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2010/04/08

巨人・木村拓也コーチが残した新人向けの言葉

37才。あまりにも若すぎる。
突然の訃報にただ呆然としている中、こんな記事の情報をTwitter経由で知りました。

NPB新人研修 木村拓コーチ講義内容(Yomiuri Giants Official Page)

苦労人らしく、ひとつひとつの言葉が胸に沁みますが、特にこの2段落。

今、みんなは希望にあふれて「レギュラーを獲って生き残ってやる」と思っているだろうが、必ず壁にぶつかる。そんな時、少し言葉で考えると、僕みたいに生き残れる。ざ折してあきらめるのか、そうでないのか、自分で考えないといけない。
自分は「こういう選手になろう」と思ってここまで来た選手じゃない。こうやるしか思いつかなかった。それが「ユーティリティープレーヤー」、「何でも屋」で、それでもこの世界で食っていける。「レギュラーになる、エースになる」だけではない。巨人の藤田宗一投手は、中継ぎ登板だけで自分と同じ歳までやっている。それで飯が食える、それがプロ野球。「俺が一番うまい」と思って入団して、一番得意だった事がうまくいかない。それもプロ野球。その時にあきらめるのではなく、自分の話を思い出してほしい。投げ出す前に、自分自身を知って可能性を探るのも必要ではないか。
野球に限らず、すべてに言えるなあと思い、こういうことを実感を持ってわかりやすく次の世代に伝えられる人だったのだと思い、37歳の夭逝に泣けてくる春の日でした。

合掌。

ところでユーティリティープレイヤーと言えば、あの「キャッチャー・木村拓也」はすごかった。たまたまG+で見てましたが、ピッチャー以外は全部できるってやっぱりすごいです。

あと、いい機会なので、クモ膜下出血について。

木村拓コーチ重体…試合前ノック中「くも膜下出血」(Sponichi Annex)

こちらの記事によると、

「きのうから頭が痛くて、昨夜は2時間ぐらいしか眠れなかった」と体調不良を訴えていた

とのこと。
この記事を読んで書かれたお医者様のブログ記事

クモ膜下出血の木村拓也コーチ、前日から激しい頭痛を訴えていた(リハ医の独白)

によると、「後頭部を鈍器で殴られたような感じ」「突然発症する」「時間を特定できるような起こり方」の場合はクモ膜下出血の可能性ありで、ただし

症状が軽度のうちに脳神経外科のある病院を受診すれば、速やかに治療が行われ、後遺症をほとんど残さずに治癒することが期待できる
とのことでした。 と言ってすべての頭痛をやみくもに怖がるのでなく、こういう違いがあることも示唆されています。
頭痛には、命に関わる頭痛(クモ膜下出血や小脳出血・梗塞)、命に関わらないが緊急処置が求められることがある頭痛(片頭痛、緑内障)、そして、緊急性がなく翌日以降にゆっくり診療しても良い頭痛(筋緊張性頭痛など)があります。この中で、命に関わる頭痛として、クモ膜下出血はきわめて重要です。そのためにも、「突然発症の頭痛」ならクモ膜下出血の可能性ありということを、多くの方に知ってほしいと願っています。
ということなので、常に自分の体調を把握し、変化を感じ取れるようにしておくことが大事なのだと思います。

働き盛りの皆さんにとっても他人事ではないと思いますので、十分ご留意を。


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