BOOK 「3.11東日本大震災~君と見た風景~」平井寿信著
かれこれ7年前からずっと愛読しているブログ「言戯」。
基本は4コママンガを使ったコミックエッセイで、管理人・トシさんが仕事を決め、今の奥様と結婚し、子どもが生まれて育っていく様子を軽妙な語り口で綴っていて、いつも更新を楽しみにしていました。
このトシさん一家の居住地は宮城。
そう、今回の震災ではまさに被災のど真ん中にいることになってしまったのです。
3月11日朝に更新された記事は「求婚ロワイヤル」。娘ちゃんがバラの花を使って「おかあさん、けっこんしてくれ!」と求婚するというほのぼのネタ。
そして震災発生翌日の最初の記事は「生存報告」。
たった今、電気が復旧して、なんとかネットが繋がりました。私も家族も怪我一つ無く、
健康、全員無事です。ご心配いただいた皆様、
誠にありがとうございます。あの恐怖の瞬間のあと、
亡くなられた方々、
まだ救助されていないところや、
過酷な避難生活を強いられている方々もたくさんおられます。
一人でも多く、助かることを祈ります。
どうか、どうか・・・
また、避難先の実家でこれを書いておりますので、
メールなどがまだ見られておりません。
また、電気の供給、ネット環境もこのまま安定するかまだ分かりません。
記事の更新が出来るようになりましたら、
アップしてまいります。
返信など、少々お時間をいただければ幸いです。余震が続いており、
まだまだ危険な状況です。
皆様、どうかお気をつけてください。『言戯』@トシ
さすがにこの日はイラストなしで、だからこそ現場の緊迫感がひしひしと伝わってきました。
この記事からあとは、イラストを入れた臨場感あふれる記事が続きます。
更新記事を読みながら、報道では伝わってこない現地の様子を感じていました。
このとき奥様は妊娠9ヶ月。山間部にお住まいで津波は免れたとはいえ、身重の身での被災は負担だったことだろうと思います。
その後無事に出産の報を読み、他人事ながら胸をなでおろしたものでした。
上のお嬢さんが保育園に通いだし、二人目のお子さんも無事生まれ、5月を過ぎた頃には話題は震災のことからまた日々の出来事描写に中心が移っていったのを見て、少しずつ日常を取り戻そうとしているんだなあと思ったり。
そんなトシさん一家の被災経験を、奥様目線の被災体験記の描き下ろしも合わせて書籍化したのが、「3.11東日本大震災~君と見た風景~」。一市民が生身で体験した大震災の記録として、貴重な一冊であると思います。
震災からの復旧はむしろこれからであり、まだまだ息の長い支援が必要です。
忘れないためにも、こういう書籍が続けて出版されるといいなあと思います。
産経新聞出版
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