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2014/04/27

MOVIE 「アナと雪の女王」

アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック -デラックス・エディション- (2枚組ALBUM)主題歌「Let it go」がアカデミー賞を受賞して、見てみたいとずっと思っていた「アナと雪の女王」(原題:FROZEN)をようやく見た。字幕版3D。

※内容に触れていますので、未見の方はご注意を。

ご存知の方が多いとは思うが、一応ストーリー概要を、cinemacafe.netの特集記事から引用。

触れるもの全てを凍てつかせる“秘密の力”を持つ姉・エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまい、国を去る。妹のアナは、姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒・トナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出るのだが…という物語。

基本的にわかりやすく、でも丁寧に描かれていて、安心してストーリーに集中できるのはピクサークオリティ。

そして、心に溶けない氷を抱えたまま大人になった女には、号泣もののお話だった。予告篇でさんざん見て聞いていた「Let it go」のところ、そこだけ見ると前向きで明るいシーンだが、この話の流れで見ると、魔力で追い込まれたエルサの孤独と苦悩の頂点から「もう自分を隠さないで生きる、独りで」という決断の悲しさ、そして自分だけの王国で心を閉ざしてしまう前に「The cold never bothered me anyway.」とうそぶく。本当は寂しくてこわくて仕方ないのに、逆の方に自分を追い込んでいく。愛するものを傷つける苦しさより、自分独りが傷くことを選ぶ。それは決して力をコントロールすることにはつながらないのに。

恐怖心が大きな攻撃を呼び、その攻撃がまたさらなる反撃を呼び寄せる。その応酬は個人同志のかかわりの話のようでもあり、現実世界の写し絵のようにも見える。

エルサが閉じこもった氷の宮殿にたどりついたアナは、エルサが放った魔力の氷を心臓に受けてしまい、命が危なくなる。心臓の氷を溶かすのは「真実の愛」。普通こういうお話で「真実の愛」と言えば、王子様からのと相場は決まっているが、きもちのいいどんでん返しが待っている。そしてアナだけでなく、自身をコントロールできなくなっていたエルサを救ったのも「真実の愛」だった、という結末に、私も救われた気持ちになった。心の氷を溶かしてくれるのは愛なのだ。

ところで、アンデルセンの「雪の女王」は、カイ少年の目に氷が入って人が変わってしまい、そのカイを救おうと少女のゲルダが奮闘する話だが、このエピソードはくらもちふさこのマンガ「いつもポケットにショパン」にも使われていて、どうしてもそちらを思い出してしまう。冷たくなってしまったきしんちゃんを「雪の女王」のカイになぞらえて、目に入った氷が溶ければきっとまた昔のやさしかったきしんちゃんに戻るはず、と主人公の麻子が言うエピソード。

雪だるまのオラフや山男のクリストフなど、脇役も活き活きしていて見ていてワクワクできた。吹き替え版ではオラフは「あまちゃん」で寿司屋「無頼鮨」の大将を演じたピエール瀧が初めての吹き替え&ミュージカルに挑戦、とのことで、そちらも見てみたい気持ちになってきた。

参考リンク:

【特集:アナと雪の女王】ディズニーの遊び心に驚愕…隠れた名キャラクターを発見!

『アナと雪の女王』というタイトルからも分かる通り、本作は1845年に初版本が出版されたハンス・クリスチャン・アンデルセンの「雪の女王」からインスピレーションを得て作られており、原作の「雪の女王」の主人公たちの名を冠したキャラクターが本作に登場している。

そのキャラクターとは、エルサとアナが住むアレンデールのお城の使用人、カイとゲルダ。エルサを探す旅から戻ったアナを優しく迎え、アナをねぎらうシーンで登場する。“魔法の力”をもったエルサの噂が世間に広まるのを恐れた前国王と王妃が、お城の門を閉ざし、できる限り人との関わりを避け、使用人の数も最小限となっている中で、カイとゲルダは残りアナとエルサに仕えており、前国王からの信頼も厚いことが伺えるキャラクターとなっている。

原作「アナと雪の女王」は、ウォルト・ディズニー本人までが映画化を切望した作品で、今回の映画のアイデアは、この原作の感情を捉えながらも、現代的スピリットで語ることにあったといえる。

おひとりさまで胸張ってレリゴー!「アナと雪の女王」のダークな魅力(エキサイトレビュー)

そもそも、英語版のレリゴーの歌詞が、ダークヒーロー讃歌なんです。
日本語版の「ありのままで」は、英語版の「これでいいのかまわない」、日本語版の「もう自由よなんでもできる」は、英語版の「善悪やルールに縛られずに 私は自由よ」に当たる部分のようです。

英語版のほうがエルサの罪の意識が強く、悪すらも背負って生きていく、という力強さがあります。
お子さまたちには、日本語吹き替え版のほうがおすすめでしょうかね。刺激弱めで。
5月に、日本語版と英語版、両方楽しめるサントラ が発売されるので、聞き比べてみたいですね。

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