MOVIE 「ガタカ」
あひるさんのエントリ「ガタカとフランク・ロイド・ライト」を見て、驚きました。
あの映画の建物が、実在の建物を使っていたということが書かれていたのです。
なんとカリフォルニア州サンフランシスコ近郊のマリン郡庁舎。の建物を、作中の宇宙飛行士訓練施設として使ったのだそうです。どう見てもセットとしか思えないあの美しい未来的な建物が、フランク・ロイド・ライトが1957年に設計した建物だったなんて。 そしてあひるさんも「ガタカ」を好きだということを知り、同好の士を発見してとてもうれしかったです。
私は公開当時封切りで観たのですが、恵比寿ガーデンシネマで単館上映だったので、周りにあまり観た人がいませんでした。でも大好きで。
たまらなくせつない映画です。せつなくてきれいで哀しくて、いい映画です。
舞台は未来。でもセットや衣装はレトロ。沈んだ色調の中、新しいのになつかしい、そんな奇妙な感覚の中で進んでいくストーリーもまた、SFなのかサスペンスなのか、青春ドラマなのかラブストーリーなのか、いろんな局面に展開しながら、あっと驚くクライマックスを迎えます。
ユマ・サーマンとイーサン・ホークはこの共演がきっかけで恋愛関係になり、ユマは子供を産みました。
あと、もうひとりの主要人物を演じるジュード・ロウは、これでブレイクしたと言えるでしょう。必見の美しさです。
当時は「こんな俳優がいたのか~」とため息でした。どうやらイギリスで舞台を中心に活躍していたらしく、彼を他の人に説明するのに「レオナルド・ディカプリオの外見をもっと高貴で近寄りがたくさせ、内面を百倍屈折させたような感じ」なんて言ってました。見応えある、迫力の美しさです。
監督のアンドリュー・ニコルは最近では「シモーヌ」というこれまた傑作を撮っています。DVDでご覧になるなら、こちらもぜひお試しを。
参考リンク:
ガタカ(goo映画)
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コメント
トラックバックありがとうございます。ガタカ、劇場でご覧になったのですね!くりおねさんとまたひとつ好みが重なるところが発見できてとても嬉しいです。
ユマ・サーマンとイーサン・ホークのプライベートは知らなかったです!この作品のファンとしては嬉しい出来事ですね。
そしてジュードロウ。。高貴で近寄りがたく、かつ百倍屈折。まさしく。あの手の舞台仕込みのキレちゃった演技が人格にも染みついちゃったような人とても好きです。
今ちょうど何か良い映画作品を見たいなあと探しているところだったので、シモーヌさっそく見てみますね。
投稿: あひるあつこ | 2008/04/20 01:42
>あひるさん
私の方こそ、共通の好みが発見できてうれしかったですよん。「ガタカ」以来ジュード・ロウにはメロメロです。たとえABC振興会で釣瓶師匠と言われても、私ついていきます。
「シモーヌ」は、エンドクレジットが終わるまで必ずじっくり見てくださいね(^^)
投稿: くりおね | 2008/04/22 00:07