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2012/04/13

柴田先生門下生発表会「華友会大会」で初めての仕舞

Kayuukai_2012_bangumiお能では定期的に素人弟子の発表会を行います。
今年は4月29日に私がお稽古をつけていただいている柴田先生が「華友会(かゆうかい)大会」を開催されることになっており、弟子一同只今ラストスパートで先生にしごかれております。

私は謡は5年前から習っていますが、仕舞は半年やったあと中断していました。
1年半前から仕舞のお稽古を再開し、今回仕舞で初めて大会に出ることに。
曲は「羽衣 キリ」です。
有名な三保の松原の羽衣伝説をもとにした曲ですね。

「キリ」の部分の詞章をこちらに書いてみます。(だいたい6分くらい)
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シテ『春霞。』

地謡『靉(たなび)きにけり久方の。
月乃桂(かつら)乃花や咲く。
げに花鬘(はなかづら)色めくハ春のしるしかや。
面白や天ならで。こゝも妙なり天つ風。
雲の通路(かよいじ)吹き閉ぢよ。少女(おとめ)乃姿。暫し留まりて。
こ乃松原の。春乃色を三保が崎。
月清見潟(つききよみがた)富士乃雪いづれや春乃曙。
類ひ波も松風も長閑(のどか)なる浦乃有様。
その上天地ハ。何を隔てん玉垣乃。
内外(うちと)の神乃御裔(みすえ)にて。月も曇らぬ日の本や』

シテ『君が代ハ。天乃(あまの)羽衣稀に来て』

地謡『撫づとも尽きぬ巌(いわお)ぞと。
聞くも妙(たえ)なり東歌(あずまうた)。声添へて数々乃。
笙笛琴箜篌孤雲(しょうちゃくきんくごこううん)乃外に充ち満ちて。
落日(らつじつ)乃くれなゐハ蘇命路(そめいろ)乃山をうつして。
緑ハ波に浮島(うきしま)が。払ふ嵐に花降りて。
げに雪を廻らす白雲(はくうん)乃袖ぞ妙なる』

[ご参考:現代語訳]

地謡 地上では春霞がたなびいているけれども、今天上では月の桂の花もほころぶ頃。私の髪飾りの花も色めいて見えるのはきっと春のせい。
この地上界の景色もまた妙にして、面白いもの。天上界へと通う風の道よ、しばらく閉じていてください。今はここに留まって、この松原の春の景色を眺めようと思うから。
花咲く三保が崎、月の清見潟、雪景色の富士の山。いずれも春の曙にかすむ絶景です。この比べるもののない、波と松風がいろどる浦のありさまのなんと美しいこと。

さてこの上は、天上界と地上とどのような違いがあるといえましょうか。天より生れ落ちた天照大神の末孫たる日本の、月も決して翳らぬ様子を目の当たりにすると。

シテ 尊い君の代は、よもや天人が降り来て、
地謡 羽衣で触れようとも消えてしまわぬ巌のごとく磐石の御世でありますように、と歌う。その妙なる調べが東歌。天より降り来る歌を彩り、笙・笛・琴・箜篌、数々の楽の音も御来迎の雲より漏れ落ちてくるではありませんか。空より見れば、落日の夕陽がまるで須弥山のごとく富士を紅に染め、波には松の緑が浮き上がって映り、風が花吹雪を舞わせています。天人の舞は、まことに「廻雪の舞」。白雲にたなびくその袖が描く妙なる景色かな。

(引用元:千年の日本語を読む【言の葉庵】能文社: 第九回 謡曲『羽衣』クセを完全読解する。)
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大会では地謡(いわゆるバックコーラス)にプロの先生方がついてくださいます。
プロの謡を背に舞えるなんて、めったにない機会です。
ということで、何としてもある程度の出来になってないとうちの先生にもご迷惑をおかけすることになるわけでして。が、がんばらなければ・・・。

尚大会は無料です。会場は表参道の銕仙会能楽研修所。朝9時半から18時までやっていて、仕舞だけでなく素謡や舞囃子(お囃子の入った少し眺めの舞)、能「隅田川」などもありますので、ご興味ある方は表参道に遊びに来がてらふらりとお立ち寄りください。
(私の仕舞は10時~10時半の間くらいだと思います)

※観世流シテ方・青木先生が舞っていらっしゃる映像がYoutubeにありましたのでリンクしておきます。ご参考まで。

#憲人が「羽衣」をやる、Natural外伝としての「花よりも花の如く」収録巻

Natural (11) (花とゆめCOMICS)
成田 美名子
白泉社

#素人の発表会の様子が描かれている「とうとうたらりたらりら」収録巻

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