「経正 キリ」仕舞型付メモ
---------------
「あら恥ずかしや我が姿。」 立つ
「早や人々に見えけるぞや。」 右受けて 一度足引きつけて
「あの燈火を消し給えとよ」 左から4足サシコミヒラキ
「燈火を背けては。」 6つ拍子 ((コミ)「と」左も し「び」右を そ「む」左け「て」右「は」左右)
「燈火を背けては。」 正面直す 直して左から三足 三つ目かけて
「共に憐れむ深夜の月をも。」角行って角取り 止まる時多少ハの字型に 大きく手を広げて 左足踏ん張る 右膝は伸ばして左膝曲げる 手は前
「手に取るや帝釈修羅の。」足引きつける 山なりに脇座へ
右足ねじって両手開き寄せながら大小前(最初の場所)へ進む
左で止まると同時にお扇子を体の前で一つつつまむ 親指と人差し指でお扇子の紙のすぐ下の骨のところを持つ
「戦いは火を散らして。」お扇子を前に倒すようにして体を正面向ける 左足はまっすぐ
お扇子は上から正面へ胸のあたり 左足まっすぐ右足曲げる
腰につけて右手を返す
左足をねじって右足まっすぐ前に出す 左手腰から離さない
右手を大きく腰のお扇子へ
お扇子を右手でつかんで下からたたむ お扇子のはじの骨を人差し指と親指ではさむように持つ 顔は正面下側を見てる
体重を左から右に移しながら刀を抜いて下前へ出す
太い方が刀の刃 下に
左足を少しねじって 右足を後ろにもって 右足の親指あたりの上に刀
「瞋恚の猛火は雨となって。」正面向いて右手を横に前へ出て差し込み ヒラキ 右手は横に平らに
「身にかかれば。払う剣は。」右足から後ろにたらたらと下がって左足で止まる(真ん中)
右ねじりながら右手を前に持って来て下から振り上げ左右と斜め前に出ながら振り下ろす
右手を左腕につける
「他を悩まし我と身を斬る。」右手を開きながら右から四足前に出る 体をハスにして左足前で止まる(ゆきがかり) 右手太刀の刃は下
左足下げながら右手を左脇の下にはさむ 左手を上に 体重は前に
右足を左足にひきつける 両膝曲げる
右足上げて左足の後ろに置き ねじって右前正面を向いて腰を落とす
「紅波は却って猛火となれば。」右膝をつけたまま腰を上げて正面を向き扇を開き立ち上がる 足を揃える
左足一足出て右足カケる
ワキの方を見てそちらに4足歩く
サシコミヒラキ
「身を焼く苦患。恥ずかしや。」 右の方へねじって指先伸ばしてお扇子を指の先に
右左と下がりながら扇を左肩につけて顔をワキから隠す
「人には見えじものを。」 左足ねじって右手を下ろしながら右足からぐるっと笛座に向かう
「あの燈火を消さんとて。」 目付柱の方に向かって右足から3足サシコミヒラキ
「その身は愚人。夏の虫の。」 6つ拍子(「そ」左「ぐ」右「(コミ)なつ」左右「むし」左右)
「火を消さんと飛び入りて。」柱に向かってまっすぐ進み左で止まる
両足で真上に飛びあがり降りる
右左と出て角取り 両手は前に
「嵐と共に。燈火を」 脇座のところまで行って 右カケて右手を開いて左右と下がりながら指す
「嵐と共に。燈火を」 6足折り返して舞台の真ん中までいったら左足カケて両手を前に出して(大小前見込み)下ろしながら舞台後ろへ進み左足で止まる
「吹き消して暗まぎれより。」 右足ねじって左足前に出す右足カケて腰からくるっと回って右足だして正面指す(小回り)
「魄霊は失せにけり」ヒラキ
「魄霊の影は失せにけり」 打ち込み
---------------
いわゆる修羅物の仕舞をやるのはこれが初めてなので、覚えるのにとても苦労しました。初めてやる細々とした所作が多く、動きも早いので、何度も何度も繰り返すしかありません。明日の発表会で無事できますように。
※ところでこの曲の舞台は京都の仁和寺さんですが、以前行ったとき曲の中に出てくる琵琶「青山(せいざん)」をかたどったお守りがあり、つい買ってしまいました。それがこちらです。なかなかよくできていると思います。
日本コロムビア (2004-12-22)
売り上げランキング: 55,008
桧書店
売り上げランキング: 278,625
#憲人が「経正」のシテをつとめている巻です
白泉社
売り上げランキング: 77,237
| 固定リンク
「能楽・狂言・伝統芸能」カテゴリの記事
- COMIC 「花よりも花の如く」16巻 成田美名子(2017.03.05)
- 「花よりも花の如く」最新15巻は画集付き特装版(2016.01.11)
- 「井筒」仕舞型付メモ(2016.01.07)
- COMIC 「花よりも花の如く」14巻 成田美名子(2015.05.06)
コメント