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2014/02/16

ソチオリンピック、男子フィギュアスケートで羽生くん金メダル&高橋くん町田くん全員入賞!

とうとう、本当に、やっちゃいました。
羽生結弦くん、19歳。初めてのオリンピックで金メダルです!
そして町田樹さん5位、高橋大輔さん6位と、日本男子全員入賞の快挙!

高橋大輔さんのジャンプコーチであり、オリンピックで解説もやっている本田武史さんが、いがぐり頭の中3で全日本でシニア優勝した頃からフィギュアスケートを見て早20何年。毎年グランプリシリーズも選手権もほぼ欠かさず見てきた私としては、とうとうこの日が来たんだ、と何とも感無量です。

今回のオリンピック中継は深夜が多く、ここまでどの競技も録画で結果を見てきましたが、これだけはリアルタイムで見たかったし、丁度金曜深夜だったので、町田くんの順番の3時まで仮眠を取って、起き出してきて見ることにしました。

ショートプログラムで王者プルシェンコがまさかの棄権をして、実質今までのグランプリシリーズと同じような顔ぶれになった上位争い。世界初の100点越えでショートプログラム1位となった羽生くんも、オリンピックの持つ独特の緊張感に呑まれ、苦しい展開に。最後まで踏ん張って滑り終えた直後はパトリック・チャン。チャンが4回転-3回転をきれいに決めた時は「ああ、このままチャンが勝ってしまうか…」と思ったのですが。緊張感に呑まれたのはチャンも同じだったようで、その後はらしくないミスを連発。結果として羽生君より低い得点に。この時点で実質的に羽生くんの金メダルは決まったようなものでした。

羽生、金メダル フィギュア男子 町田5位、高橋6位(朝日デジタル)

羽生は冒頭の4回転ジャンプで転倒したが、フリーでも1位の178・64点で合計280・09点。SP2位の世界王者パトリック・チャン(カナダ)は、178・10点で合計275・62点にとどまり、2位。3位はデニス・テン(カザフスタン)だった。

 SP11位の町田樹(関大)は169・94点をマークして合計253・42点で5位。SP4位の高橋大輔(関大大学院)は164・27点で合計250・67点の6位となり、ともに入賞を果たした。

羽生「演技に満足はしていない」 「金」びっくり…幸せ(朝日デジタル)


 「ヘイ、ブライアン。オーマイガッ!」

 モニターで最終滑走者の得点を確認して金メダルが決まった瞬間、羽生結弦はブライアン・オーサーコーチと抱き合った。「幸せか?」と声をかける師に、羽生は「幸せじゃないよ」と冗談めかしたが、最後は「イエス」と勝利を受け止める。日本語で「ありがとうございました」と互いにぺこりとお辞儀し合った。

 演技を終えた瞬間、ショートプログラム(SP)で1位の羽生は「金メダルは誰だろう」と思ったという。緊張感で硬くなり、本来のものとはほど遠い演技だった。

全員が終わったところでモニターをのぞきながら「あれ?」という顔をし、テレビクルーのようなおじさんに「あんただよあんた」と指さされて「おーまいがっ!」と自分の金メダルに気がつく羽生くん。

フラワーセレモニー直後のインタビューでは、釈然としない感じと嬉しさがまだ半々の様子でした。フモフモコラムさんに書き起こしがあったので引用。

羽生結弦、1個目の金メダル獲得!これがフィギュアスケートの未来へ踏み出す第一歩の巻。(スポーツ見るもの語るもの~フモフモコラム)


羽生:「緊張しました。すんません、ほんとに」

羽生:「やっぱりオリンピックってすごいなと思いました」

羽生:「やっぱり結果としてすごい嬉しいなと思うの半分、自分の中では悔しいと思うところが結構あるので…」

羽生:「ま、オリンピックで金メダル獲って言うのも何ですけど(笑)」

羽生:「やっぱりちょっと悔しいかなと思います」

羽生:「(昨晩は)時間もあんまりなくて、練習も朝早くからだったので、みなさん結構体調悪かったりしたと思うんですけど、今回の試合でほんとに緊張しましたし、その緊張の中でどれだけ自分の演技をできるようになるかっていう、ほんとにそういういい経験になったなと思っています」

羽生:「(パトリック・チャンの得点を見たときは)とにかく驚きしかなかったですね。嬉しいとかそういう感じはほんとになかったですね。自分の演技については悔しかったので嬉しい感情はなかったんですけれども、こうやって表彰台にのぼって、まぁまだ(もらったのは)花束ですけれども、もらってすごい嬉しかったです」

羽生:「(金メダルについて)そうですね。早く見たいです」


金メダル取ってまず最初に謝るメダリストがどこにいますか!(笑)

プルシェンコも早速お祝いのツイートをしていました。

Google翻訳でロシア語→日本語にしたところ

私は漢を祝福したいのオリンピックメダルを譲、パトリック·チャンとデニステンです!

えと、これではちょっと意味が通じないので、ロシア語→英語にしてみます。

I want to congratulate Han are Yuzuru, Patrick Chan and Denis Ten with Olympic medals!

「羽生結弦、パトリック・チャン、デニス・テンのメダル獲得を祝いたい」ということですね。

プルシェンコ、ツイッターで羽生を祝福 「天才だ」(朝日デジタル)

今大会中に引退を表明したフィギュアスケート男子のエフゲニー・プルシェンコ(31)=ロシア=が羽生結弦(ANA)にツイッター上で賛辞を贈った。男子の順位が確定したその直後に「羽生結弦、パトリック・チャン、デニス・テンのメダル獲得を祝いたい」とツイート。さらにその後、羽生について「僕のアイドル! よくやった! 天才だ」と発信した。

 プルシェンコはメダル候補だったが、ショートプログラムの演技直前に腰痛のため棄権した。それでもライバルを称賛する言葉をかけたことに、ファンからは「あなたも金メダルに値する」などの返信があった。

さて、羽生くんはもちろん応援していましたが、実はより応援していたのは高橋大輔さんでした。
正直メダルは難しいかもしれない。でもここまで苦難を乗り越えてオリンピック代表に選ばれた彼には、彼にしかできない美しいダンスのようなスケーティングを見せてほしいと思ってました。

ショートプログラムの「ヴァイオリンのためのソナチネ」は、曲が思いがけないところで話題になってしまいましたが、苦難と復活、死と生、苦悩ののちの穏やかな喜び、感謝を表現される実にドラマチックなプログラムです。彼にしかできない、とても美しい演技で、点数は伸び悩みましたがそれでも3位争いの中に食い込みました。

そしてフリーのビートルズメドレー。最初の4回転で回転不足になってしまったけれど、ジャンプはあとはミスはせずに跳びました。そして何より感謝とあたたかい思いに満ちた表現で、その穏やかな表情を見ていたら終わる前に涙が止まらなくなりました。ジャッジは技術点が伸びませんでしたが、彼の思いが十二分に伝わる演技でした。ありがとう、ありがとう、大ちゃん…。

同じ気持ちになっていた人は多かったようで、特に同期のライバルとしてずっと一緒にやってきた織田信成さんにはこらえきれないものがあったのでしょう。テレビ東京の番組でこんなことがありました。

織田信成も号泣。高橋・羽生・町田との中継で見せた 仲間との温かい笑いと涙【ソチ・フィギュアスケート】(NAVERまとめ)

2014年2月15日。テレビ東京ソチ五輪キャスターを務める荻原次晴の号泣も話題に登ったが、今日は同ハイライト番組で元フィギュアスケート選手の織田信成も東京のスタジオで号泣した。泣き虫で思いやり溢れる織田くんと、良い仲間たちである日本フィギュアスケート選手達の心あたたまるエピソード。

シングルは女子も含めてオリンピックに3人ずつ代表が送れ、メダリストを輩出できるくらいになりましたが、ペアやアイスダンスはまだまだこれから。日本のフィギュアスケートの更なる発展を期待します。

参考リンク:

羽生涙の真実「本当は仙台にいたかった」(nikkansports.com)

 「本当は仙台にいたかった」。12年5月、さらなる成長のため、カナダ・トロントに練習拠点を移した。関係者によって、レールは敷かれていた。金妍児を育てたオーサー・コーチの元で学ぶ-。非凡だからこそ、名伯楽に託したい。その親心を理解しながらも、決して自分が望んだ道ではなかった。もう流れは止められなかった。

 出発の2カ月前、世界選手権が開催されたフランスから帰国すると、仙台では誰にも会わなかった。「自分は裏切り者なんじゃないか」。お世話になった人への、震災から立ち直ろうとする故郷へのうしろめたさ-。

 自らも被災者だった。震災の時、スケート靴が脱げずにリンクにひざをついて逃げた。4日間は家族4人が避難所暮らし。畳1畳に毛布1枚の生活も味わい、「生活で精いっぱいなのに、なんでスケート…。やめようかな」とまで思った。60以上ものショーが練習代わり。その最中、500通のファンレターに返事を書いた。「僕が、本当は支えられていたんだな」と心に染みた。だからこそ、離れることは裏切りのように感じられた。

Hanyu Falls Twice, but Still Wins Gold(New York Times)

#NYTの写真入りジャンプ解説記事。基礎点と実際のジャッジの点数が出ていて、どのジャンプがどのように評価されたかわかりやすいです。

#こちらの本の印税はアイスリンク仙台の復興に寄付されるとのこと

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コメント

くりおねさん

>今回のオリンピック中継は深夜が多く、ここ
>までどの競技も録画で結果を見てきました
>が、これだけはリアルタイムで見たかった
>し、丁度金曜深夜だったので、町田くんの順
>番の3時まで仮眠を取って、起き出してきて
>見ることにしました。

私も全く同じでした。とにかく羽生結弦くんが見たくて。次の日は朝6時40分から仕事だったのですが、まあ、ずっと起きていてもいいかな、と。

結弦くんに注目し始めたのは、彼が世界ジュニアで優勝するちょっと前くらいでしょうか。確かテレビで見て、うまく滑れなかったときの自分自身への激しい叱責のシーンに、優しい顔とは裏腹に、気の強いところがイイ!と、たちまち虜になってしまいました。
でもその段階では、まだまだ高橋大輔にはかなわなかったですし、まさか4年後に初出場のオリンピックで金メダルを取れるなんて、いや、いつかは絶対に取るとは思っていましたが、ソチでは?プルシェンコやチャンもいるし?どうかな?と、半信半疑でした。

フィギュアスケート男子初の金メダル、本当に嬉しいです。

アメリカにいる友人(アメリカ人ですが日本大好き)に、「羽生結弦くんが金メダル取ったの見ましたか?」とフェイスブックでメッセージ送ったら、「見ました。競技の前、NBCテレビでは、彼がスケートをしていたときに震災に遭って、避難したことを取り上げていましたよ」というような返事が来ました。そういう形でも注目されていたんですね。

私はカナダのカルガリーに一年間住んでいたので、そのときのホストファミリーもきっと見ていたんだろうなあと思います。だからパトリック・チャンも応援していました。彼は銀メダルに終わって、何度も「I'm sorry.」と言っていたそうです。それに対して、カナダの人たちから「謝らなくていいよ。銀メダルおめでとう。カナダは君を誇りに思うよ」というtweetがたくさん寄せられていたそうです。きっと彼やプルシェンコの存在があって、結弦くんもどんどん向上していけたのではないかと思います。ありがとう、と言いたいです。

高橋大輔さんのところでは、私も泣きそうになりました。あの笑顔が切なくて。正確で美しいステップが大好きでした。もう見られなくなるのでしょうか。残念です。

くりおねさんの言うとおり、日本のペアやアイスダンスはまだまだですね。でも個人でここまでこれたのですから、いつかは団体戦でもメダルを取って欲しいですね。期待したいです。

投稿: Hiro | 2014/02/18 01:37

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