« 近江屋洋菓子店 神田店の「苺サンドショート」 | トップページ | 7/26まで市川市で開催中の「さだまさしミュージアム」に行ってきました »

2015/07/22

MOVIE 「マッドマックス 怒りのデスロード」

Mad_max_pamph周囲、特にネットでとても評判がいい「マッドマックス 怒りのデスロード」を見てきた。

※以下内容に触れているため、未見の方はご留意ください

こちらの感想を読んだのが映画館で見ようと思ったきっかけのひとつ。

【オールタイムベスト!】マッドマックス 怒りのデス・ロード(迷子の衝動)

とは言え、いざ感想を書くとなると大変困る作品である。なぜなら本作は観た人の言語野をイカれさせてしまうからだ。公開後、twitterでは「すごい」「ヤバイ」「狂ってる」「ひゃっはー!」「WHAT A LOVELY DAY!!」といった言葉が並んでいた。観るもの全てをハイにさせる紛れもない映像ドラッグと化している。確実にIQが低くなる気がする。
しかし、本作の凄いところは、それが全て計算し尽くされた映像によるものだからだ。もちろん話は単純で、バカみたいにイカれた改造車が山ほど出てきていて、ずっとそれが砂漠を走ってて、クラッシュと爆発がひっきりなしに起こってて、上映中ずーっとギター弾いてるやつとかいて(しかもギターが火を噴く!)、そんなの見せられたらさすがに頭がおかしくなるわ!って話だが、全て綿密に練られているからこそ、破綻せずに感動のクライマックスまで辿りつくことができた。聞いた話によると、脚本より先に絵コンテが出来上がっていたそうだ。それほどヴィジュアルと画作りにこだわって、この確固たる世界観を作り上げたのだ。映画を止めながら「このシーンやばいよね!」と語り合いたいが、そんなことやってたらきっと1コマずつ止めることになるので全然映画が進まないだろう。

「観るもの全てをハイにさせる紛れもない映像ドラッグ」「確実にIQが低くなる」という記述にかなりそそられたことを白状しておく。

映画.com掲載の概要はこの通り。

荒廃した近未来を舞台に妻子を殺された男マックスの復讐劇を描いた「マッドマックス」(1979)のシリーズ第4作。85年の「マッドマックス サンダードーム」以来30年ぶりの新作となり、過去3作でメル・ギブソンが扮した主人公マックスを、新たに「ダークナイト ライジング」「インセプション」のトム・ハーディが演じた。資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者を奪われ、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪なイモータン・ジョーの軍団に捕らえられる。そこへジョー配下の女戦士フュリオサらが現れ、マックスはジョーへの反乱を計画する彼らと力をあわせ、自由への逃走を開始する。フュリオサ役でシャーリーズ・セロンが共演し、監督・脚本は過去3作同様にジョージ・ミラーが担当。

予告編はこちら。

人によっては予告編だけでお腹いっぱいになるかもしれないが、絶対本編を見てほしい。これは映画館で見るべき映画だ。すさまじいエンターテインメントぶり。みんな見たあと「ヒャッハー!」「ヒャッハー!」言ってるのも納得だ。

以下感想をつらつらと並べると。

まず音楽がかっこいい。あのシーンを思いだすとどんどこどんどこぎゅいいいいんと脳内で太鼓とギターが鳴り響く。日本人が見たら祭の太鼓とか津軽三味線とか思いだしそうだけど、他の国の人が見たら自分の国の神話や祭を思いだすのだろう。オーストラリア人の監督がこういう映像をつくるのは、ユングの言う「元型」じゃないけど、何か人の心に共通するパターンってあるのだろうなあと思ったりする。

次に、女たちかっこいい。特に終盤登場する老女戦士たち。シワや白髪がチャーミングで、武器を取って戦う姿が実に美しい。子産み女たちも後半それぞれの個性が出てきて皆それぞれに素敵だ。そして何と言っても、フュリオサ。冷静沈着でめっぽう強く、ふつふつとたぎる怒りを胸に運転し戦う姿は神々しいくらい。美人台無しの役が得意なシャーリーズ・セロン。丸坊主、泥だらけでがしがしアクション。かっこいい。

で、主人公のマックス。幻覚に苦しめられ捕らえられ血液袋扱いされ先頭に連れて行かれ、ともうめちゃくちゃな展開の中「生き延びろ」とひたすらチャンスを伺い逃げ出すまでのしぶとさ。でも常にどこか痛みを抱えた、憂いを帯びた表情に、ただの闘争(逃走)マシーンではない「ひと」を感じられるので、ハチャメチャな話の中でもこちらが正気を保って見ていることができるのだなあと思う。

そして、何と言っても太鼓車、火を噴くギターサイコー!ヒャッハー!What a lovely day!

セリフは全編ほとんどなし。砂漠の中をどこまでも走って逃げて戦って走って逃げて戦う。延々と走って逃げて戦う。車は全部改造車なので、「カーチェイス」とかいう生易しい言葉では表現できない。逃走&闘争である。しかもこの時代に8割実写だという。128日間砂漠で延々と走って逃げて戦ってるところを撮ってたそうで。炎も本物。マジですか。

マッドマックス前作三部作は未見で、これはリアル北斗の拳だなあと思いながら見ていたら実は北斗の拳はマッドマックス2からヒントを得たのだとか。

マックスとフュリオサが段々心を通わせていく様子とか、「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーを報復とさせるルックスのウォーボーイが狂言回し的にストーリーに絡んでくる様子とか、そのあたりに「人間性の回復」を感じさせるところもあり、それ以外9割以上がどんどこどんどこぎゅいいいいんなので余計沁みてくるのもニクイ。

興味を持たれた方、まあ騙されたと思って見に行ってみてください。6月20日公開で今もまだ多くの館で上映中というのは、それだけ人気があるのでしょう(リピーターが多いという噂も)。

参考リンク:
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は愛と暴力のディズニーランドだ!爆音上映が最高で最高で最高だ!(ascii.jp)

泣いてしまった。まさか。予告編はどう見ても完璧な暴力映画だ。泣くなんて思わない。でも泣いてしまった。先週日曜日、立川シネマシティで「クッソ最高……」「V8、V8……」とつぶやいていた不審な男性を見かけた方、それはわたしです。

 20日公開、全国ロードショー中の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の話だ。荒廃した世界にマックスがあらわれてすべてが変わる。ストーリーは以上。あとはすべてが音と光のめくるめくスペクタクル。ラブアンド暴力。

 いまも目をつむるとあの素晴らしい光景が浮かんでくる……。

 暴力が支配する砂漠の砦……どくろガスマスクをつけた悪のカリスマ、イモータン・ジョー……異形の息子、白肌の戦士ウォー・ボーイ……大量のスピーカーとドラムを積んだトラック、火を噴くギター、トゲトゲのついたクルマ……真っ黒なオイルを顔に塗り六輪駆動車を乗りまわす女大隊長フュリオサ……乾いた広大な砂漠、裸に布だけ巻いた金髪美女……響きわたる重低音、そして大いなる救済……。

常識破りの成功 映画館に革命を 立川シネマシティ「極上爆音上映」の野心(ascii.jp)

これは公開中の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のために数百万円するウーファーを追加購入したときの宣伝文句だ。『極上爆音上映』(極爆)をうたう公演は大好評。多くの劇場では週を重ねるごとに動員が下がっていく中、立川では2週目、3週目と逆に増加していっているそうである。

 なぜ極爆がいいか。毛髪レベルで体が震え、映画をビンビン感じられるためだ。

 実際に極爆でマッドマックスを体験すると、クルマが爆発するたび体が震える。発砲すると腹に銃声が重く響く。火を噴くギターの演奏でヘッドバングして、あわよくば登場人物たちと一緒に槍を持ってダイブしたくなる(詳細)。

 大手シネコンが導入した『MX4D』は座席が動き、ミストが出るなど臨場感をあおってくれたのだが、極爆にはMX4Dを上回るほどの迫力があったのである。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督インタビュー(TBS RADIO ライムスター宇田丸のウイークエンドシャッフル)

『マッドマックス/怒りのデス・ロード』で私は、映画全体を一つの長いチェイスとして描こうと思ったわけだが、主人公たちがなぜ戦っているかといえば、それは「人間らしくあること」のためだ。モノとか財宝のために戦っているわけではない。本作にも「財宝」は出てくるが、それは人ーー〈ワイヴズ〉だ。荒廃した地で、唯一健康な女たちだからね。その〈ワイヴズ〉の存在があるからこそ、女戦士が出てくる必然性が生じる。男であってはいけない。だって、「男が別の男から女を奪おうとする」というのでは話の意味が全然違ってしまうからだ。女戦士が、(隷属状態にある)女たちの逃亡を手助けし、マックスはそれに巻き込まれる。本作における〈フェミニズム〉はストーリー上の必然なのでであって、先に〈フェミニズム〉ありきで、そこに無理やりストーリーを付け加えて映画を作ったわけではない。〈フェミニズム〉はストーリーの構造から生まれてきたものなんだ。

【映画を待つ間に読んだ、映画の本】第20回 劇場用パンフレット「マッドマックス/怒りのデス・ロード」「若尾文子映画祭/青春」〜日本中の映画館に電話してでも確保せよ!!(ガジェット通信)

では『マッドマックス/怒りのデス・ロード』の劇場用パンフに、どこまで”観客としての視点”が反映されたかといえば、それはもう文句なし!! このパンフはもう、『マッドマックス』ファンによるファンブックでありガイドブックであり、映画を詳しく解析するための攻略本、リピーター育成ブックである。映画に描かれていないそれぞれのキャラクターのバックグラウンドはもちろん、画面にチラと映っただけのメカを徹底的に解説していたり、ジョージ・ミラー監督のインタビュー、過去の『マッドマックス』シリーズのエピソード、データもばっちり掲載されている(『マッドマックス2』の日本公開月日が間違っているのは惜しい)。とにかく凄まじいまでの情報量!! 『マッドマックス/怒りのデス・ロード』という映画に燃えた、あるいは感動の涙を流したという人、もっともっとこの映画のことを知りたいという人たちは、何が何でも入手することを、強く、強くお薦めする次第である。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」オリジナル・サウンドトラック
ジャンキーXL
SMJ (2015-06-24)
売り上げランキング: 1,821

マッドマックス トリロジー スペシャル・バリューパック(初回限定生産/3枚組) [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2014-12-17)
売り上げランキング: 21

【映画パンフレット】マッドマックス 怒りのデス・ロード
ワーナー・ブラザース映画、
売り上げランキング: 103

|

« 近江屋洋菓子店 神田店の「苺サンドショート」 | トップページ | 7/26まで市川市で開催中の「さだまさしミュージアム」に行ってきました »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 近江屋洋菓子店 神田店の「苺サンドショート」 | トップページ | 7/26まで市川市で開催中の「さだまさしミュージアム」に行ってきました »