COMIC 「GENTE」第2巻 オノ・ナツメ
あひるさんのエントリ「オノナツメ『GENTE』2巻でクラウディオが大変なことになっています」を見て、えええええええクラウディオの貞操の危機?!!と大慌てで書店に走ってしまいました。
若き日のクラウディオが大きなリストランテでお得意様の女性客に粗相をしてしまい、その代償として求められたのが・・・という展開に「え、あ、いや、そんな、私のクラウディオが~~~~~~」と悶絶。
きっと全国300万人(推定)のクラウディオファンが同じようにのたうったことでしょう。
そんな萌え(?)要素はさておき、ヒット作「リストランテ・パラディーゾ」の外伝として描かれているこの作品、流れる空気はやはり前作同様ヨーロッパのしっとり落ち着いた乾いた空気で、上質なカシミアの毛布にくるまれたような心地よさを感じます。リストランテを舞台にしていることもあるかもしれませんが、とてもおいしい食事を堪能した時に感じるうれしさ、たっぷりした幸福感に包まれるのです。
そう、これは極上の「食事」。
人と人とがお互いを尊重しながら関わっていく様子を、いろんな形で描いていく。その距離感や暖かさ、視線は深みがあり、大人ぶりが心地よく。
クラウディオの体調が悪い時にフリオが作ってくれたまかないのように、疲れた心と体にじんわり染み渡る「読むまかない」、しかも極上の。
あひるさんがエントリで「皆さん『リストランテ・パラディーゾ』の面々では誰が好きですか?」と問いかけています。
某氏そっくりのジジも好きですが、双璧で私はやっぱりクラウディオですね。普通ですみません。クラウディオを「・・・困ります」と言わせたくって。
あとはオーナーさんも好きです。ああいう「熊さん系」にも実はけっこう弱かったり。
ああそれにしても、これを読んでるとイタリアン食べながらワインが飲みたくなってしまいます。
上品な老眼鏡紳士を取り揃えているようなお店はさすがに日本にはないでしょうけど、少しでも「カゼッタ・デッロルソ」に近い、おいしくて雰囲気の落ち着くお店を探して行ってみたいですね。
太田出版
待望の2巻
古いイタリア映画を見たような気分
素敵な空間
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