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2008/09/07

TV HTBスペシャルドラマ 「歓喜の歌」

たった今見終わりましたよ、「歓喜の歌」。
いやもう、やってくれましたね、藤やん、うれしー、そして大泉さん。すばらしいドラマでした。

※以下内容に触れているため、これから録画をご覧になる方はできれば観たあとお読みください。

スペシャルヒーロー・ヒロインは登場しない、ごくありふれた日常を送る人々が織りなす物語ですが、登場人物がそれぞれしっかり自分の人生を生きていて、みんなとてもいい表情をしています。
そんな人達が自分の心のよりどころとしている「レディースコーラス」。家事や介護やきつい労働や自らの病など、日々の愁いも歌っている瞬間は忘れ、歌に没頭できる楽しさ。かまぼこ屋さんで働くママが言っていた「自分自身になれる大事な時間」があることが、どれだけ支えになるか。それを役者さん達は何よりその表情で語っていました。

大泉さんも本当にはまり役。「ハケンの品格」でもそうでしたが、こすっからしくて小ずるくて自分好きで、でも根は悪人じゃないから人の「ほんとう」に触れるところっと落ちてしまう、そんな愛すべき小市民を今回もユーモラスに演じてました。

そして、藤村さん、嬉野さん、大泉さんと来れば、ミスターこと鈴井さんは?と思うのがどうでしょうファンの心情。
大丈夫、しっかり出演してましたよ。ダブルブッキングが発覚したあと最初に交渉に行ってけちょんけちょんにやられて入ったラーメン屋。大泉さんがラーメンとタンメンの間違いでねちねちと文句を言う場面ですが、応対する若い店員の向こうで黙々と後ろ姿を見せていました。横顔も鼻のあたりまでほんの一瞬ちらっと。

田中裕子さんや大滝秀治さんという名優さんたち、脇役含めた役者さんたちひとりひとりのさりげなくすばらしい演技に引きこまれ、そして思いがけない登場をする曲にも心打たれ。こんないい曲だったっけ、と思いつつ、しみじみと心に染みたその曲は、北海道出身の中島みゆきさんの「時代」です。

さて、ドラマを見てさんざん涙を流したあと、私はドラマ公式サイト内の「大樽通信」に嬉野さんが書かれたこんな文章にまたしてもやられることになります。

今の時代

他人に使われるばかり、介護するばかりではとてもじゃないが人生など、やってはいられないのです。
でも、辛いからといって全てを放棄して逃げて行ける場所など、人生の何処にもないということをあの人たちは知っている。
そのことに気づけば人は自分のために好きなことをする。
そうしてあの人たちは合唱を始めた。

週に一度でも、皆で集まれる合唱の時間があれば息がつけるから。
人は自分だけの時間が手に入って初めて息を吹き返すことが出来るのです。
そしてその時間にだけ本来の自分に戻れる。

その時ばかりは、子供の面倒も、親の介護も、パート仕事も、家のことも何もかも忘れてコーラスに集中して好いのです。
指揮の先生に怒られることがあったって中学の頃の娘時代に戻ったような気がして嬉しくなる。そうやって、あの人たちは主婦という地味な持ち場に踏みとどまり、家を守り、家族を養っていくために、週に一度の練習を楽しみに通ってくる。

合唱は、あのおかあさん達にとって単なる趣味などといえるようなものではなく、自分の人生を乗り切るためのもっと切実な行為だったのです。


ストーリー上の主役は大泉さん演ずる佐野主任ですが、物語の本当の主人公はコーラスのおかあさんたちだったのだと、だからこそこんなにも胸に響くのだと、あらためて実感した次第です。

余談ですが、後半のCMで石屋製菓さんが入ったのも個人的にうれしかったです。あの「白い恋人~♪」の曲を耳にすると、一気に北海道気分が増大しますので。なんだか札幌で見ているような錯覚を一瞬覚えてしまいました。
ロケ地小樽の風景も、のんびりしたどこにでもある田舎の街のたたずまいで、でも坂の向こうに見える海やらなつかしく、日々生活している場の様子がとても魅力的です。映画のような映像がとてもステキでした。

このドラマはぜひ、DVD化していただきたいですね。できるだけ多くの方に観てほしい、大切にしたい作品です。

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