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2008/06/02

STAGE 小澤征爾×新日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 in サントリーホール

Ozawa_entrance今回行った小澤征爾指揮新日本フィルは、遅まきながら初めてのクラシックコンサート。
流儀や様子などわからないまま、内心どきまぎしながらサントリーホールを訪れた。

※クラシックド素人の感想なので、そのあたりはどうかご容赦を。

当日の公演プログラムは次の通り。

モーツァルト作曲 ディヴェルティメント ニ長調 K.136
モーツァルト作曲 オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 
チャイコフスキー作曲 交響曲第6番 ロ短調「悲愴」

* 指揮:小澤征爾
* オーボエ:古部賢一


知ってる曲は2曲目のモーツァルトのオーボエ協奏曲のみ。それも「のだめ」でやっていたから、という超初心者ぶり。まあとにかく「楽しい音楽の時間」を過ごそう、と臨んでみる。
席は2階席だがちょうどヴァイオリン側の斜め横くらいで、かなり近い位置からオーケストラを見ることができた。

やがてコンマスと弦楽器のみなさんが登場。一曲目は弦楽5部による演奏。音合わせをしたあと少し間を置いて、マエストロ小澤の登場。コンマスや他の一番前に座る演奏者のみなさんと握手をしてから指揮台に立つ。こういうしきたりなのだろうか。と思う間もなく少し前かがみになった身体から両手がふわっと動いて、曲が始まった。

まず驚いたのが音の響き方。音の出所がひとつひとつわかるにもかかわらず、全体で揃うと大きなうねりになって、ひとつの大きな固まりのようにも聴こえる。音の粒の大きさが目まぐるしく変わって、ある時はゆったりと、ある時は激しく動き回るような不思議なライブ感を感じた。これはCDだけで聴いていてはわからない、生演奏の醍醐味だと思う。
その音の奔流を時には右から左から起こし、時には正面から受け止めながら、音と一体になって存在している、そんな風に小澤さんの指揮は見えた。オーケストラと対峙するのではなく、共に「いる」という印象。

印象的だったのはヴァイオリンの音がものすごく小さく小さくなったところ。ここまで小さい音を出せるものなのかと驚くようなボリュームなのだが、それを複数のヴァイオリンで出し、それでも音はしっかり揃っていて、再びボリュームが上がったあとは客席からもあちこちから溜息が聴こえてきた。すさまじい緊張感。ヴァイオリンってあんな音も出せるのか、とこれまた驚き。

「オーボエ協奏曲」は、オーボエの見せ場たっぷりで、アンサンブルもバランスよく調和して響いているように素人ながらも感じられ、とても心地よい音の中にいることができた。実際アンコールも多く、出来ばえのいい演奏だった模様。

最後のチャイコフスキーの交響曲は、ティンパニなどの打楽器まで入ったフルオーケストラ構成(と言うのか正確には不明だが)。ドラマチックな構成の曲だった。
金管楽器が入ってきたところから私の脳裏に浮かぶ風景が「特撮怪獣映画」になってしまった。それもガメラ対ギャオスとかの、怪獣同志が闘うやつ。雨が降り雷が鳴る中、闘う怪獣。なんでこうなってしまうのか、特撮ものをさんざん見て育った報いかはたまた「水曜どうでしょう」予告編でガメラ対ギャオスをさんざん聞いてるからか。そのあと曲が穏やかになったところでは、一転して空は晴れ、地球に平和がやってきたイメージ。いやだからもう特撮から頭離そうよ、と自分にじだんだ。

あとは後ろでじっと座っている大太鼓とシンバル、ドラが一体どこで入るのかが気になり、準備を始めるとなんだかこちらも「お、来るぞ来るぞ」と待機状態。「どーん!」とか「ジャーン!」とか「ほわあああああん」と決めるとまた静かに着席する様子は一撃必殺のスナイパーのようでひそかに楽しませていただいた。

加えて、コンマスのノリノリの様子が見ていてとても楽しめた。ぐおんぐおんという擬態語をつけたくなるような前後左右の大きな動きと共に音がうねり、放たれ、巡っていく。ちょうどヴァイオリンの人達を背中から見る配置の座席だったのだが、後ろ姿からも「楽しい音楽の時間」であることが十分に伝わってきた。

だんだんと音が静かになっていき、ふっと途切れたところで曲は終了。交響曲ってさんざん盛り上げてジャジャーン!と終わるという勝手なイメージがあったので、こういう終わり方をする曲もあるんだ、と新鮮だった。

その後小澤征爾さんがこの後の大阪での公演を体調不良でキャンセルしたという記事を見てびっくり。間に合ってよかった、なんていう妙な感慨を持ってしまった。

ロックもクラシックも生は格別、ということをしみじみ実感。機会があればまたクラシックコンサートに気軽に足を運んでみたい。

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3 自分の興味を極め、家族を大切にすることの大切さ。
5 巨匠が切り開いた青春の自画像の記録ですね♪
5 世界の小澤になる前、依然としてすごい
5 少年オザワ

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コメント

今晩は。
キャンセルのニュースを知り、私も心配しておりましたが、至福のときを過ごされたようで、本当によかったですね♪

ど素人だなんて、そんな(苦笑)。
レポにある語彙と感受性の豊かさ!?からは想像もできません。
音楽こそ、楽器が弾けなくとも、細かいことは知らなくとも、耳と感じるココロがあれば、世界共通語・・・ですよね。

オケの仲間達や観客、会場のすべてを包み込むような、小澤さんの不思議な力や、音楽への愛情、人懐っこい笑顔が見えるようです。

(でもここだけの話、同じ曲でも指揮者が変わると雰囲気や受ける印象がかなり違います・・が・・苦笑)

クラシック、これからもどうぞ是非。
楽しんでまいりませう♪

投稿: 凛花 | 2008/06/04 01:24

>凛花さん
初めてのクラシックコンサート、堪能させていただきました。楽しかったです。

小澤さんの降板には私も驚きました。私が拝見した時はそんな様子はまったく感じられなかったので。

同じ曲でも変わるとどんな風に変わるのか、これからそんな楽しみ方もできそうですね。じっくりのんびり楽しんでいこうと思います。

投稿: くりおね | 2008/06/04 23:24

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