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2014/07/24

BOOK 「僕がワイナリーをつくった理由」落希一郎 著

僕がワイナリーをつくった理由新潟市(旧・巻町)に、1993年に建設が始まったワイナリー「カーブドッチ」。新潟に住んでいた頃は、存在は知ってはいたが、巻まではけっこう距離があり、結局足を運ばないままになっていた。
そのカーブドッチを作った落さんという方の書かれた書籍があると聞き、ふと興味を持って読んでみたところ、とても面白いものだった。

書籍の内容紹介にはこのようにある。(初版は2009年6月)

15年前、家族で新潟に移り住み、まったくのいちからワイナリーを作った著者によるワイナリーの創業期。大量生産、大量消費とはまるで反対の一定数の「ファン」だけを相手にした美しいワイナリーは、どうやってつくられたのか? 食、農業、地域、ビジネス……と、さまざまなテーマを考えさせられる一冊。

この書籍の内容は、むしろTV番組「カンブリア宮殿」の概要紹介が詳しい。

2011年12月1日放送 カーブドッチ 経営者 落 希一郎(落 希一郎(おち・きいちろう)氏

落は1948年鹿児島県生まれ。学生運動に明け暮れ、東京外国語大学を中退。
その後ワイナリー経営に興味を持っていた北海道の叔父に勧められ、76年渡独。
西ドイツの国立ワイン学校でワイン作りを学ぶ。
帰国した落を待っていたのはドイツとはかけ離れた日本の現実。当時日本には、海外から輸入したワインを日本で瓶詰めして国産として売っているワイナリーもあった。
落は決意する。「日本で育てたブドウで本物の国産ワインをつくろう」。落は北海道や長野を渡り歩き、それまで日本では難しいとされていた、欧州のワイン専用のブドウの栽培に取り組み、ついに新潟にワイン作りの理想郷を見つける。
だが落はその時44歳。手持ち資金はわずか200万円。銀行はまったく相手にしてくれない。
そこで考えだしたのが「ブドウの苗木のオーナー制度」。1口1万円でブドウの苗木のオーナーになると、10年間毎年ワインが1本送られてくるという制度だ。これが大当たりした。
わずか1年で3000万円を集めた。こうしてカーブドッチは会員数の増加とともにブドウ畑を広げ、様々な施設を充実させていった。

この本を読んで一番驚いたのはここで、EUでは法律で「ワイン」を原材料の品種・醸造法から規定されているのが、日本ではそういうものがなく、結果食用ブドウを使ったり、輸入したブドウ果汁を発酵させたりした、EUでの「ワイン」とは似て非なる飲料が長年にわたって製造・販売されてきたという。考えてみればビールやウイスキーに関しても同様のことが言え、長い間私たちは原産地基準では「日本流」ワインもどき、ビールもどきを飲んできたことになる。もちろんそれは歴史や気候風土の中でやむを得ないことではあったのだが、日本酒でも戦中戦後の歴史の中で「三倍醸造酒」を作ってきた過程があり、それが日本酒文化をどれだけ後退させ衰退させることになったかと考えると、どこでも同じことがされていたのだなあと何とも言えない気持ちになる。

だからこそ、落氏のような人が強烈な思いを持って「欧州のワイン専用ブドウを日本で作って醸造したワイン」を実現してくれたことには感謝したい。おそらく同様の取り組みをしている生産者は他の地域にもいらっしゃることだろう。そういう方々にも光が当たるといいと思う。

この本を読むまで、なぜ巻なのだろうと不思議だったが、角田浜一帯がフランスのボルドーに地形が似ている、ということを初めて知った。海と砂地。夏は暑く春の遅い霜がない。気候・地勢・土壌のいずれもがボルドーによく似ていて、広さも充分ということが、巻の角田浜一帯を選んだ理由だったという。海水浴と山登りでしかあの辺には行ったことがなく、そういう目で見たことはもちろんなかった。

ワインにはこれまで正直あまり強く興味を持っていなかったので、どのようにブドウをつくり、ワインを醸造しているのかということ、そして日本におけるワインづくりについて一から学ばせていただいた一冊だった。

事業が安定化したことで、レストラン部門も順調に出店し、今年の5月には新潟駅前に「レコルタ・カーブドッチ」という店舗をオープンしたとのこと。交通の便のいいところにできてくれてありがたい。帰省の折に寄ってみたいと思う。

尚、著者の落氏は、カーブドッチの事業は完成して一区切りついたと判断し、現在は北海道の余市で「OcciGabi(オチガビ)」というワイナリーの経営に参画されているとのこと。

参考リンク:
レコルタ カーブドッチ - FM PORT -79.0MHz

ご覧の通りたくさんのワインを楽しんで頂けます。
40種類以上のワインは、カーブドッチのワインだけじゃなく,ワイン好きなスタッフに厳選されたフランスワインも頂けます。

グラスワインは19種類400円~お楽しみいただけます。
ワインを気軽に愉しむことができる大人のお店です。

2階フロアはビストロ。
明るく、開放感のあるフロアですね♪

余市の注目最新ワイナリー「オチガビ」でぶどう畑を見ながらコース料理を楽しもう! (ksgrub)

余市といえばワインの生産が昔から盛んでぶどう畑が沢山ありますが。

そんな余市に2013年に新しく出来たワイナリー・レストラン「オチガビ」に行ってきました。

ここのレストランの売りはなんと言ってもぶどう畑を見ながらご飯が食べれる所、実はこういうレストランって北海道になかなか無い!夏に向けての下見をしてきたのでごらんください!

【「OcciGabi(オチガビ)」(北海道余市町山田町635)】水トク!「本日、開店します! 2014年に人生賭けた開店初日に完全密着SP」-1月22日(水)19時00分~【落希一郎×佐沢雅美】(Sappoko)

北海道の余市(よいち)町といえば、ニッカウヰスキー(※)発祥の地として有名ですが、ワイン用葡萄の収穫量日本一を誇ることでも知られています。

(※)【竹鶴政孝とリタ】2014年後期放送のNHK連続テレビ小説「マッサン」ヒロインは外国人【ニッカウヰスキー】

この地に、ワイナリー・レストラン「OcciGabi(オチガビ)」を昨年11月9日に開店させたのが、佐沢雅美さん。大手石油会社を2012年に退社後、北海道や新潟県などで3つのワイナリーを成功させた落希一郎さんに弟子入りを志願。

レストランはおよそ60席あり、南ヨーロッパをイメージしたコース料理を提供しています。

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