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2013/04/22

PLAY 「おのれナポレオン」 東京芸術劇場

Noda_napoleon友人と野田秀樹さん主演・三谷幸喜さん脚本演出の「おのれナポレオン」を見てきました。これがめちゃくちゃよかった!私が見たここ数年の舞台の中で出色の出来です。

脚本・演出は三谷幸喜、出演は野田秀樹、天海祐希、山本耕史、浅利陽介、今井朋彦、内野聖陽という豪華キャスト。

何と言っても野田さん。他人の書いた脚本で舞台にたつのはこれがほぼ初めてらしいけど、そこは当て書きの天才・三谷さん。見事に「野田さんのための、野田さんにしかできない」ナポレオン像になっています。人物造形、プロット、実に面白く目が離せない展開でした。2時間半があっと言う間。

他の役者さんたちも非常にすばらしく、初めて見た生・ヤマコー(山本耕史)&天海さんのかっこ良さにしびれまくり、内野君と今井さんの上手さにうっとりし、浅利くんは「新選組!」の近藤周平役以来だったので「随分大人になったなあ」と思い、非常に満足度の高い作品でした。というか、こうして見ると「新選組!」キャスト多いですね。野田さんは勝海舟、今井さんは徳川慶喜、山本くんは土方歳三だったし。(あの勝海舟も素晴らしかったんですよね…)

人物描写も一筋縄ではいきません。えっここで、というタイミングで違う顔が見えてきて、最後の最後に「ああ、こういうことだったのか!」と来る脚本は秀逸です。

当日券でも見る価値あります。お芝居お好きな方、ぜひ!

関連リンク:
時代・空間に広がり…三谷幸喜「おのれナポレオン」開幕(YOMIURI ONLINE:2013/4/9)

また、通常とは異なるステージの形状にも注目したい。客席が舞台の左右にも設けられ、四角いステージを三方から取り囲む形になっている。そのためセットはごくシンプルに、椅子とベッド、それにナポレオンが好きだったというチェスなど、最低限の装置だけ。その分俳優の芝居に委ねられるところは大きいが、演技巧者の面々は三谷の期待に充分応えていた。

【鑑賞眼】東京芸術劇場「おのれナポレオン」(msn産経ニュース:2013/4/21)

エキセントリックで多動性の、幼稚だが老獪(ろうかい)でもある仏英雄の抱腹絶倒の幽閉生活に身を委ねるうち、観客も死因をめぐるどんでん返しに巻き込まれる。チェスの名手だったナポレオンの“戦略”が判明する幕切れ、「チェックメイト(勝負あり)」の声に、関係者は一瞬にしてチェスの駒と化す。鮮やかな勝負を“観戦”した満足に浸った。打楽器も効果的。5月12日まで、池袋の東京芸術劇場。

東京芸術劇場「おのれナポレオン」 ライブ感あるミステリー (日本経済新聞:2013/4/18)

話題の舞台はなによりライブ感が魅力だった。打楽器の生演奏あり、即興的な演技あり。かのナポレオン毒殺説をめぐるミステリーとはいえ、重苦しいドラマと思うなかれ。セントヘレナ島の回想から始まるドラマは、主人公の登場からおかしい。だらしない幼児のような男が客席通路を駆け抜ける、その足音にも喜劇の味がにじむ。監視役は開いた口がふさがらない。

 少年役で一世を風靡した野田は声色を駆使する演技にかけては、お手のもの。ふいに地にかえったり、神妙になったり、めまぐるしく調子を変える。監視するはずがふりまわされる内野との対照が劇のツボとなる。この英雄は実は相手の誠意を用心深く観察していて、そのことが劇の伏線となるのだ。医師の今井朋彦が冷徹なセリフで、いつもながら舞台をしめる。

三谷幸喜作品でタッグ 主演の野田秀樹 舞台「おのれナポレオン」(東京新聞:2013/4/5)

芸劇の芸術監督として演劇のあり方も模索している。

 公共劇場はこれまで、イベント主催者に場所を提供する「貸しホール」の運営が中心だったが、芸劇は「芸術文化の発信拠点」をうたい昨年九月、リニューアルオープン。野田の新作「エッグ」や、「東京」をサブテーマにした作品、ハンガリーやルーマニアから招聘(しょうへい)した作品などを次々に上演してきた。

 「劇場は企画が大事であり、“考える委員会”が機能することが欠かせない」と話し、芸劇を牽引(けんいん)するが、どこの劇場も予算が十分でないという現状がある。そこで、「松本、静岡、北九州などの劇場、さらには韓国、香港、台湾などの劇場と一緒になってヨーロッパから作品を呼ぶのも一つのやり方」と劇場間の連携を重視する。

 その一環として、全国の公共劇場と映画館を結んで「おのれナポレオン」の同時生中継も予定されている。公共劇場間での舞台の同時生中継は初の試み。

野田秀樹・三谷幸喜 個性の融合は(NHK NEWS web::2013/4/18)

2人の意見がぶつかることはなかったのかというと、「俳優さんに相手のせりふを聞いてくださいというダメ出しは、普通しないんです(笑)。横断歩道を渡れというのと同じぐらいのことなんですね。それ言ってもいいのだろうかとかなり悩みましたけど、これは言わなきゃダメだ、それを野田秀樹に言わせるために僕は生まれてきた人間かもしれない、と思ってですね、心を鬼にして一度言わせていただいたんですけど」(三谷さん)

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