第三期短期能楽教室 お稽古七日目
本日は一階の稽古場を使ってのお稽古です。随分久し振り。
今回は一期生→二期生→三期生の順の日ですが、どうやら一期生はいらっしゃらないようで、私達二期生の謡から。
久し振りにお稽古に参加された方もいらして進み方が違うので、まずは「橋弁慶」の
地謡:「長刀やがて 取り直し」から 最後の地謡:「九條の御所へと 参りける」まで通して。
いやあ、ボロボロです。お稽古が進むにつれ、だんだん細かな部分を注意されるようになってきますね。
・「いで物見せん」
「いでえものみせん」と。「「で」に入廻しがあり、「小」が付いている時はなるべくきっちりとゴマ二つ分で謡うといい」と「よくわかる謡い方」にも書いてありました。
・「薄衣引き除けつつ」
「つつ~」語尾は中廻しをきちんと廻して。
・「さしもの辨慶 合わせ兼ねて」
「て」は上げて下げる。
・「せん方なくて辨慶は」
「は」は上げて下げる。
・「稀代なる」
「る」は上げる
・「委(くわ)しく名のりおはしませ」
「委(くわ)しく」の「わ」を上げる
・「辨慶も長刀打ち擔いで」
「べ↓えんけ↑え↓いも」。「も」を上げる。「なぎなた」の「た」を上げる
・「九條の御所へぞ」
「へ」をのばす
・「参りける」
まい↑りぃ↓けーーーるーーー
そして「土蜘蛛」の続きを。
シテ:「月清き」~地謡:「形は消えて 失せにけり」まで。シテの土蜘蛛がいよいよ登場、頼光と対決です。
シテの登場はかなりの難所でした。何度もやり直しつつ。
・「月清き」
つーーーき↑ぃ↓いきよきー
・「夜半(よわ)とも見えず」
よわと↑オ↓オ↑オ↓もみえず
・「雲霧の」
くもオ↑オ↓オきりの
・「かかれば」
かか↑ア↓ア↑ア↓れ↑エ↓ばア↑ア↓
基本的には「鶴亀」の「亀は萬年の」の部分を思い出して、ということなのですが、何とも複雑怪奇に感じてしまって、なかなかスムーズに行きません。
そして、「懸くるや千筋の 糸筋に」で蜘蛛の糸をどばっと!実際のお舞台では出すんですね。私達は素謡なのでそういう動作はもちろんありませんが、イメージイメージ。
・「形は消えて 失せにけり」(返しの部分)
かた↑ち↓は↑ア↓き↑(中)えてエ↑ うせエ↑に↓イけーーりーー
ぼろぼろの謡のお稽古のあとは、仕舞「吉野天人」の地謡を。今回から三期生の方も一緒に「少女は幾度~」と謡います。
「土蜘蛛」は「花よりも花の如く」で憲人が「怪しさ100%」の僧として登場するところに追いつきました。このあとはひろくんの独武者登場です。
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