第四期短期能楽教室 お稽古二日目
桜満開の春の日、陽が沈むとまだまだ冷えるとは言え、昼間の暖かさの余韻の残る夜の表参道での、第四期短期能楽教室お稽古二日目です。
お稽古二日目とは書きましたが、実は定例のお稽古日がうっかりダブルブッキングしてしまっていたため、急遽先生にお願いして補習を設定していただきました。
補習は個人稽古の時間に合間を見て混ぜていただきます。当然マンツーマン。ごまかしが効きません。いや、普段も効いてはいないと思いますが。
地謡「理(ことわり)や白菊の」~地謡「盡きせぬ宿こそ めでたけれ」まで。
もう一気に最後まで行ってしまいました。
そして今回も玉砕です。微妙な音がどうにもこうにも取れず。
・地謡「酒をいざや酌まうよ」
「花よりも花の如く」5巻で、憲人が帰宅後の食事の時にお猪口を差し出しながら謡ってますね。
さけ↑をい↓ざ↑や↓ーくまうよ~
・「蘆の葉の笛を吹き」
あしの↑はの↓ふえ↑をふ↓きー
・「波の鼓どうと打ち」
な↑み↓のつづみ ↑ど↑お↓おと↓う↑ウ↓ウち~
難所です。「どうと」のところの微妙な音程がどうにもこうにも取れなくて。
しかも「打ち」からいきなりツヨ吟です。なんという入り組み方。
・シテ「ありがたや御身心素直なるにより」
ここからも微妙な音程に泣かされました。どうにもうまく取れず、へろへろです。うわあああ。
・「只今返し與ふるなり」
ただいま↑ア↓アか↑ア↓えし あ↑と↑おる↓な↑ア↓アり~
・地謡「醉ひに臥したる枕の夢の」
え↓エー↑い↓にふしたる まくらのゆめの~~
・「覚むると思へば泉はそのまま」
さむる↑ウ↓とおもえば いず↑み↓イはーそ↑の↓ま↑ま↓ア~
あまりの複雑さに既にヤケクソに近くなってきました。
そして「蘆の葉の笛を吹き 波の鼓どうと打ち」の部分をもう一度やってみるのですが、何度かやってみてなかなか音が取れず、とうとう「まあいいことにしておこう」と先生。あああ申し訳ありません~~~~
そして次はもしかしてもう「羽衣」ですか。あの難しい。予習しても追いつける気がせず、苦難の道はまだまだ続きそうです。先生録音のお手本 in iPodと「よくわかる謡い方」が手離せそうにありません。
追記:
京都在住の観世流シテ方・味方玄(しずか)さんの公式サイトに「インターネット仕舞」というものがあり、いろんな曲を様々な角度から見たりできるのですが、その中に「猩々」も入っています。どんな仕舞なのか興味を持っていただけたら、ぜひ見てみて下さいませ。
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コメント
>酒をいざや酌まうよ
えっあそこがそんな複雑な抑揚だったとは!自分でやってみようとしましたがほんとにこれでいいのか不安なくらい乱高下するような。。
着実に難易度の高いものに挑戦していってるのですね、がんばってください!
投稿: あひるあつこ | 2008/04/05 05:09
>あひるさん
そうなんですよ。しかも微妙な上下でして、「さ~け~を~ い~ざ~やあ~ く~も~お~よ~」というリズムで謡うんですが、なかなか。
「猩々」自体はとても楽しい曲なので、ちゃんと謡えるように練習あるのみ、ですね。
投稿: くりおね | 2008/04/06 22:40