狂言方は15年ぶり 国立能楽堂第8期能楽研修生募集中
先日銕仙会にお稽古に行った時、国立能楽堂の研修生募集のチラシが目に入りました。
第8期能楽研修生 募集のお知らせ(国立能楽堂:2008/01/22)
国立能楽堂では、伝統芸能の伝承者を養成するため、将来舞台で活躍する志を持つ能楽(ワキ方・小鼓方・大鼓方・狂言方)の研修生を募集しています。 「狂言方」の募集は、15年振りとなります。応募資格 中学校卒業以上で23歳以下の者
募集人員 若干名
研修期間 6年間
募集期間 平成20年1月7日(月)~2月15日(金)
選考試験 平成20年2月26日(火)
受験料・受講料は無料。奨学金制度もあります。
なんと狂言方は15年振りの募集とのこと。これはめったにない機会では。
チラシのpdfファイルはこちら。
日本芸術文化振興会のホームページには「養成事業 能楽三役(ワキ方・囃子方・狂言方)」としてもう少し詳しく書かれていました。
<研 修>
研修期間 平成20年4月から平成26年3月まで(基礎研修 3年 専門研修 3年)
◇原則として、月曜日から金曜日までの毎日午前10時30分から午後5時20分まで、場所は国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)で行います。
◇内容は、専攻実技・謡・仕舞・四拍子(笛・小鼓・大鼓・太鼓)・講義・楽屋実習・公演見学等です。
◇研修開始後に適性審査を実施し、正式に合格者を決定します。
◇受講料は無料。適性審査に合格した者には、日本芸術文化振興会から伝統芸能伝承奨励費が貸与されます。<応募資格>
中学校卒業以上、原則として年齢23歳以下の者。経験は問いません。
6年間みっちり研修を受けることになるんですね。歌舞伎や文楽など他のジャンルは2年や3年となっていて、実際の興行システムの違いもあるとは思いますが、能楽の方が基本を習得するのにより時間がかかる、ということなのかもしれません。
チラシには「研修開始後、一年次に適性試験を受け、合格者は専攻する役方を決めます」とあります。うーん、厳しそう。
「研修修了生からのメッセージ」ということで、太鼓方の加藤洋輝さんの声が掲載されていますが、
能の世界は外にも開かれていて、能楽師の家に生まれなくても能楽師になることは可能です。しかし、能楽師の家に生まれて、子供のころから厳しく仕込まれてきた人にくらべると、途中から入った人はそのスタートラインに大きな開きがあります。このギャップを埋めるのはとても厳しいことです。
能楽の研修制度は6年と長いのですが、研修が終わったからといって一人前ではありません。その後も勉強はずっと続きます。
長く厳しい道ですが、能楽の魅力に一生を賭けてみようと思われた方は、応募してください。
とのメッセージが。
厳しそうな話もいろいろありましたが、そうは言ってもこうして門戸を開いているというのは、好きな方にはチャンスでしょう。興味をお持ちいただいた方、この機会にぜひ。
ちなみに先日公演があった三聲会の皆さんも、国立の研修生として一緒に学んでいた時期があったようです。
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その緊張感、その重厚さ、その高さ・・、素晴らしいです。寿夫の面影
「鶴」の笛が最高
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