京都・老松さんの「夏柑糖」をお取り寄せ
本当は6月に京都に行った時、朝早起きしてお店まで足を伸ばしてみようと思っていたのです。
でも前日の疲れのためか、朝寝過ごしてしまって、結局行けないままに帰って来てしまいました。
とは言えずっと気になり続けていて、東京のこの暑さの中どうしても食べてみたくなり、とうとうネットショッピングで購入申し込みをした次第です。
上の写真は、届いた箱を開けてみた時のものです。
そしてこちらは中身を見えるように四つ切りにしてみました。
ゼラチンではなく寒天で固めた夏みかんの果汁。やさしい甘味と酸味、そしてほんのりかすかな苦みがアクセントになって、ふるふるとしたやわらかさにじんわりとおいしさが伝わってきました。夏のしんどさが少し癒されるような気がします。
老松さんのサイトでの商品説明にはこのような説明が。
純粋種の夏みかん果汁と寒天をあわせ、再び皮に注いで固めました。
戦後まもなく、もののない時代に、庭にあった夏蜜柑の果実に、少しの砂糖と寒天を合わせて、上七軒の数寄者のお客様方のためにお作りしたのが最初です。
日本原産種の夏蜜柑の強度の酸を寒天で固めることは非常に難しく、約20年前に人工ゲル化剤が誕生するまでは、唯一の蜜柑の寒天菓子として(※)、多くの方々のご愛顧を賜って参りました。
ところが、昭和50年以降、グレープフルーツの輸入自由化等により、夏蜜柑は甘夏に作付け転換され、その姿がほとんど消されてしまいました。私たちは、原産地である萩(山口県)の各農家に依頼し、種の保存と品物の確保に努めて参りまた。
その後、クール宅急便の全国拡大により夏柑糖の需要が増大し、原種の夏蜜柑確保のため、和歌山の産地農家にも依頼。各農家の協力を得て、ひとたび甘夏に変えらえれていた樹を夏蜜柑に戻してもらうことができました。そのため、現在もこの菓子をようやく作り続けられる状況にあります。
毎年4月1日に製造を開始。その年の夏蜜柑の取れ高により、終了時期はまちまちになります。
(※) ゼリーではありません。寒天です。
甘夏ではなく、夏みかん。遠い昔に食べたどこかなつかしい味。
夏の京都のお遣い物として大人気なのも納得です。
参考リンク:
夏柑糖 忘れないで夏みかんの味(YOMIURI ONLINE:2005/07/21)
京都の和菓子店「老松(おいまつ)」の夏柑糖は、夏みかんで作るお菓子だ。口が曲がるほどすっぱくて、砂糖をかけて食べていた、あの夏みかんである。甘夏やはっさく、グレープフルーツに押されて生産農家はほとんど姿を消し、今では山口県・萩や和歌山でわずかに作られるだけになった。だが、きりっとした香り、すっきりとした甘さ、ほのかな苦みは、夏みかんならではのものだ。果実から手作業で小袋を取り出して果汁を搾り、寒天と混ぜてから、ふたたび果実の中に流し込む。
新鮮さが命。うだるような夏の暑さが一瞬にしてひいていく。夏みかんの繊細さに比べると、グレープフルーツやオレンジの元気のいい、まっすぐな味わいは「子供だなぁ」と思えてしまうのだ。
#西村しのぶさんの「メディックス」にも一瞬登場しましたね、夏柑糖。
小学館
未完の傑作!!
面白かったです
楽しい作品です
医学部でなくとも理工学部でも分かる話
メイツ出版
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