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2009/01/11

TV 「情熱大陸・立川談春 落語家」

私の友人知人には落語好きの方が多い。
オールドさだファンである私も決して落語は遠いものではないはずなのだが、なかなか高座に足を運べず、行けたのは4年前の寄席林家正蔵さんの襲名披露だけ、という状態で今に至っている。

そんな落語と微妙な距離の私にも、最近の立川談春さんの活躍ぶりは耳にする機会が多かった。そしてその談春さんの出演する「情熱大陸」、さださんが出るということでMasaSing Town Newsでお知らせはあったが、ようやく見ることができた。

立川談春 落語家(情熱大陸)

 落語家 立川談春(たてかわだんしゅん)42歳  師匠はあの落語界の天才・奇才、立川談志。弟子の中でも談春は古典落語の名手と言われ、今最もチケットが取れない落語家と言われている。6月、師匠・談志と歌舞伎座での親子会を実現し、師匠の十八番のネタ「芝浜」を演じるものの、談春にとって納得できるものにならなかった。「談春の落語」を模索する中、談春に途轍もなく大きな仕事が舞い込んだ。2008年の年末25日に、今年で50年の歴史に幕を下ろす大阪・フェスティバルホールで独演会を開かないかというのだ。多数の観客をたった1人でひきつける落語とは…。談春はリベンジをかけ、「芝浜」を演ると決めた。一世一代のこの大舞台を、立川談春はどのように演じ切るのか。
番組そのものの感想はシケさんの「談春すげえ」に言い尽くされてる気もするが、素人なりに少々追加を。

最後のほんの数十秒の「芝浜」、あのほんの数十秒でぐっと来させる力。談志師匠が誉めた「おしくら」の絶妙の声色の変化と間合いと表情、高座の座布団の1メートル弱四方の中にいろんな登場人物がぐっと凝縮されて存在しているような迫力。すごい表現者だ、と率直に思った。

能楽も同じだと思うが、古典芸能はお手本を真似て真似て真似抜いて、型を自分の中に入れたのちに自分らしさがにじみでて来るし、型はそれを受け止める観客にとってクッションにもなる。型にはまるのではなく型を利用するようになると思うのだが、そのあたりの脱皮はそれぞれなかなか難しいものだろう。その古典で名を馳せるというのは、想像もつかない量の稽古の積み重ねと才能があってのことだろうと思う。

番組の中でのさださんの登場は、トリビュートアルバム「さだのうた」で談春さんに登場してもらっている、そのレコーディング場面。「父さんとポチ」という創作落語だ。そう言えば35周年記念コンサートの時に「あいつの時間が一番長いんですよ」と言って笑いを取っていたが、番組では談春さんをこんな言葉で手放しで誉めていた。


「本当に面白い話のできる人って、書いたものも面白いんですよね。ものを見る力、見てそれを表現する力のある人じゃないと、話もできないしものも書けないと思うんです。だから彼は、根本的にそういう創作者の力を持っている人だと思うんですよね。」

落語という芸に生きる覚悟を17で決め、誰より厳しいと思われる立川談志師匠を選び入門し、これまでアグレッシブに自分と闘い続けてきた「表現者・談春」の一端を見た番組だった。

ここからは他番組の余談だが、12月20日のテレビ東京「出没!アド街ック天国」が「買い出しに行きたい築地」という特集で、談春さんもゲスト出演。何でも談志師匠の命で菅商店さんという飲茶の卸専門店で1年間修行に出ていたとのこと。そのあたり「赤めだか」には書いてあるそうだが、未読の私は初めて知った。そこでもいろんなエピソードがあるようだが、それは本の方をお読みいただくということで。

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