4月に早稲田演劇博物館で「現代能・狂言面作家展」
早稲田大学演劇博物館のメールマガジンに、春の企画展情報として「現代能・狂言面作家展」という展示会の案内がありました。
以下メールマガジン掲載の内容です。
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★『現代能・狂言面作家展』
新進の作家から斯界の大御所まで、現在の舞台でその面が実際に使用されている能面作家25名の作品を一堂にご覧いただく展覧会。
全部で約100点の能面・狂言面と実際の舞台の写真を展示します。
期間中には演劇講座も開催予定しています。普段とは違う角度から、幽玄なる能の世界をお楽しみください。
<開催情報>
○開催期間:2008年4月1日(火)~4月21日(月) *期間中休館、要問合せ
○開館時間:10:00~17:00(火・金曜日のみ、10:00~19:00)
○場 所:演劇博物館企画展示室1
○協 力:現代能・狂言面作家展世話人会
○協 賛:(社)日本能楽会、(社)能楽協会
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能面を近くでじっくり見る事ができる機会はそうそうありません。習っている私達素人弟子も、虫干しの時くらいですね。
よく「能面のような無表情」という表現で、あたかも何も表情のない不気味なものというイメージがあるかもしれませんが、決してそんな事はありません。角度によって驚くほどの変化があり、また同じ種類の面でも作者によって違った佇まいを見せるものなのです。
特に年代物の女性面は、それだけで何とも言えない佇まいを持っています。ぞっとするほど絶望的だったり、深情けのようにも見えたり、天真爛漫にも見えたり、天女のように純真にも見えたり。もしかしたら見る人の心をどこか映し出しているのかもしれません。
今回の展示会名で検索したら、中日新聞の記事がありました。
【ふくい地域】桑田さん 最新能面着々と 池田町能面美術館長今春、東京の企画展に出品(中日新聞:2008/01/05)
池田町能面美術館長で能面師の桑田能忍さん(62)の作品が今春、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(東京都新宿区)の企画展に出品されることが決まった。「最新の創作面を見てほしい」と制作に励んでいる。 (持田則子)世話人会が推薦25人に選ばれる
展示されるのは「現代能・狂言面作家展」。四月一-二十一日、全国の能面師二十五人の百点を紹介する。二十五人は能楽師らでつくる世話人会の推薦を受けた「大御所から新進まで」。自作の面が舞台で使われた実績のある人ばかりという。桑田さんについては「美術館を持っている能楽師はいない」と注目の一人。
福井に「能面美術館」というものがあるなんて、不勉強にして知りませんでした。池田町は「能楽の里」なんですね。
入場は無料。この機会に不思議な魅力を持った能面の世界に触れてみませんか。
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