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2007/12/09

第三期短期能楽教室 お稽古七日目

Cartie_pradaあっと言う間に師走。銕仙会能楽研修所に夜のお稽古に行くと、お向かいのカルティエとプラダからの灯があたたかく感じたりします。
そんな夜の第三期短期能楽教室・お稽古七日目のメモです。

本日は一階の稽古場を使ってのお稽古です。随分久し振り。
今回は一期生→二期生→三期生の順の日ですが、どうやら一期生はいらっしゃらないようで、私達二期生の謡から。

久し振りにお稽古に参加された方もいらして進み方が違うので、まずは「橋弁慶」の

地謡:「長刀やがて 取り直し」から 最後の地謡:「九條の御所へと 参りける」まで通して。

いやあ、ボロボロです。お稽古が進むにつれ、だんだん細かな部分を注意されるようになってきますね。

・「いで物見せん」
「いでえものみせん」と。「「で」に入廻しがあり、「小」が付いている時はなるべくきっちりとゴマ二つ分で謡うといい」と「よくわかる謡い方」にも書いてありました。

・「薄衣引き除けつつ」
「つつ~」語尾は中廻しをきちんと廻して。

・「さしもの辨慶 合わせ兼ねて」
「て」は上げて下げる。

・「せん方なくて辨慶は」
「は」は上げて下げる。

・「稀代なる」
「る」は上げる

・「委(くわ)しく名のりおはしませ」
「委(くわ)しく」の「わ」を上げる

・「辨慶も長刀打ち擔いで」
「べ↓えんけ↑え↓いも」。「も」を上げる。「なぎなた」の「た」を上げる

・「九條の御所へぞ」
「へ」をのばす

・「参りける」
まい↑りぃ↓けーーーるーーー

そして「土蜘蛛」の続きを。
シテ:「月清き」~地謡:「形は消えて 失せにけり」まで。シテの土蜘蛛がいよいよ登場、頼光と対決です。

シテの登場はかなりの難所でした。何度もやり直しつつ。

・「月清き」
つーーーき↑ぃ↓いきよきー

・「夜半(よわ)とも見えず」
よわと↑オ↓オ↑オ↓もみえず

・「雲霧の」
くもオ↑オ↓オきりの

・「かかれば」
かか↑ア↓ア↑ア↓れ↑エ↓ばア↑ア↓

基本的には「鶴亀」の「亀は萬年の」の部分を思い出して、ということなのですが、何とも複雑怪奇に感じてしまって、なかなかスムーズに行きません。

そして、「懸くるや千筋の 糸筋に」で蜘蛛の糸をどばっと!実際のお舞台では出すんですね。私達は素謡なのでそういう動作はもちろんありませんが、イメージイメージ。

・「形は消えて 失せにけり」(返しの部分)
かた↑ち↓は↑ア↓き↑(中)えてエ↑ うせエ↑に↓イけーーりーー

ぼろぼろの謡のお稽古のあとは、仕舞「吉野天人」の地謡を。今回から三期生の方も一緒に「少女は幾度~」と謡います。

「土蜘蛛」は「花よりも花の如く」で憲人が「怪しさ100%」の僧として登場するところに追いつきました。このあとはひろくんの独武者登場です。

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