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2012/04/09

観世銕之丞先生直筆サイン本「能のちから」

私は観世流銕仙会というところで5年ほどお能を習っています。(もちろん素人として)
師事しているのは銕仙会所属の観世流シテ方・柴田稔先生ですが、この銕仙会の棟梁が9世観世銕之丞(てつのじょう)先生。

Tetsunojo_bookその銕之丞先生が昨年紫綬褒章を受賞し、今年1月に初の書き下ろし単著「能のちから」を上梓されました。
銕仙会の弟子特権?でその「能のちから」を、直筆サイン入りで購入申込しており、昨日ようやく引き取ることができました。
書かれている言葉は何種類かあったようですが、私がいただいた本は「初心忘るるべからず」。世阿弥の言葉ですね。身が引き締まる思いです。

ところで、「初心忘る(る)べからず」は誤用されやすいフレーズのひとつです。「能ドットコム」に下記のような解説がありました。(詳細はリンク先(社外)をご参照ください。)

初心忘るべからず

「誰でも耳にしたことがあるこのことばは、世阿弥が編み出したものです。今では、「初めの志を忘れてはならない」と言う意味で使われていますが、世阿弥が意図とするところは、少し違いました。

世阿弥にとっての「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく考え方を意味しています。つまり、「初心を忘れるな」とは、人生の試練の時に、どうやってその試練を乗り越えていったのか、という経験を忘れるなということなのです。」


私たちもまだまだこれから人生で何度も節目を迎えることになると思いますが、その都度正しく「初心」を忘れずにいきたいものだなあ、と改めて思った次第です。

追伸:
なぜ銕仙会だったのか、というのは、成田美名子さんの「花よりも花の如く 」を読んだからです(笑)。成田さんの取材に全面協力されていて、実に縁の深い会なのです。

追伸2:
ご存じの方も多いとは思いますが、銕之丞先生の奥様は、京舞井上流家元の五世・井上八千代さん。京都の観世流・片山家のお嬢様で、銕之丞先生は高校生の時に見た舞に打ち込む八千代さんの姿にとても感動し、改めて知人を介して紹介してもらって結婚に至ったとのこと。正真正銘の「芸能人」同志のご夫婦なのですね。

参考リンク:
観世銕之丞が初の本…能の魅力 歩み振り返り紹介(YOMIURI ONLINE)

「30歳過ぎまで自分が本当に能楽師として立っていけるのか不安だった」と銕之丞。「能は見るのも演じるのも難しく、覚える必要のある事柄も多い。情熱もかき立てられなかった」と往時の苦闘を振り返る。その悩みは本の中で克明に書かれている。

 「今は、男子一生をかける価値のあるものと分かり、稽古をするしかないと思い至った。昔のことをすべて正直に書こうと思った」と、後継者となる19歳の息子へのメッセージの意味も込めた。


能のちから―生と死を見つめる祈りの芸能
観世 銕之丞
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#こちらの巻末マンガ「花を描くのも楽じゃない」に、襲名前の「暁夫」さんとして登場

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