能楽お稽古メモ 2010年3月・4月・5月
ふと気がついたら、2月に発表会をやって以来のお稽古メモをまったく書いていませんでした。いかんいかん。
と言うわけで、3月からのまとめになってしまいますが、お能のお稽古のメモを。
3月で「東北」を終え、「富士太鼓」に入りました。
曲目データベースでは、曲の内容をこのように紹介しています。
内裏の舞楽の太鼓の役者を浅間と富士という二人が争い、浅間に決まったが浅間は富士を恨んで殺害してしまった。帰らぬ夫を尋ねて来た富士の妻と子は、夫の死を知り嘆き悲しむが、形見の装束をまとい、舞楽を舞う。
シテは富士の妻、ツレが子(娘)となります。
先生に指摘されたのはこんなところ。
・詞のところ、シテにきちんと位をつけて
・音が上がっても息をお腹にきちんと当てる
・クドキの節のところはたっぷりと
他にももちろん、正確に謡えないところは次々とダメだしされながらです。特に入り廻しの微妙な上下は何度もやり直し。別の曲でもここは直されるところで、難しいです。何度も何度も直されて、体で覚えるしかないのでしょうね。
あと、「キリのところは近いうちに誰か仕舞を始めると思うので、その時は地謡よろしくね」と先生に言われましたが、長いんですよこのキリが。普通だったら2ページ半くらいなのに、たっぷり4ページ分。どうやって覚えるのか・・・今から不安です。
来月からは「紅葉狩」。「花よりも花の如く」1巻収録の「鬼の栖」で憲人が「美女で鬼」として登場した曲です。
参考リンク
『梅枝』と『富士太鼓』の比較、そして「富士殺害事件の真相」 (粟谷能の会)
#「観世流大成謡本に基づく節譜の詳しい説明を、一定の法則に基づいて32頁に及ぶ譜図を駆使して解説すると共に譜号別略解、曲別難句の索引を添えた愛好者必読の参考書。」とのこと。
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