CD 「Provision」 Scritti politti ~ 今聞いても新しいライトテクノミュージック
MediaSaborというウェブメディアに掲載されている「プチおやじたちは何故Perfumeのフィルター・ヴォーカルに萌えるのか?」という記事に気づいたのは昨日。
定期購読しているわけでないのに気がついたのは、その記事から【編集部ピックアップ関連情報】として、私のエントリ「CD 「love the world」 Perfume」にリンクが張ってあったからです。どうもありがとうございます。
記事自体、Perfume好きの同志として共感しながら読ませていただきましたが、Perfumeサウンドの特徴のひとつであるフィルターボーカルについてのくだりの中で、「スクリッティ・ポリッティ」という名前に目がとまりました。
少し毛色の変わった例として、スクリッティ・ポリッティを挙げることもできる。ただし、この「グループ」は、最初から中性的で魅力的なハイ・トーン・ヴォイスで歌うことができるグリーン・ガートサイトという希有な個性を擁しており、その存在だけで、サンプリング音を駆使した'80年代的な透明感のあるダンス・ミュージックとの相性はバッチリ。エフェクト類は不要だった。ちなみに、今年4月にリリースされたPerfumeのアルバム『GAME』に収録された「Butterfly」などのバックトラックには、そのスクリッティ・ポリッティを思わせるような愛らしい上下行フレーズが入っていたりしていて面白かった。この文章を見た途端、私の頭の中にあのサウンドが蘇り、鳴り続けてしまって。
というわけで、今日はPerfume好きの方ならたぶん気に入っていただけるスクリッティ・ポリッティを簡単にご紹介。
初めて耳にしたのは、もうかなり昔。それこそ小林克也さんの「ベストヒットUSA」華やかなりし、私の洋楽デビューまもない時期だったはず。おそらくは「ベストヒットUSA」で耳にしたシングルチューン「Oh Patti」の美しさにハートをわしづかみにされたのだと思います。
そして調べて、CDショップでCDを探し出し、収録アルバム「Provision」を入手したあとは、グリーン・ガートサイトの紡ぎだす万華鏡のようなポップで美しい世界にしばらくハマりました。今も聴きながら書いてますが、1988年のアルバムであるにも関わらず、電子音をそれなりに使っているにも関わらず、まったく色あせません。
メロディがとても愛らしく美しいこと、グリーン・ガートサイトの中性的なボーカルが甘く耳に心地よいことに加えて、音の宝石箱のようなさまざまな音のちりばめ方が絶妙なのです。タイトルに「ライトテクノ」と書いたのは私の勝手な造語ですが、かるーくさりげなくサンプリングした音をひょひょいっと鳴らす感じで、程よく人工的、なんですね。「Oh Patti」の残響の使い方、マイルス・デイビスの使い方など、ただただ見事です。
そんなわけで「Provision」を聴きまくり、そのあとは1枚前のアルバム「Cupid & Psyche 85」のカッコよさにまたハマり、しばらくはスクリッティ・ポリッティ三昧で過ごした時期があったのでした。
このあとアズテック・カメラの「ラヴ」とか、ドリームアカデミーの「The Dream Academy」とかを聴くようになっていくのですが、それはまた別の話ということで、ひとまず今日はここまで。
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