MOVIE 「THIS IS IT」(IMAX版)
マイケル・ジャクソン幻のライブリハーサルを編集し、2週間限定公開の予定が大反響のためさらに2週間延長となったということでも話題の映画「THIS IS IT」を観てきた。
Twitterで公開初日に多くの人達が観てきていて、ほとんどの方が「観るならIMAXで」と言っていたので、それならばと公開館情報を見て、IMAX対応の109シネマズ川崎に足を運んだ。
※内容に触れているため、未見の方はご注意ください
映画の概要とIMAX版についてはこちらの記事が詳しいのでご紹介。
IMAX® デジタルシアター『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』[IMAX®版]10 月28 日(水)から緊急公開決定!(CINEMA TOPICS ONLINE)
本作は、マイケル・ジャクソンが今年6月に急逝する直前まで取り組んでいたコンサート”THIS IS IT”のリハーサル映像を使い、幻となったコンサートを映画化した作品です。百時間以上にも及ぶリハーサルと、舞台裏の貴重な映像によって構成されており、多数の楽曲と圧倒的なダンス、パワーに満ち溢れたパフォーマンスはもちろん、ステージの外で見せるプライベートな素顔まで、偉大なアーティストの全てを体験いただけます。
IMAXR版は通常のフィルムから、独自のデジタル・リマスタリング技術(IMAX DMRR)により高画質、高品質サウンドを備えたIMAXRフォーマットへ変換されています。これを、床から天井、左の壁から右の壁まで目の前に大きく広がったスクリーンと、独自のサウンドシステムで再生することによって、まるでコンサート会場にいるような臨場感溢れる体験をお客様に提供することが可能です。
完璧を追い求めたマイケル・ジャクソンが魂を込めて臨んだ3ヵ月間を凝縮した本作。既に世界同時発売された通常版の前売券は、日本でも初日だけで8万5000枚以上を売り上げるなど世界中で記録的なセールスとなっています。全世界が注目する“最期のコンサート”を、映像、サウンド共に最高のクオリティを追求したIMAXRデジタルシアターで是非ご体感ください。
いや、もう、すごかった。幻の“最期のコンサート”を本当に全身で体感してきた。
私はマイケル・ジャクソンを特にひいきにしていた訳ではなく、ただ彼の全盛期である「スリラー」「今夜はビート・イット」といったヒット曲は青春時代を彩るものとして体にしみついている。言わば同時代を生きた存在なのだが、ライブなどをきちんと観たことはなかったので、その質のとんでもない高さに驚いた。
ポップスターなんて言葉では彼のことを表現しきれない。全身小説家ならぬ全身アーティストとでも言おうか。
彼が出す声はメロディとなり、動かす指先は表現となり、そして歩みはダンスとなる。何もかもがミューズの祝福を受けたアートとなる。その完成度の高さ。
それは本人だけでなくステージすべてに徹底している。ダンサー、バックミュージシャン、美術、挿入されるCGそれぞれが最高の水準を求めてダメ出しを繰り返し、「今まで見たことのないもの」を造り上げようとするその志の高さ。
IMAXの巨大スクリーンと迫力ある音響で、館内はすっかりリハーサル会場となり、観客はその中にすっぽり入って「体験」できてしまう。「今夜はビート・イット」の時は私はマイケルに促されて手拍子までしてしまった。終了後は館内で拍手。それが自然と出てしまうくらい、「ライブ」だったのだ。
ジャクソン5の曲を演奏した場面もあり、正直驚いた。そしてそこで口にされた彼の言葉にも。涙が押さえられなかった。
彼は本当にこのステージをやりたかっただろう、実現していたら間違いなく伝説のステージとなっただろう。ただただそう強く思った。
マイケル・ジャクソンのファンの方はもちろん、あの時代を共に生きた人達にぜひ見てほしい。可能ならばIMAXシアターで。
このリハーサルの1週間後、マイケルは帰らぬ人となる。
ツアーメンバーが再び集まったのは、皮肉にもマイケルのメモリアル・サービスでのステージだった。
その様子がこちらの動画で観ることができる。映画を観たあと、ぜひ見てほしい。監督のスピーチが胸にしみる。
参考リンク:
IMAX マイケル・ジャクソン THIS IS IT – IMAX Michael Jackson’s This Is It(越前屋、お主も悪よのう)
もしかしたらIMAXと通常版って音源そのものが違うのかな?と思うほど差がありました。通常版のほうが「一般的に」音がよく、IMAXは「リハを録音した感じ」そのものでした。IMAXのセッティングなのかな?とおもったんですが、スタジオ録音と思われる曲は「普通」通りに聴こえたので「へなちょこ」ではないはず。もしかして通常版は低音カットして、ドラムとベース足してる?(もっと色々してると思うけど)ということは自称「通」な人はIMAXへ、マイケルの曲をおさらいしたい人は通常版へ行かれたほうがよろしいかと。
THIS IS IT。(freefielder.jp)
意外だったのは、リハーサル風景にピリピリした雰囲気が欠片も無いこと。もちろんマイケルが全てに渡って指示を出したり要求を出したり、映像のチェックを行ったりもするのですが、マイケルとスタッフとの関係が、「主-従」ではなくて「一緒にショーを作り上げる仲間/ファミリー」といった感じなのですよ。
それから、当のマイケルに悲壮感が全く見られないのも凄いよね。8年振りのコンサート、しかも事実上、ショウビズの第一線への復活をかけたコンサートですよ。普通ならガチガチ・ピリピリになるのではないのかなぁ。焦りや不安は自分の中に閉じ込めていたのだろうなぁ。
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#個人的にはこのアルバム収録の「リベリアン・ガール」がとても好き
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#アニスが持ってたマイケル人形の「あらよっと」ポーズが忘れられない
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