートが。このアート、見覚えがあります。よく写真などで紹介されているものですね。

Aki_tsumari_matsudai_dining_windo_2

天井にある写真は、地元住民の協力者50人にカメラを配り、住民が自宅から撮影した風景の中から作家が選び出したものとのこと。鏡面になっているテーブルにこの写真が映り込んで見える、という趣向。食事をしながら「そこからしか見えない風景」が見えるのはとても面白いです。

Aki_tsumari_matsudai_dining_floor

食事はビュッフェ形式。地元の野菜などを使ったいろんな地元の「かあちゃんの料理」をアレンジした、ここにしかない素朴で美味しいおかずがいっぱい。

Aki_tsumari_matsudai_dining_lunch

表に出ると、あの棚田アートが正面に見えます。こんな文字と組み合わせられていました。

Aki_tsumari_matsudai_kabakoff_front

アートの正式名称は「棚田」でした。

Aki_tsumari_matsudai_kabakoff_board

伝統的な稲作の情景を詠んだテキストと、対岸の棚田に農作業をする人々の姿をかたどった彫刻を配置。農舞台内の展望台から見ると、詩と風景、彫刻作品が融合した形で現れる。

ガイドをしてくださったスタッフの方によると、この松代地区は比較的早く大地の芸術祭を受け入れてくれたエリアなのだそうです。昔から交通の要所になっていて、いろんな人や文化を受け入れる受容性が高かったのではとのこと。同じ大地の芸術祭のエリアの中でもそのあたり違いがあるとのことでした。

そこから室内の黒板の教室へ。これは全部が黒板でできている教室です。床も壁も机も椅子も何もかも。椅子以外には落書きOK。

Aki_tsumari_matsudai_kokuban_floor

Aki_tsumari_matsudai_kokuban_floor_

『文化』としては教育に注目し、教室を芸術空間に変貌させることを考えた。教室全体が黒板であればどんなに楽しいだろうと思い、黒板の教室を造ることとした。「関係-黒板の教室」は、黒板を使ったすべての人々とのコラボレーションである。

私は落書きというとこれしか描けないので。かわいいコックさん。

Aki_tsumari_matsudai_kokuban_cook

このあたりを訪れる皆さんが驚いて、そして気に入ってくれるのがこの「かまぼこ倉庫」なのだそう。言われてみるとたしかにどこのお家にもあるのですが、新潟県民としては「あたりまえ」になっていました。こちらでアートになっていて、売店でかぶれるオブジェとして置いてありました。

Aki_tsumari_matsudai_kamaboko

かまぼこ倉庫のアートはこちら。

Aki_tsumari_matsudai_kamaboko_art

この作品はこの地域特有の建物であるかまぼこ型倉庫との出会いから始まっている。豪雪地帯であるこの地域にフィットする形状で、鉄道工事の副産物であるアーチ型の構造物を利用して作られたのが始まりである。1年にわたって地元広報誌に連載した「かまぼこ型倉庫再発見」では、倉庫をめぐる歴史などを紹介(『広報まつだい』02年9月号〜03年9月号、連載8回)。また松代町内に点在する全てのかまぼこ型倉庫をリサーチし、写真にコメントを添えて、最大サイズの倉庫内部に展示した。残りの6つの倉庫は地元の人に1年契約で貸倉庫として利用されている。それぞれの倉庫は魚眼レンズ付きの覗き穴から内部を覗くことができる。7つの異なる大きさの倉庫を並べたのは積雪時期に雪が見せる形を想定してのものだ。

外には草間彌生のアートが。これも見覚えがあります。

Aki_tsumari_matsudai_kusama

タイトルは「花咲ける妻有」。

Aki_tsumari_matsudai_kusama_board

妻有は気高い土地である。どんな作品でも大手を広げて自由に包みこんでくれる寛容の地である。私が作った巨大な花の野外彫刻作品がここに置かれて妻有の空気を讃美し、美しい陽光を天からそそがれて、この上ない心の安らぎをおぼえている。世界から人が見にきて欲しい。そして全作品をミドリの森や林の奥にみつけて、妻有に来た感動をあじわって欲しい。大地の芸術祭バンザイである。野外彫刻は全世界と日本を含めて数ヶ所作った中でも「花咲ける妻有」は私のお気に入りのナンバーワンである。

すぐ横が松代駅で、線路沿いに普通に生えてる雑草が実は麻とのこと。

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ゲロンパ大合唱

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草刈りは農業には欠かせない大切な仕事だが、大変な重労働。「ゲロンパ」はパカっと大きな口を開け、刈り終えた草をもぐもぐとお腹に飲み込んで堆肥を生み出す堆肥製造マシーン。田んぼの片隅に置かれた5匹のゲロンパたちは、そのユーモラスな姿で草刈りの辛い気分を朗らかにしてくれる。移動可能なゲロンパたち。トラックにちょこんと乗って運ばれてゆく姿は、すれ違う人びとみんなを笑顔にした。

お隣のまつだい郷土資料館にも寄り、中をガイドの方に案内していただきました。(ここは写真なし)


築約140年のけやき造りの民家を利用した郷土資料館です。豪雪地帯特有の重厚な建物で、松代の暮らしに密着した民具や資料を展示しています。 江戸時代末期に建てられた、けやき造りの母屋(木造2階建)は、約10mもの大黒柱と梁で支えられています。豪雪にも耐えうる重厚な造りで、囲炉裏や座敷、茶の間、客間などが当時のまま残っています。 国の重要文化財「松苧神社」の資料や、「にほんの里100選」に選ばれた棚田の映像、雪国の生活用具などを展示しています。このほか、住民から寄贈された約2,000点の民具を収蔵し、季節ごとに地域の暮らしを伝える展示を開催しています。 地元の住民が案内役となり、松代弁を交えながら地域特有の自然や暮らし、民俗について詳しくご案内します。やすらぎの空間で、古き良き松代の歴史と文化を体感してください。

次の目的地「絵本と木の実の美術館」では、外の田んぼで稲刈りをしていました。

Aki_tsumari_ehon_inekari

バスの運転手さんがこのあたりのご出身らしく、その頃の暮らしについていろいろ興味深いお話をしてくださいました。(納豆を自宅のこたつで作っていて、売ってる納豆を食べたときこんなにうまいものがあったのかと驚いたとか)

最後の目的地は越後妻有里山現代美術館[キナーレ]。トリエンナーレで来た時も寄りましたが、その時は疲れがひどくてほとんど展示を見ずじまい。今回は2階まで上がっていろいろと見てきました。

越後妻有は豊かな自然にめぐまれているが、この敷地の環境は、街なかであり、特殊な条件下にある。まず施設自体が空間的魅力を持つこと、そして自らが集客力を生み出すという建築的特性を持つことを目指した。そこで建築それ自体が自然を包括したものとして存在するより他にないと考え、自然のひとつとして「池」を選択した。

囲い込みプランとした場合に純粋幾何学形態である「正方形」は他の形態よりも圧倒的に美しく、この敷地において雑然とした街並みの中で景観の調整子としての役割を果たす。また、表現としてコンクリート打放し仕上げとガラスを多用し、「静かなたたずまい」を呈した様相は、外界から切り離された別世界を実現し、内部空間に配置された幾つかの室は、「建物の中の建物」となり、「入れ子」の構造になっている。これは日本の伝統として寺や神社の聖なる場所に見いだされる建築の造り方でもある。

2003年十日町ステージ 「越後妻有交流館・キナーレ」として誕生した同建築が、2012年、越後妻有里山現代美術館[キナーレ]として生まれ変わった。

越後湯沢駅で解散。スタッフさん、運転手さんのきめ細かいご案内のおかげで、とても充実したツアーでした。

帰りは越後湯沢駅にある murangozzo cafeにて夕食をいただいてから、新幹線に。

さかすけサラダ。酒粕を乳酸発酵させた「さかすけ」を使ったコクのあるリコッタチーズが乗ったサラダ、とのこと。

Aki_tsumari_murangozzo_sakasuke

にいがた和牛の糀熟成グリル モモと豪雪ワイン 赤。豪雪ワインは魚沼地方の葡萄畑で育てた葡萄を使用し、越後ワイナリーの雪中貯蔵庫で低温熟成させたオリジナルワインとのこと。

Aki_tsumari_murangozzo_stake

どちらもおいしくいただいて帰路につきました。大満足。

こちらのツアー、この週末までやっていますので、ご興味お持ちいただけたら十日町市観光協会までお問い合わせください。

また、「とびきりの新米を楽しむための食とアートの10日間、「新米のための越後妻有 2015 秋」開催」ということで、様々なイベントが現地で開催されています。冬になって雪が積もり、アートが見えなくなる前にどうぞご訪問くださいませ。

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