星崎真紀さんの「黄昏シティ・グラフィティ」をJコミで読み返した
「黄昏シティ・グラフィティ」というマンガがLaLaに連載されていたのはかれこれ30年近く前。
三つ子兄弟の男子大学生を主人公にした、とぼけた味わいのしみじみしたストーリーが好きで、単行本も持っていました。
作者の星崎真紀さんのツイートを見ていたら、その「黄昏シティ・グラフィティ」がJコミで無料公開中と知り、「おおっ」と。
ララでの初連載作品、三つ子と双子の大学生コメディ「黄昏シティグラフィティ」Jコミで無料公開中です!(^o^)/* #Tasogare_City_Graffiti #jcomi http://t.co/tMmdIZ9P2T
— 星崎真紀「虎蛇とブー子」発売中 (@hoshizak) August 29, 2013
Jコミとは、「作者の許諾を得た上で、こういった「絶版マンガ」に広告を入れて無料配信」する仕組みのこと。昔読まれていた数多くの絶版マンガがこんな形でネットで読めるようになっているなんて、とてもありがたいサイトです。
Jコミを運営されているマンガ家の赤松健さんのブログでも、ご案内がありました。
星崎真紀先生の 『黄昏シティグラフィティ』(全5巻)を無料公開しました((株)Jコミの中の人)
ベテラン・星崎真紀先生の最初期作が登場です。1981年11月より「ララ」誌に断続的に掲載され、白泉社で1983年から順次単行本化された、星崎真紀先生の『黄昏シティグラフィティ』(全5巻)を無料公開しました。
http://www.j-comi.jp/book/comic/45691
星崎先生のデビューコミックスにして、初めてシリーズ連載になったLALA時代の作品。美形の三つ子青年たちを中心に、飄々としていながらも心温まる大学生コメディが繰り広げられます。単行本自体は1983~84年の間に全5巻が発行されているのですが、実際の執筆期間は1981~84年であり、最初と最後では結構絵柄が変わっていますね。その変遷も見所かも。
というわけで久しぶりにiPadで読み返してみました。
何度も読み返していたせいか、セリフや絵をけっこう覚えていたのに自分でもびっくり。
特に一番印象に残っている、三つ子のお隣さんの双子姉妹の妹がエノキの胞子に当たるエピソードは、ほぼ記憶の通りでした。この話が特に好きだったと星崎さんにリプライしたら「なぜみんなエノキの話を…」とおっしゃってたので、そういうリプライが他にも多く寄せられた模様。
ただ、私がエノキの話が好きなのは、「ここにいてよ」と妹(夏海)から姉(夏湖)が言われて、ちょっと自分に自信のない姉が自分の意外な存在価値を感じる、というところだったので、
夏海が夏湖に言う「ここにいてよ」がすごく響いたからです。自分がここにいていいんだと言ってもらえたような気がしました。
とお伝えしたら、
ああそこ!そこがあの話の肝なので、そう言って頂けて嬉しいです(#^.^#)
とお返事をいただき、私もとても嬉しくなりました。
他にも素敵なエピソードがたくさんあって、そして当時の大学生の生活の様子もあり、リアルタイムで読んでた時とまた違う感慨が。なんか、みんな、瑞々しくて可愛いなあ、と。でも全然古びてなくて変わらず楽しめました。
さて、当時のLaLaの作家陣で、星崎さんと同じくらいの方で、私が勝手に「三人娘」と呼んでいたのが、星崎真紀さん、くぼた尚子さん、秋本尚美さん。どうやらくぼたさんと秋本さんが夏湖と夏海のモデルらしく、実際も仲良しだったようなのですが、皆さん絵柄や作風はそれぞれ違いつつ、ふとした日常をやわらかく描く新しい感じのマンガを描かれていて好きでした。当時愛読していたシリーズは残念ながらすべて絶版で中古でしか入手できないようですが、秋本尚美さんの作品はいくつかアーカイブされて読めるようになっていました。(一部無料)
したたかな女たち(MANGA REBORN)
母と女の子だらけの3姉妹の真ん中の私、響子は、ごくごく普通の高校生。
今日は家族そろって恒例のクリスマスパーティー。
ところが今年は何かが違う。
お母さんの「姉・こより=離婚」、「妹・由花=妊娠」発言!えー!
したたかに生きる女たちの物語、全2巻!
いや懐かしかった。収録されている「パールピアスの悲劇」では確か主人公の響子が彼氏を他の女に取られて、しかもその女に「一回はたかせて」と有無を言わさずひっぱたかれ、彼女が片方だけ落していったパールのイヤリングを「トクしちゃった」と拾って自分の耳につけ続ける、という何とも強烈なエピソードのお話だったんですよね。そのパールのイヤリングの話は連載の最後まで効いてくるのですが。
風俗や流行は変わっても、人の心や営みはそう簡単には変わらない。ただ、じーんとくるポイントはリアルタイムで読んでた当時とは違っているところもあるでしょう。それが歳を取る、ということなのかもしれません。
白泉社
売り上げランキング: 1,317,402
| 固定リンク
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「マンガ大賞2026」大賞受賞作『本なら売るほど』(2026.04.26)
- MOVIE 「きみの声をとどけたい」(2017.09.03)
- MOVIE 「3月のライオン」後編(2017.05.07)
- MOVIE 「3月のライオン」前編(2017.03.20)
この記事へのコメントは終了しました。






コメント