能楽お稽古メモ 2009年3月&4月
前回の発表会のご報告もままならないまま日が過ぎてしまいました。雰囲気はこちらの写真でご覧いただければと思いますが、前回よりは何とかましにできたのではないかと自分的には思っております。
私たち二期生は短期能楽教室は発表会で一応「卒業」ということになり、継続する場合は「華友会」(かゆうかい)での個人稽古への移行をしてほしい、とのことでした。既に一期生のみなさまもそうされているので、私もそちらで継続させていただくことにしたのはいいけれど、3月4月と本業が多忙でなかなかお稽古日にお伺いできず、本来月2回のお稽古を1回ずつお伺いするのがやっとでした。そんなわけで、3月と4月のお稽古メモをまとめて書かせていただきます。
今回から謡は「小袖曽我」。曽我兄弟の仇討ちものとのことで、今までの曲とは趣の違うものです。
謡っていても「力強く」「はっきりと」といった注意を毎回受けています。特に弟の五郎はやんちゃな面もあるので、そういったことを意識するようにとのこと。
一回目
シテ・ツレ「命牡鹿の隠れ里」~シテ「身にハなかなか恐れなし」まで
個人稽古となって、お腹で支えて声を出すこと、一つ一つの言葉をはっきりと発音することなどの基本を改めて指示されます。一対一ですから、他の人に頼ってあやしげなままで謡うことはできません。できてないことそのまんま見えてしまいます。
二回目
シテ「これに暫く 御待ち候へ」~五郎「御誓言(オンチカゴト)に蔀(シトミ)遣戸を」まで
ここはもう難しい節回しのオンパレードのような部分で。死にそうです。
何十回でも復習しないと謡えそうにありません。
「高間の山の峯乃雲 外(ヨソ)にのみ見て止みなん」とか「飛火(トブヒ)乃野守。出でてだに見候はぬぞや」とか。
あとは十郎(兄)と五郎(弟)と母のセリフの言い分け方など。人物の性格と気持ちをちゃんと考えて言うように、というご指導でした。
来月はもう少し時間に余裕が出ると思うので、もっときちんと通って何とか追いつきたいと思います。
参考リンク:
謡蹟めぐり 小袖曽我1 こそでそが 曽我の里(謡蹟めぐり 謡曲初心者の方のためのガイド)
#「小袖曽我」の物語と縁の地について写真入りで解説されています。小田原市曽我梅林の近くがこの曲の舞台らしい、とのこと。
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