CD 「風街であひませう」 松本隆トリビュートアルバム
松本隆さんの作詞活動45周年を記念したトリビュートアルバム「松本隆 作詞活動四十五周年トリビュート 「風街であひませう」」を聴きました。
公式サイトでの作品案内は下記の通り。
2015年、作詞活動45周年を迎える作詞家、松本隆。時を経ても色褪せる事のない松本隆の言葉の世界に、2015年を代表するクリエイターたちが一同に集う、その名も「風街であひませう」。作詞活動45周年を記念した松本隆の豪華トリビュートアルバムがここに完成。トータルサウンドプロデューサーに鈴木正人(Little Creatures)を迎え、松本隆の言葉の世界を2015年の声でトリビュートするのは、安藤裕子、小山田壮平(ex. andymori)&イエロートレイン、草野マサムネ(スピッツ)、クラムボン、斉藤和義、手嶌葵、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)、ハナレグミ、やくしまるえつこ、YUKI…という、まさに現在の日本のミュージックシーンを名実ともに牽引する、唯一無二の「声」を持つ10組のアーティストたち。また、スペシャルトラックとして、細野晴臣、松本隆、鈴木茂の演奏によって新たに録音された、はっぴいえんど解散直後に残された未発表曲「驟雨(しゅうう)の街」を特別収録。現代のミュージックラヴァーズから、はっぴいえんどファンまで、必聴の内容となっている。
私にとっての松本隆さんは、稀代のヒットメーカー、時代を切り取る吟遊詩人、ジャンルを超えた作詞のプロフェッショナル。
お名前を知った時には既に売れっ子作詞家でしたが、遡って昔から好きだった大瀧詠一さんと同じバンド「はっぴいえんど」にいたということを知りました。
ツイッターを始められたときは驚きうれしくなりフォローしたところ、しばらくしたら松本さんからもフォローしていただいて狂喜乱舞。おそらく松本さんの周囲にいないタイプの職種であるからだろうとこんなツイートから推測します。
機械とか工作とか、周囲にいないんで。よろしく。 RT @kobax27: 何故フォローして頂けたのか全く不明なのですが、あの!松本隆さんにフォローをして頂いた本日12/15、もうRomanticが止まりません!どんな言葉も違う気がする、初めての気持ちなう!
— 松本 隆 (@takashi_mtmt) 2010, 12月 15
もうフォローしたい有名人もあまりいないんで、普通の人の普通の日常が面白いかな。と、文体の語感で選んでます。
— 松本 隆 (@takashi_mtmt) 2011, 2月 7
もしも「文体の語感」で選んでいただけたのなら、こんなに名誉なことはありません。。。
松本隆さんは、ツイッターのプロフィール文がまたとても素敵なんですよね。
作詞家です。フォローはご自由に。時の路面電車の窓から言葉の紙ふぶきを・・・
こんなことを書いて様になるのは日本広しと言えども松本隆さん以外には考えられません。
さて、そして「風街であひませう」。
不思議な、でも素敵なアルバムでした。
オリジナルとはちがう、今を体現する人たちが歌い、演奏される数々の曲。初出から時間を経ても、エバーグリーンの輝きの言葉たち。すごいです。
目玉はやはり“はっぴいえんど解散直後に残された未発表曲「驟雨(しゅうう)の街」“。テープが偶然発見されて、詞を書き直したとのこと。松本さんのドラムに鈴木さんのギターが重なり、そして細野さんの歌が入って、まるで目の前にはっぴいえんどがこの時代に降臨したような瞬間。うっとり、ぞくぞくしました。
そのすごさをさらに感じるのが朗読パート。
詞だけだと、こんな風になるんだ、と。メロディがない分、言葉そのものに神経が集中して、読む人が表現する世界がその前にばっと広がるのです。斎藤工くんの「キャンディ」はセクシーすぎて鼻血もの。広瀬すずちゃんの「初戀」はかわいすぎて悶絶。有村架純の「魔女」は若い女子の強がりと気弱さと寂しさとが見事に表現されていて胸キュン。圧巻なのはキョンキョンの「哀しみのボート」と薬師丸ひろ子の「あなたを・もっと・知りたくて」。二人の重ねた年輪が、ああこれってこういう曲だったのか、この詞ってこういうことを意味していたのか、と目からウロコが落ちるような朗読。いやどれも聞き応えがあります。ものすごく。これから購入される方は、ぜひ初回限定品の朗読パートつきの方をご購入いただきたく。
そして今週末は、ライブ「風街レジェンド」。
作詞家・松本隆45周年記念2days公演決定 元はっぴいえんど3人ら豪華歌手集結 (ORICON STYLE)
松本は20歳のとき、故・大瀧詠一さん、細野、鈴木とともにロックバンド「はっぴいえんど」を結成し、ドラムと作詞を担当。「日本語のロック」を立ち上げ、その後の日本のポップミュージックシーンに多大な影響を及ぼした。バンド解散後は作詞家に専念。太田裕美、近藤真彦、松田聖子、斉藤由貴、薬師丸ひろ子、KinKi Kidsらの膨大な数のヒット曲を輩出し、作曲家・筒美京平、松任谷由実ら音楽仲間とともに歌謡曲黄金時代を築いた。これまでに手がけた作詞は2100曲以上にのぼり、オリコンでTOP10入りした楽曲は130曲以上。『風街レジェンド2015』と題した公演では、稀代のヒットメーカーが生み出した珠玉の名曲を豪華アーティストが歌唱する。
▽『風街レジェンド2015』出演者第1弾
松本隆、細野晴臣、鈴木茂
(以下50音順)伊藤銀次、稲垣潤一、イモ欽トリオ、EPO、太田裕美、大橋純子、小坂忠、斉藤由貴、佐野元春、C-C-B、杉真理、寺尾聰、中川翔子、早見優、原田真二(21日出演)、水谷豊(22日出演)、南佳孝、美勇士、安田成美(22日出演)、矢野顕子(21日出演)、山下久美子(22日出演)、吉田美奈子
あの名曲の数々をリアルで聴けるめったにない機会、楽しんできます。
ビクターエンタテインメント (2015-06-24)
売り上げランキング: 481
マガジンハウス (2015-07-01)
ソニー・ミュージックレコーズ (1991-03-21)
売り上げランキング: 425
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- NHK 「2018新春生放送!年の初めはさだまさし」1/1放映(2017.12.22)
- NHK「今夜も生でさだまさし~おーいったショータイム!~」11/26放送(2017.11.19)
- NHK「今夜も生でさだまさし~長崎名物ちゃんぽんカステラさだうどん~」11/5放送(2017.09.30)
- NHK「今夜も生でさだまさし~久慈だョ!じぇじぇじぇん員集合~」9/24放送(2017.09.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント