MOVIE 「山下達郎シアター・ライブ PERFORMANCE 1984-2012」: くりおねあくえりあむ

2012/09/02

MOVIE 「山下達郎シアター・ライブ PERFORMANCE 1984-2012」

9月に初めての本人監修ベスト盤「OPUS ～ALL TIME BEST 1975-2012～」をリリースする山下達郎さんの、これまで28年間のライブを厳選したフィルム「山下達郎シアター・ライブ PERFORMANCE 1984-2012」、観てきました！(写真は前売りチケットです)

このフィルムがどういうものなのか、公式サイトのご紹介を。

2008年にツアーを再開、今年5月に終了した7ヶ月に渡る38都市64公演という大規模な全国ホールツアー「PERFORMANCE 2011-2012」は全公演チケットがソールド・アウト。全国エリアで、世代を超え、音楽リスナーのみならず、延べ12万人を超える観客を魅了した。そんな山下達郎のライヴ・ステージがこの夏、映画館で蘇ります！

映画好きとしても知られる山下達郎は、近年進化し続けるシネコンの音響システムに着目。昨年、初の劇場イベントとして大変ご好評頂いた「JOY1.5-THE MOVIE-」に手応えと可能性を感じた山下達郎は、今回は限られた招待制イベントではなく、一般の方も映画と同じように気軽に楽しんで頂けるよう、内容と規模をブラッシュアップさせました。これまで限られた一部の音楽リスナーだけが観ることの出来たライヴ映像と、更に今回初出しとなる最新ツアーからのライヴ映像で構成された秘蔵映像の数々に、山下達郎自らがシネコン用にリマスタリングを施した“最高の音質”をプラス。リアル・ライヴとは違う感動を是非、お近くの映画館で体感してください！

残念ながら「JOY1.5-THE MOVIE-」は当選せず行けませんでしたので、今回はとても楽しみにして行きました。

私が初めて達郎さんのライブに行ったのは86年。なので、今回の映像は、「Sings SUGAR BABE」と「RISING SUN」以外はほとんどが会場は違えど見たことのある内容なのだけど、いやだからこそなのか、やっぱりすばらしかった。いつも遠目にしか見ないので、アップがあまりに多いのに最初は慣れなかったけれど、サポートメンバーの様子もよく見えて、時々目を合わせてとても楽しそうににこにこしているドラムスの小笠原君とギターの佐橋君がかわいすぎ(笑)。あと、土岐さん(土岐麻子さんのお父様である土岐英史さん)、若い！(笑)とか。

達郎さん本人も言ってた通り、何と言っても音が、もうすばらしいんですよ。ライブ会場だと大音量で消えてしまうようなひとつひとつの音がとてもよく聞こえて、改めて楽しめます。

達郎さんのライブはトークもなかなか落語調で(いや、さすがにさだまさしさんとかSING LIKE TALKINGの佐藤竹善さんほど長大ではないですが(笑))楽しいのですが、さすがにそこはカットされて、唯一、大切な曲の合間に語られたトークだけが収録されていますが、生でこれを聴いた時の感動がまた蘇って涙ぼろぼろ。ラジオなどでも言われていたことですが、本人の口から語ってもらうと、この人の音楽をずっと聴いててよかったな、と胸が熱くなりました。

SING LIKE TALKINGファンとしては、佐藤竹善さんがコーラスで参加していた91-92ツアーの映像がなかったのが残念。竹善さん、すっごく楽しそうにコーラスしてたからなあ。

セットリストも公式サイトにアップされていました。これからの方もいらっしゃると思いますので、まずはリンクだけ置いておきます。

曲目リスト

元々予定されていた公開期間は1週間。一部の館で9月2日まで延長されていましたが、あまりの好評ぶりに東京では渋谷TOEIで9月15日から1週間追加上映が決定。また、新潟、鹿児島でも新たに上映されます。最新情報は公式サイトの上映劇場でご確認ください。

山下達郎さんのライブに行ったことのない方も、一度だけ行った方も、欠かさず行ってる方も、皆様それぞれきっときっとご満足いただけると思います。ぜひ全身を達郎サウンドに包まれてみてくださいませ。DVD化の予定はないそうですので、一期一会です。どうか、ぜひ。

参考リンク：
◎山下達郎・シアター・ライヴを見て～軸ブレずに四半世紀(吉岡正晴のソウル・サーチン)
＃私なんかのゆるゆるの感想と違い、きっちり全方位のすばらしいレポートです。