新潟市・営所通「器」さん
久しぶりに新潟に帰省したので、高校時代からよく通った喫茶店「器」(うつわ)さんに立ち寄ってきました。
公式サイトで
当店は、新潟市の中心部古町近くの裏通りに、
喧騒を避けひっそりと営業している
自家焙煎コーヒーのお店です。
と書かれている通りのこのお店、初めて行ったのは高校1年生の頃。コーヒー好きの部活の友人が見つけてきて、連れて行ってくれました。
私はコーヒーはあまり飲まないのでもっぱらダージリンやアップルティーなど飲みながら、友人と演劇のことや恋愛のこと、勉強のこと、将来のことなどなど延々と語り合ったものでした。ジャズの流れる静かな落ち着いた雰囲気は、今から思えば女子高生には相当渋い空間でしたが、私たちは逆にそういうところがちょっと大人になった感じがして居心地よく、特に大事な相手と大事な話をするときは「器」で、と決めていたような気がします。
以来新潟を離れるまで十数年間、つかず離れずコンスタントに通い続けていました。遠距離恋愛の手紙を書くのも、友人とゆっくり話したい時に足を向けるのも、何かあったとき一人で物思いに耽ったりするのも、みんなここでした。
そのお店の写真がある日朝日新聞に載っていたのを見たのは去年の春。朝日新聞 「be on Saturday」で、「千の風になって」が初めて発表された場所、として紹介されていてびっくりしました。自分のなじみの場所が新聞に出ていた驚きと、そこであの有名な曲が披露されたのだという驚きとダブルのびっくりで。
マスターは私の顔を覚えてくれていて、席まで話しかけに来てくれました。その時「朝日新聞に出ているのを見ましたよ」と言うと、マスターと新井満さんとは中学校の同期なのだと話してくれました。「千の風になって」は新井満さんの幼馴染みの川上耕さんという方の奥様が亡くなられたことをきっかけに作られた曲なのだそうですが、その方ともお知り合いとのことでした。そんな縁があって、追悼の会を「器」で行った際に曲が披露された、そんなことも教えてくださいました。
その後「新聞を見て来た」という方が全国各地から何人もいらして、朝日新聞を取っていないからどんな記事なのかさっぱりわからなかった、と笑っていました。やっぱり新聞の影響力はまだまだ大きいですね。
せっかく「器」さんに来たのだから、いつもは紅茶派の私もコロンビアをオーダー。マスターが丁寧に入れてくれたコーヒーは、口当たり良くこっくりまろやかで、美味でした。
高校時代の私、大学時代の私、社会人になってからの私。その時々にいろんな思いを持ちながらここで過ごした時間を切れ切れに思い出しながら、休日の夕暮れを過ごしたひとときでした。
また来ますね、マスター。その日までどうかお元気で、お店続けてくださいね。
参考リンク
新井満ホームページ「マンダーランド通信」
「千の風になって」 関連ページの「詳細」に、作曲の経緯が新井満さんご本人から紹介されています。
| 固定リンク
「新潟」カテゴリの記事
- 新潟市中心街の老舗書店「北光社」が来月閉店(2009.12.20)
- 「勝った中京の選手に涙、負けた日本文理の選手に笑顔」日本文理甲子園準優勝(2009.08.25)
- 日本文理、新潟県勢初の甲子園大会決勝戦進出(2009.08.23)
- 新潟市・営所通「器」さん(2009.03.23)
- 高橋留美子展@新潟市美術館(2009.03.21)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 新潟市中心街の老舗書店「北光社」が来月閉店(2009.12.20)
- 京都の休日(2009.10.16)
- 「カマタマーレ讃岐」の胸スポンサーは「さぬきうどん」(2009.07.10)
- 新潟市・営所通「器」さん(2009.03.23)
- 今年も折田先生の季節が来ていた(2005.03.31)







コメント
器の隣のビル8階がナマラのオフィスです。僕もよく器でコーヒーを飲んでいます。今度来た時は8階に遊びに来てください。
投稿: 江口歩 | 2009/03/24 00:03
>江口歩さん
コメントをありがとうございます。
お隣にナマラのオフィスがあったんですね。知らなかった!
今度帰省した時は遊びに行きますね。
投稿: くりおね | 2009/03/24 23:06