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2008/02/07

日経アソシエ巻頭インタビューに狂言師・茂山宗彦さん登場

20代後半から30代のビジネスパーソンをターゲットにした雑誌・日経ビジネスアソシエの表紙をめくってすぐのところにある巻頭インタビュー「ニュースのキーパーソン」。その時々の旬の人たちがいつも紹介されてるのですが、今週発売の最新号はなんと狂言の茂山宗彦さんでした。
見開きで左ページに紋付きを着た写真。カメラをはっしと凝視する目に射抜かれそうです。

さてこの狂言、近頃20~30代の比較的若い客層を獲得しつつある。というのも、若手狂言師たちの活躍が目覚ましいためだ。

茂山宗彦もその一人。京都の大蔵流狂言の茂山七五三の息子で、宗彦の祖父四世茂山千作、曾祖父の三世茂山千作はともに人間国宝だ。茂山狂言は通称「お豆腐狂言」と呼ばれており,そのエンターテインメント性は格別。宗彦はその茂山狂言の将来を背負って立つ若手狂言師の一人なのである。


ちなみに茂山千五郎家の系図はこちら

茂山兄弟と言えば野村萬斎さんに匹敵するくらいの人気を博していると聞いてます。地元京都では圧倒的でしょう。お舞台はまだ拝見したことはありませんが、印象としても元気一杯、という感じ。

宗彦さんを初めとする茂山家の若手の皆さんは、10代の頃から狂言の勉強会を主催してきて、2005年までは「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=通称 TOPPA!」を、2006年からは「HANAGATA」を運営しているとのこと。昨年12月にも公演を行ったようです。

記事はこう続きます。


若手がこれらの会を続けているのにはワケがある。10代後半から20代前半は、子役としては大きく、大人として舞台に上がるにはやや未熟ということで、充分な舞台経験がしづらい。また、若い観客にとって安く、狂言を楽しめる場を作れないかという思いから始めたという。

ここを読んで、もしかしたらこれはシテ方能楽師も同じような事情があるのではないかと思いました。
観客としては、中堅の脂の乗った表現や、ベテランの練りに練れた芸の世界を見れるのはもちろんうれしいのですが、若い人たちにしてみれば自分たちと同年代の若い人間が演じている、というのも親しみを感じられる要素になるような気がします。

柴田先生が「若手能」というエントリで


能の場合、“若手”というとどの年代をさすのでしょうか。

シテ方の場合、子どもの時から舞台に出ている人も、私のように学生からこの世界に入ったものも、大学をでてから内弟子に入るのがほとんどですので、内弟子を卒業して一人前になる頃には30才を過ぎてしまいます。

ですからシテ方の場合ですと、いわゆる“若手”といわれるのは30~40才にかけての年代をさしている、と理解していただければと思います。


と書かれており、シテ方は狂言のように自由にはいかない雰囲気も感じますが、いろんな年代の演者を見てみたい方も多いのではないかと思います。

とは言え、能界の皆様も決して何もしないでいるわけではありません。
銕仙会では昨年から「青山能研究公演」と題して、青山能の前に鵜澤光さん、安藤貴康さんの内弟子お二人がシテをつとめる番組をやっています。午後4時開始というのは、会社員には難しい時間帯なのが残念ですが。(公演日については「年間予定」をご参照ください。)

狂言と能のふたつが合わさっての「能楽」。どちらからも盛り上げていきたいですね。

ところで、この記事を書かれたのは五十川晶子さんという方。「能では主人公は面(ルビ:おもて)をかけるが、狂言は基本的に直面(ルビ:ひためん)(=素顔)で」といった記述をされており、この方伝統芸能に詳しいのかなあと検索してみたら、All Aboutで歌舞伎のガイドをされている方でした。また、日経のサイトにも連載をお持ちで、プロフィールを拝見すると新作歌舞伎の台本まで書かれるほどのマニアぶり。すごいです。

参考リンク:
SOJA BLOG(お豆腐狂言 茂山千五郎家公式ブログ)

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