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2014/10/08

MOVIE 「小川町セレナーデ」

Ogawachou_pamphTEAM NACSのヤスケンこと安田顕さん出演映画「小川町セレナーデ」を見た。

ヤスケン、いい役もらったなあ、というのが率直な感想。彼のハンサムフェイスと変態っぷり、そして中に抱える「空虚感」が存分に活かせる役柄。

※以下内容に触れていますのて、未見の方はご注意ください

予告編とストーリー概略はこちら。

ある町の場末のスナックを舞台に、スナックのママとその娘、そしておかまらが織り成す­ハートウオーミングな家族ドラマ。経営の危機を迎えたことから、偽おかまバーに再起を­懸けるスナックのママを『僕等がいた』シリーズなどの須藤理彩が、シングルマザーであ­るスナックのママに育てられる娘をテレビドラマを中心に出演してきた藤本泉が、おかま­ダンサーをTEAM NACSの安田顕が演じる。監督は、『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』などで助監督を務めてきた原桂之介。個性的な登場人物による人間模様や家­族の行く末に目がくぎ付け。

アオイホノオ」では庵野ヒデアキを怪演したヤスケンが初めての「オネエ」役ということで話題になったようだが、「水曜どうでしょう」から見ているこちらとしては彼がどんな扮装をしても、服を着ても着なくてもあまり驚かない。onちゃんの着ぐるみを着て大泉さんにキックされたり、牛乳一気のみをしてリバースしたり、いろんな彼を見て来たので。

むしろこの複雑そうな人物をどんなたたずまいで演じるのか、と言うところに興味がいき、結果としては実にヤスケンらしくがっつり繊細に演じてくれていた。カリスマオカマダンサー「エンジェル」としての説得力はさすが。

そしてその演技を受ける母親・真奈美役の須藤理彩のどっしりしたたくましさと愛情深さ、娘・小夜子役の藤本泉の体当たり人生感がまたいい。エンジェルが実の父親だと知った小夜子を後ろから真奈美がぎゅっと抱きしめるシーンはこちらも涙ぐんでしまった。

人生は思い通りにいかないことばかりで、だからこそ生きてることそのものがすばらしい。そんなシンプルなメッセージがぎゅっと胸にしみる。

題名の「小川町」は神田ではなく川崎市。チネチッタあたりを含む一角で、まさしく繁華街だ。この街とその周辺で営まれる様々な暮らしを静かにあたたかく見つめている作品。河川敷や幹線道路など、当たり前の何気ない風景がいい。

尚、公式サイトのNewsによると、ご当地・川崎チネチッタ他で、「オネエ」レディースデー割引を実施とのこと。

上映期間中、川崎チネチッタの毎週水曜日は"オネエ"レディースデー割引実施! 川崎チネチッタにて毎週水曜日に実施中のおトクなレディースデー。 なんと本作の上映期間中、劇場窓口で”オネエ”アピールしていただければ、男性でもレディースデー料金¥1,100でご覧いただけます! 角川シネマ新宿も毎週水曜日は男女とも¥1,100でご覧いただけます。 ぜひご利用下さい!
参考リンク: [小川町セレナーデ]安田顕のオネエぶりとスナックの魅力が詰まった心温まる物語(マイナビニュース)
オネエに扮(ふん)しているけれど本当は女性、オネエなのに父親と個性的すぎるほど濃いキャラクターがこれでもかと出てくる。好き嫌いは分かれそうな設定だが、いざ見てみると、おかしくて楽しい中にハートウォーミングな物語が織り込まれ胸がジーンとさせられる。“偽オカマバー”という意表を突く発想を軸に物語は進み、場末のスナックの持つ独特の魅力や母親のたくましさ、男と女に加えてオネエの持つパワーなどをメランコリックに描きつつ、それぞれのよさを引き出している。人はいろいろなものを背負って生きていることを改めて考えさせられ、家族の大切にも気付かせてくれる。もちろん、新境地を開いた安田さんのオネエぶりは絶妙で、映画内での源氏名の“エンジェル”がピタリとはまっている。
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