能楽お稽古メモ 2010年9月
実は今回から、仕舞のお稽古を再開しました。発表会で「土蜘蛛」をやったあたりで、もうそろそろ観念して(笑)再開した方がいいかな、と腹を決めたのです。もともと仕舞のお稽古を中断したのは大学院があって時間を取るのが難しかったからなので、修了した今はその障害もないわけでして。
と言っても、3年前に半年お稽古しただけなので、構え(立ち方)と運び(歩き方)からもう一度おさらいです。
立ち方は腰をぐっと入れて後ろにお尻が突き出すくらいで上半身を上げる。この「腰を入れる」のが本当に難しくて。慣れるまでまだ時間がかかりそうです。
歩き方は、いわゆる摺り足。腰を入れた状態で足の裏を全部つけて前に出すと、そのうち出せなくなります。そこで軽く爪先を上げて前に一歩。きちんと腰を入れて、膝の力を抜くように先生から注意が。
以前注意されたメモを備忘として書いておきます。
・左手の小指の握りが甘い
・手首に力を入れない
・ひじを内にきちんと返す
・手をあげるときは肩よりも上に上がらない
・扇の先は体の中心、口元あたり
・構エの両肩が上がり気味。重いものをぶら下げているような感じで
・腕はひじから上下する。構エがきちんとできていればそのままひじから上下すればいい
そしてサシコミ、ヒラキ。こちらも以前のメモをもう一度書いておきます。
右手を前にだしながら進み、前にエネルギーを向ける「サシ込ミ」。
・左足から出て右で止める。右足はつま先を少し出す程度で。四歩の時も左、右、左、右。
・扇の先は自分の正面、のどくらいの高さに。
・腕は扇より高くしない。
・肘の外を痛いくらい張り、手首は力を入れない。
両手を開きながら後退し、エネルギーを自分に戻す「ヒラキ」。
・左足を少し下げ、右足をぐっと下げ、左足を下げて揃える。
・右足のところで腕をぐっと広げる。大きな木を抱き抱えるように。そのあと左足で手はもとの構エの手に戻す。
・右足までは腰を残して、最後の左足で腰も一緒に戻す。
それから「左右打込みヒラキ」。こちらもメモを再掲。
・左足ねじる→右足ねじる→右足下げてそろえる(この時手は「ヒラキ」)
↓
・右足ねじる→左足ねじる→左足出す→右足出してそろえる(左足出しながら左手上がって右手は下がる)
↓
・左足ねじる→右足ねじる→右足出す→左足出してそろえる(右足出しながら左手下がって右手は上がる)
↓
・右手回しながらおろす(ひじの内側は上を向く)
↓
・右手回しながら上げる(この時右足が正面を向く)→左足を出す(右手下げる)→一歩サシコミ→ヒラキ
ここまでをおさらいしてから、曲へ。短期教室の人達と同様に「吉野天人」かと思いきや、「熊野」でした。
本当はこちらを早いうちにやるそうなんですね。短期教室では地謡の都合で「鶴亀」「吉野天人」を先にやってるということを後で聞きました。
やってみて納得。昨日習ったのは扇を開いて目の前にかざすところまでですが、ここまではサシコミ→ヒラキ→左右打込みヒラキ だけでできるのです。なるほど。
とは言え私がちゃんとできるかどうかはまた別問題。引き続き精進します~。
そして謡は「紅葉狩」が最後まで行って、これで初級の上中下が全部終わりました。このあとは一曲ずつ好きなものを選べるのですが、恥ずかしながら選ぶほど曲を知らないので、ひとまず一期の方が最初にやった「清経」をやることに。謡本を買いにいかないと・・・。
あと、謡う時どうしても前に気持ちをかけてしまって、張り出しているとのこと。息をぐっと引いて、口を縦ではなく横に広げて、一字一字をはっきりと発音するように心がけて、とのことでした。
まあそんなわけで、お稽古もちょっと新たなステージに入った感じです。引き続き励みます。
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