ラグビーワールドカップ2015予選プールでW杯通算わずか一勝の日本代表が2度優勝している南アフリカを破る
信じられない。
まさか、あの南アフリカに、日本代表が勝つなんて。
朝起きて最初にそのニュースを知ったときの驚きといったら。
番狂わせのほぼないラグビーで、一体何が起きたのか。
慌ててニュースなどを検索して、その驚愕のニュースが真実であること、世界に衝撃が走っていることをようやく知りました。
日曜の午後にNHK BS1で試合の録画を放送したのでそちらを見ました。
失礼ながら、こんな試合ができるチームになっていたとは。
低く足元に刺さって南アフリカの大男たちをなぎ倒すタックル、すぐに立ち上がりまた走り続けるフィットネス、逆転されても終始落ち着き闘志を絶やさずにいるメンタルタフネス、そしてキッカー五郎丸のどこまでも正確なキック。そして何より、ロスタイムの相手反則からペナルティゴールを選べば同点がほぼ確実だったにもかかわらず、スクラムからのトライを狙いに行った勇敢さ。この選択で会場中、いやおそらくテレビの前の観戦者のほとんどが日本を応援していました。
それはまさにエディー・ジャパンがやりたかった試合をそのままやれていたような、素晴らしい試合でした。今まで見た日本代表の試合の中で間違いなくベストマッチです。こんなの見たことありません。
95年の南アフリカ大会での、145対17でニュージーランドに負けたあの悪夢がようやく払拭された様な気がしました。
あまりに嬉しくて、1面に載せてるスポーツ新聞を全部一気に買ってきました。
次のイングランド戦は中3日(通常はラグビーの試合は1週間あけることが多い)という厳しいスケジュールですが、さらに一勝して予選突破に弾みをつけてほしいです。
世界からの称賛のツイートがいろいろ寄せられています。
マンオブザマッチを獲ったSH田中。
Your @MasterCardUK man of the match in the memorable @JRFURugby victory was @FumiakiTANAKA9 #RWC2015 #JPN pic.twitter.com/LzKE3JN2q9
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) 2015, 9月 19
放送中も「Incredible!」「Unbelievable!」を連発していたイギリスの放送局・ITVのPolitical editorであるTom Bradleyのツイート。
Japan vs South Africa; perhaps the most exciting rugby match I've ever seen. Incredible. Amazing. Watch it even if you don't like the game..
— tom bradby (@tombradby) 2015, 9月 19
五郎丸が参考にしているレジェンドキッカー・元イングランド代表のウィルキンソンのツイート。
A brilliant performance by Japan, simple as that. My heart still racing after that last few minutes. World Cups are great & no one is safe.
— Jonny Wilkinson (@JonnyWilkinson) 2015, 9月 19
試合内容については以下のリンクをご参照ください。
日本代表「ラグビーワールドカップ2015」南アフリカ代表戦 レビュー(日本ラグビーフットボール協会)
英国時間19日(日本時間20日深夜)、イングランド南部ブライトンでラグビーワールドカップ(RWC)2015プールB、南アフリカ対日本戦が行われ、24年間、RWCで勝ち星のなかった日本が過去2度の優勝を誇る世界ランキング3位の南アフリカを34—32で破る大金星を挙げた。
RWC史上最大のアップセットを成し遂げ、目標とするベスト8入りにこれ以上ないスタートを切った日本は中3日という厳しい日程で、23日にプールB第2戦の対スコットランド戦を迎える。
世界に衝撃!日本の大金星。世界3位の南アフリカを撃破。ラグビーワールドカップ 9月19日(土)の結果(J-SPORTS)
日本代表「ラグビーワールドカップ2015」初戦 対南アフリカ代表、試合後ヘッドコーチ・選手コメント(日本ラグビーフットボール協会)
歴史的勝利から一夜明けて(ラグビー愛好日記)
南アフリカ撃破!全世界からの「必敗」予想に抗い、勝利だけを求めた勇敢な男たち、その名は「ブレイブブロッサムズ」。(フモフモコラム)
現地テレビ局・ITVも何本も記事を立てています。
Fans take to Twitter to celebrate Japan's surprise World Cup win over South Africa
Jones revels in Japan World Cup shock
Match report and highlights South Africa 32-34 Japan
イギリスのメディアはどの新聞も一面扱いだったそうですが、ガーディアンまでこんな記事を。
'History changes for Japanese rugby' as world wowed by defeat of Springboks
この大躍進の立役者は何と言ってもエディー・ジョーンズヘッドコーチ。彼がこれまでにどんなことをしてきたのか、記事になっています。
ラグビー日本代表はなぜ“強豪”になったのか W杯勝利へのマネジメント術――ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズ氏に聞く(ダイヤモンドオンライン)
体格で劣り、守りきれないからこそ。日本ラグビーの活路は攻撃にある。(Number Web)
勝っても「格付け」が変わらない!?世界のラグビー界は驚きの階級社会。(Number Web)
ストーリー:ラグビー代表・エディーHC(その1) 歴史変える「W杯8強」(毎日jp)
ストーリー:ラグビー代表・エディーHC(その2止) 「持たざる者」の哲学(毎日jp)
日本代表の朝は早い。「ヘッドスタート」と呼ぶ毎日の早朝練習は、5時前に始まることもある。休憩を挟みながら夕方まで、1日3回の練習は当たり前。エディーさん自ら「ワラビーズ(オーストラリア代表)なら全員逃げ出す」と認める、世界一厳しい練習だ。体格に恵まれない日本人はパワーで勝ち目がない。着目したのが日本人特有の「きまじめさ」だ。ボールを保持し、連続攻撃で打開するアタッキングラグビーは、倒されても倒されても起き上がり、最後まで走り続ける「世界一のフィットネス」が大前提となる。
NHKの「プロフェッショナル」でもエディー・ジョーンズヘッドコーチの回がありました。また再放送するかもしれませんね。
第253回 2015年1月26日放送 日本は、日本の道を行け ラグビー日本代表ヘッドコーチ(監督)・エディー・ジョーンズ
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