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2008/12/10

第五期短期能楽教室 お稽古六日目

少し薄曇りの空の下、表参道の銕仙会能楽研修所に向かいます。第五期短期能楽教室のお稽古六日目メモを。

今日は四期生・五期生が先の日ですので、少々ゆっくりめに到着。

私たち二期生の謡は今日から「竹生島」(ちくぶしま)です。

ワキ「竹に生まるる鶯乃」~シテ「いざ棹し寄せて言問はん」まで

この曲は脇能と言われる、神様の能で、スケールを大きく意識するように、という先生からのご指示。
謡も急がずゆったりし、また勢いよくと言われます。とにかく祝言のかたまりで、生きてる喜びを表すのだと。
とはいえ勢いがよすぎると「それじゃあどこかの兄ちゃんだ」と言われたり。節回しよりも謡い方と言うか、心の持ち方をたくさん言われました。いや難しい。

本物の竹生島は今も観光名所のようです。公式サイトはこちら。花の季節に船に乗って訪ねてみたいです。

また、喜多流の粟谷明生さんの演能レポート「『竹生島』で脇能の妙を楽しむ 」では、こんな風にこの曲を紹介しています。

琵琶湖の北端に浮かぶ小さな島、竹生島。能『竹生島』は荒神をシテとした脇能です。脇能は神能とも言われ、舞台となる神社仏閣を誉め讚え、神の霊験を寿ぐ内容のものがほとんどで、『竹生島』もその例にもれず、島の神社に祀られている弁財天、そして琵琶湖の水の精ともいうべき龍神の霊験を讚え、国土安穏を願うという、筋書きは単純明快なものです。シテ(漁翁、実は龍神)とシテツレ(女人、実は弁財天)が前場で登場すると、一声で「のどかに通ふ舟の道、憂き業となき心かな」と謡いますが、そこには特別な悲しみがあるわけでなく、ゆえに曲全体の主張に心を砕くより、謡そのものの美しさ、後場の弁財天の可憐な舞や龍神の活発な動きを楽しんでいただければよいのであって、そういう軽やかな能であると思います。

写真もあり、舞台がどんな様子なのかご参考にしていただければ。最後の龍神の登場は太鼓も入ってとても華やかです。

また、同じ「粟谷能の会」のサイトの写真探訪コーナーでも「竹生島参詣」で実際参詣した時の様子を見ることができます。

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