カーリング女子、チーム青森が対イギリス戦で大きな勝利
大きな大きな勝利でした。
カーリングの発祥の地であり強豪国のひとつであるイギリスに勝利するとは。
バンクーバーオリンピックでのチーム青森、初戦のアメリカ戦は接戦を制しましたが、その後の対カナダ戦、中国戦では勝ちを取れず苦しんでいました。特にサード近江谷、スキップ目黒の両名のショットが安定せず、肝心なところでのミスショットで自滅するような負け方をしていて、あまりよくないムードになっており、決勝リーグに進むにはここを何とか立て直す必要があったのです。
カーリング女子・日本、11―4で英破り2勝目(YOMIURI ONLINE)
日本は英国に11―4でギブアップ勝ちした。日本の対戦成績は2勝2敗。日本は第4エンドに大量3点を獲得。第5エンドに2点を奪われ、リードを詰められたが、第6エンドの1点に続き、不利とされる先攻の第7エンドにも1点を加点した。
日本は第8エンドに1点を奪われたが、第9エンドに大量5点を挙げ、英国がギブアップした。
試合経過をシンプルに書くとこういうことになりますが、その過程は壮絶でした。
特に後半で、針の穴を通すような1センチのずれも許されないような精度のショットを双方何度も決め、ミラクルショットの応酬となったのは本当にすごかった。トップクラスカーリングの醍醐味を充分に味あわせてくれるすばらしい試合でした。近江谷・目黒両名がいいショットをきっちり決める毎に自信を取り戻していき、さらにいいショットを打ち込んでいく好循環になっているように感じました。
しかし対するイギリスも素晴しかった。特にスキップのミュアヘッド。19歳という若さでスキップを努める彼女は、お父様がカーリングの世界チャンピオン経験者というサラブレッドらしく、幼少の頃からカーリングをやってきたそうで。
英美女スキップ「紙一重」/カーリング(nikkansports.com)
英国のスキップはまだ19歳のミュアヘッド。正確なショットで日本を苦しめたが、勝利にはつながらなかった。父は92年アルベールビル五輪代表(公開競技)。兄も世界ジュニア選手権に出場経験のあるカーリング一家に育った。今大会の注目選手は「きょうは紙一重の差だった。日本のプレーが良かった。次の試合に向けて前向きに準備したい」と気持ちを切り替えた。
そして何といっても、放映の影の功労者は解説の小林宏さん。そのあまりに熱い、時には解説の立場を忘れて「いけ、いけーっ」「こっちに寄こすなよ」など言ってしまう、でも相手チームのいいプレイは惜しみなく称賛するという、カーリング愛にあふれたトークをする小林さんはトリノの時も解説をしていて、ファンの間では圧倒的な支持をされている方でしたが、その熱さが今回放映時間が増えたことで皆さまにも充分伝わってしまったみたいです。
カー娘絶叫名解説の小林宏さん人気急上昇(nikkansports.com)
20日の英国戦。目黒のスーパーショットが決まった瞬間、生中継のテレビからは小林氏の「よし、よおし! よーーっし!」「すごい! パーフェクト!」のシャウトが何度も響いた。「我々もチームジャパンの一員ですから」との名ぜりふもさく裂。アナウンサーが「小林さんの目には涙が浮かんでいます」と指摘した熱さだった。小林氏は日刊スポーツの電話取材に「選手も関係者も、応援する人も、テレビを見る人もみな『チームジャパン』。そういう一体感を表現したかった」と話した。絶叫については「どうしても(勝負時などの際)『解説者』から『選手モード』にスイッチが入ってしまう(笑い)。プロの仕事としていけないな、と分かっているのですが、人生の半分カーリングをしている。こればかりはどうしようもないんです」と説明した。
この小林さんの思いのこもった解説が前回のトリノでカーリングファンを増やした大きな要因のひとつでした。
バンクーバーで英国戦当日小林さんがブログに書かれた「Spring Coming」という記事には今現在で499コメントが寄せられ、明けて今日には「チームジャパンの皆様へ」という記事がアップされています。
私の仕事はチーム、選手の活躍しているものをテレビをとうして観戦している皆様にその感動、臨場感を伝える裏方の役目だと思います。
それにカーリング競技が持っている相手チームの技術、戦略に対してリスペクトできるような精神も伝えていきたいと思います。昨日のイギリス戦は日本のカーリング史上最高のゲームでした。それは日本チーム、イギリスチームが両方とも最高の技術、戦略を駆使して最高のパーフォーマンスをみせたことでした。この試合に解説者として立ち会えたことは本当に幸せでした。
その思いを皆様に満足に伝えられたかどうか良く分かりませんが、これからの試合も日本の皆様の応援をいただきながら解説をしていきたいと思いますので宜しくお願いいたします。
小林さんの解説も堪能しながら、これからの試合一緒に応援していきたいと思います。
さて、予選リーグはまだ半分も終わっていません。これからまた負けられない闘いが続いていきます。
ロシア戦 2月21日9時(日本時間22日2時)ドイツ戦 2月21日19時(日本時間22日12時)
スイス戦 2月22日14時(日本時間23日7時)
スウェーデン戦 2月23日9時(日本時間24日2時)
デンマーク戦 2月23日19時(日本時間24日12時)
(「チーム青森の熱戦再び!4年前を知ってカーリングをもっと楽しもう」より予選の試合日程を引用。)
昨日NHK-BSのカーリング特集に登場していた小笠原(旧姓:小野寺)歩さんは「ロシア、ドイツは勝つと思います。」と断言していましたが、前回のチャンピオン・スウェーデン戦を考えると、どれも落とせない重要な試合。
どうか決勝リーグに進出できますように。
ところで、今回の試合で「カーリングの戦術ってどんな風なんだろう」と興味をお持ちいただけた方、ぜひこちらの記事をご参照ください。
バンクーバー五輪直前企画・カーリング初心者講座 戦略の基礎 石の数をみよう(裏[4k])
ということで「石が多くなってきたら喧嘩状態」これ覚えておきましょう。
次にどう石が置かれるかを予測しながら観戦すると、面白さはひとしおです。
参考リンク:
五輪カーリング:日本、強豪・英国に大勝 2勝2敗に(毎日.jp)
五輪カーリング:英国のミュアヘッド「日本が上手だった」(毎日.jp)
カー娘英国に快勝、2勝2敗/カーリング(nikkansports.com)
バンクーバー五輪 女子カーリング予選リーグ 日本、強豪イギリスを下し2勝2敗(FNNニュース)
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コメント
いやいや、本当にすごい試合でしたね。ラストの目黒選手の5点獲得ショットは鳥肌ものでした。どちらも絶妙なコントロールで、双方の、技術と精神力の強靭さを感じました。
ところで、英国のスキップ、19歳とは!上手いし、可愛いのできっと話題になるだろうと思ったら、webの記事や日記などであひこち取り上げられていました。やっぱり。
カーリングは選手の顔や表情が大写しになるので、イケメン&ビューティーを探すのも観戦の大きな楽しみになったりして(^_^;)
投稿: Hiro | 2010/02/21 22:33
>Hiroさん
オリンピックが終わってしまった後のお返事になってしまって申し訳ありません。結局決勝リーグには進めませんでしたが、カーリング堪能させていただきましたね。
今週末は常呂で日本選手権がありますが、道内では放映はあるのでしょうか。
投稿: くりおね | 2010/03/06 00:05