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2015/03/02

MOVIE 「リトル・フォレスト 冬・春」

【チラシ付映画パンフレット】 『リトル・フォレスト 冬編・春編』 出演:橋本愛.三浦貴大.松岡茉優昨年のマイナンバーワン邦画だった「リトル・フォレスト 夏・秋」の続編「リトル・フォレスト 冬・春」が公開され、いそいそと見てきた。

※以下内容に触れていますので、未見の方はご留意ください

ひと言で言うと、前作「夏・秋」はいち子の暮らしぶりを中心に描かれていたのに対し、「冬・春」は、暮らしを通して見えてくるいち子の抱える悩みや感じてる壁、そして迎える転機について描かれていたと感じた。冬=休息、春=再生、的な。

今回も小森の自然の中で、つくって食べて生きるいち子の様子が描かれているが、季節が冬と春ということで、農作業そのものよりは秋の収穫物をどう冬を越すのに使い春を迎えるのか、といったところに視点が移り、その分「夏・秋」ではあまり時間を割かれなかったいち子とキッコなどの「関わり」について言葉のやりとりや映像などで表現される。

冬に入る前に薄々自身の変化を感じていたのか、いち子は春を迎えると生活を大きく変えた。

人間ドラマの部分が強調されているとは言え、やはりこの作品の魅力は手作りの数々の料理であることに変わりはない。
私が特にそそられたのは、納豆餅。砂糖醤油で混ぜた手作りの(!)納豆に、つきたての餅をちぎって和えて食べるもの。おいしくないはずがない。納豆に砂糖、という文化はおそらく東北のものなのだろう。私も秋田の祖母の家で幼い頃に食べた納豆は砂糖入りだった。あの甘じょっぱい味が口の中で蘇る。

ラスト、神楽を舞ういち子の神々しい表情。拍子を踏む足どりはしっかり大地を踏みしめている。
様々なものと向かい合わずに逃げてきた自分自身とようやく決別して、ここで生きていくと腹を括った大人の女性の姿がそこにあった。

岩手県の内陸部に何年か住んでいたことのある知人が「映画のあの空気は、岩手の空気そのまんま。本当にそのまんま再現されていてびっくりした」と言っていた。それはおそらく光加減や雨などの気象の変化を丁寧に映しとったカメラの力が大きいと思う。そんな「空気」を感じられる貴重な作品。一人でも多くの方に、映画館で、ぜひ大きな画面で「あの空気」を全身で感じ取っていただきたい。

今回はキッコ役の松岡茉優さんも大活躍。うまい女優さんです。これからが楽しみ。

リトル・フォレスト 夏・秋 Blu-ray
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