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2014/10/28

「新潟フォトウォーク #22 新潟沼垂」でなつかしい沼垂を歩く (4) 今代司酒造

Nfw_imayo_gaikan_2新潟フォトウォーク、最後の訪問地は今代司酒造さん。こちらで酒蔵見学を予約してあります。

今代司さんは昔から地元のお酒として名前は知っていましたが、こうやって訪問するのは初めてです。実家でも扱っていなかったような気がします。
2006年からアルコール添加を一切行わない全量純米仕込みに切り替えられたとのこと、実は存じませんでした。
こちらの蔵の経営を、古町糀製造所の葉葺社長が見るようになったのは2012年のこと。そのあたりのことはこちらの記事にありました。少し長いですが引用します。

酒蔵 社長就任(古町糀製造所 店主ブログ)

6月3日 私はとある酒蔵の社長に就任いたしました。

古町糀製造所は今年で4年目を迎えます。
新潟でのお店の取り組みが評価をされ、お話を頂きました。
東京にお店をだす以前から打診を受け
昨年の7月に取締役になり、酒蔵の経営をみながら、東京出店の準備も進めていました。
猛烈に忙しい一年でしたし、今もその状況はつづいています。

古町糀製造所が酒蔵の増資を引き受けて、私が代表になりました。
私のミッションは、「この酒蔵を新潟の財産に」、ということです。
とても佇まいの素晴らしい酒蔵なのですが
実は更地になってしまうところだったのです。

かつて大阪の会社に買われたこの酒蔵は
新潟の主要取引先との取引をほとんどきられてしまいました。
取引先は、片手で数えられるほどに。
アルコールを添加しない、全量純米酒の酒でしたが
二束三文のような価格で、関西方面に”売り飛ばされて”いたようです。
しばらくして、その大阪の会社そのものが潰れてしまった。
子会社であった酒蔵もそのあおりをうけました。

更地になってしまうかもしれない。
佇まいが素晴らしく、潰してしまったら、そうそうつくれない。
そう思った新潟のある企業がここを買いました。
新潟の財産に、と。

時を同じくして、今から3年前に出現した古町糀製造所。
「糀」というものを世の中に問い直し、
人通りの少ない商店街にどんどんお客様を呼び寄せる取り組み、
様々な賞を受賞する商品や店構えなどの作り込みが注目を集め、
そして糀という日本酒にかかせない素材で
勝負している私どもにお話がきた、という次第です。

この酒蔵の一部が、道路の拡張にあたり一部壊されます。
そこで、素敵な佇まいをもちあげて、ひっぱります。
曵家を行います。
国からお金がでますが、過去の清算やこの曵家や改修でほとんど消えていきます。
曵家にかかる費用をみていると、全部壊してしまいたい、という衝動にかられます。
でも、「新潟のために、残してくれないか」という思いのもと
なんとかならないか、と取り組んでいます。

その曵家を終えて無事残った蔵に、私たちはお邪魔したわけです。

Nfw_imayo_long

入口に近づいていきましょう。

Nfw_imayo_entrance


Nfw_imayo_door

見学でまず案内されたのがこちらの本蔵の入口。今は造りが始まってるので、見学者は立入禁止です。

Nfw_imayo_honkura

貯蔵タンクのある蔵へ。

Nfw_imayo_chozou_tank

県内ではここだけという木桶。今まさにこの中にも貯蔵されているそうです。

Nfw_imayo_kioke

ホーローの仕込み樽にはこんな工程表がぶら下がっていました。

Nfw_imayo_shikomioke_board

発酵を終えたもろみを圧搾機で絞って原酒にします。その機械がこちら。藪田産業さんという会社のほぼ独占状態なのだそうで。

Nfw_imayo_yabuta_assakuki

見学を終えた私たちは、お待ちかね(?)の試飲のできる直売所へ。

Nfw_imayo_tasting

私は自宅用のお土産に、「沼垂」という名前がつけられた純米吟醸酒を選びました。

Nfw_imayo_nuttari

これからの季節、ぬるめに燗をつけて、ゆっくりといただこうと思います。

新潟フォトウォークレポート、まずはここで一区切りとさせていただきます。
子どもの頃毎日のように歩いていたエリアを大人になって改めて訪れてみると、その頃は気がつかなかったことがまあたくさんあったこと。もちろん時間の経過で変わっているものが多いのですが、それでも街のたたずまい、ずっと静かにそこにい続けたと思われる古い商店、そういったものに再び出会えたのが今回の最大の収穫だったかもしれません。

私のふるさと沼垂「醸す地区」、また訪れたいと思います。

参考リンク:
発酵の街・沼垂に「モダンな」観光エリア誕生へ…新潟(YOMIURI ONLINE)

エリアを構成するのは、1905年創業のみそ製造会社「峰村商店」(新潟市中央区明石)、1767年創業の酒造会社「今代司(いまよつかさ)酒造」(同区鏡が岡)、東京と県内でこうじ関連商品を販売する「古町糀(こうじ)製造所」の3者。峰村商店と今代司酒造はそれぞれ、JR新潟駅の北東約1キロの沼垂地区で代々営業してきた老舗だ。

 3日、峰村商店の敷地内で、同社と古町糀製造所がそれぞれ大正時代の土蔵を現代風に改築した直売所を開く。バイパスを挟んで向かいにある今代司酒造には既に、酒蔵見学や日本酒の直売などで多くの観光客が訪れており、この新しい2か所とつなげて観光エリア「沼垂 醸す地区」として売り出すことになる。

#だいたい試飲しましたが、その中でも私の一押しはこの「木桶仕込み」です。




#この純米吟醸もなかなかでした






#日本酒好き必携の一冊がkindleに。

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