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2007/11/03

EVENT 「槇村さとる×安野モヨコトークショー『幸福なおしゃべり』」 青山ブックセンター本店

Makimura_anno01清々しい秋晴れの中、先月ご案内した「槇村さとる×安野モヨコトークショー『幸福なおしゃべり』」に行ってまいりました。会場は青山ブックセンター本店内のカルチャーサロン青山。120名満員御礼です。
入り口で予約の確認をして、入場料700円を支払い、トークショーの会場へ。

早めに着いたためか、比較的前方の、見やすい席に座ることができました。
イベントのご案内記事でも書いた通り、もうずっとずっと昔からの槇村さとるさんのファンの私。少々緊張しつつ、どんなお話が聞けるのかわくわくしながらゲストお二人の登場をお待ちしていました。

5分ほど押して、司会の「psiko」編集部の方が最初にご挨拶をしたあと、いよいよ主役お二人の登場。槇村さんはショートヘアに眼鏡、ノースリーブのダークブラウン(?)のワンピースに小粒パールの5連ネックレス、細かい網のタイツにハイヒール。安野さんはワンレン・センターパーツのボブヘア、衿あきのきれいなベージュのニットに黒のタイトスカート、メタリックなパンプスというファッションです。

以下面白く感じた内容をメモ程度で申し訳ありませんが、ご紹介。
※概略を書いていますので、本人の言葉そのままの書き起こしではないことを予めお断りしておきます。

・「最近ケンカとかしましたか?」という安野さんからのフリに、槇村さんが「あなた仕事ないの?」と旦那さまのキム・ミョンガンさんに言われたことが地雷に触れ、本気で怒ってしまってその日の夜は一晩別居してしまった、と話す。彼は単純にスケジュールがあいてるのかどうかを聞きたかっただけなのに、どうも「オファーがない」「人気がない」ということに対して過剰に不安を抱いているためにそんなふうに反応してしまったのだと反省、謝って事なきを得た、とのこと。
安野さんはそれに対して「それはすごく心を許しているからじゃないんですか」と反応。「彼に対してはそうなってしまう。甘えなんですよね」と槇村さん。「自分自身が手に負えないことがまだまだあるんですよ」とも。
ちなみに安野さんは「怒ったことはすぐに言う。」そうです。「(庵野)カントクのいいところは、私が怒っているのが目の前に対してのことなのか、実はそれとは違うことでずっと怒っていて目の前のことはたまたまきっかけだったのか、ということをどちらもありうることとしてちゃんと話すとわかってくれること」だそうで、「やっぱり話し合うって大事だよね」と二人納得。

・「仕事場と家は違う?」という槇村さんからの質問に「はい、別にしています」と安野さん。「うちは鎌倉なので、二人とも都内の事務所に通勤してます。朝出る時はだいたい一緒、帰りも一緒に帰られる時は一緒に。締め切り前とかはさすがに無理だけど。」「車でアニソン聞きながら移動(笑)」←ここを聞いて「監督不行届」の1シーンを思い出したのは言うまでもありません。

・仕事への没頭ぶりの話の時に、槇村さんが「松方が働きマンになって3倍集中していくところって、安野さんそのものだと思った」と話し、「以前話した時に『働きすぎてる時、ビルを建ててやろうかと思っていたことがあった』って言ってたの覚えてます?」と。安野さん「そう、イメージとしては『さいとう・たかをプロ』で。ライフルとかずらーっと並べて」「でもそのうち、長く続けて働いてる方はバランスが取れてることに気がついて」。ここでわたなべまさこさんや細川智栄子さん(なんと77歳!)の話になり、「あの仕事ぶりと女性らしさは見習いたい」とお二人。

・「ドラマの『働きマン』は見ていないんだって~?」と槇村さんから話を振られて、安野さん「いや内緒ですけど」と言いつつ、「ひきずられて影響されそうだから。菅野さんを見てしまうとどうしても菅野さんの松方を描いてしまいそうで、連載が終わるまで見れませんね(笑)」。

・「連載企画を起こす時ってどうしてます?」という話題で、槇村さん「今連載している『Real Clothes』は、泣きたいぐらい先輩がほしかった時だった。どうしても考えられなくて、身近だった服の話になった。自分自身今まで何度も服を入れ替えてきたことがあって、女の人は人生の変わり目に服を買えるんだろうなあと思った」と。「『働きマン』はどうやって考えたの」というカウンターに「思いつき」と安野さん。「ただ掲載誌がモーニングだということは意識した。男性だけでなく、女性も読んでいる。主には旦那さんが買ってきたものを奥さんが家で読む、というパターン。子どもを養っていたり仕事があったり、とにかく忙しすぎる人たち。そういう人たちに働く女性を主人公にした話を読んでほしかった。設定を編集者にしたのは、編集の人たちはいろんな人に会えるから、話の広がりを持たせられると思ったので」とのこと。

・身体にいいこと何かやってますか、という話題で、なぜか美輪明宏さんが紹介していたという「5つのチベット体操」の話で盛り上がる。1日5分、5種類だけでいいのに3日でやめてしまったという安野さんに対し、槇村さんはある日試してみてから今までずっと続けているとのこと。(ここで槇村さんが「51になると」ということを言い、「槇村さんもうそんな歳?!」と軽くショック。)
「以前は身体を動かすのは「好きでやっていた」のだけど、「必要になる」。やらないと(自分のマンガの絵の)線が枯れる。」と槇村さんが言うと、安野さんも「自分の身体が固いと線も固くなる。動かなくなると絵にも動きがなくなる。ジャンプとかの走り回ってる元気な絵を見ると、作家さん本人は身動き取れずに描いていたとしても、走り回りたいんだなあと思う」。

・身体の話の流れで槇村さん「夢中で仕事をしてきてずっと体をおきざりにしていた。更年期になってめまいなどを感じると、半分仕事モードも入って新しい世界を面白がった」と、女性の先輩として興味深い話を。「とにかく睡眠の質を良くすることにした。不安定さは思春期並みで、逆にここでいい体にできないかと考えた。安定している時はよくも悪くもびくとも動かないけど、不安定ということは変わるということだから。実際デトックスとかにいい時期だという話も聞いた」という新鮮な発言も。「精神的な部分は、仕事をしているとある程度キープできた。女性はとかく何か悪いことがおきると原因は自分の中にあると思いすぎ。本当は社会や企業などのシステムがおかしいこともあるのに、と鏡リュウジさんに言われたことがあった」なんて身に覚えのある指摘も。

・進行役の方からの質問で「いろんな登場人物を描いているが、取材はどんな風にしているのか」というものに対して、二人とも「していません」との回答。「ただ、17でデビューして、会社で働いた経験はないけれど、アシスタントを使って仕事するって、社長みたいなものだよね」と安野さん。そこからアシスタントさん話になり、最初の頃はどうしたらいいかわからず困ったなんて話が。槇村さんは感情のぶつかりあいに遭遇するのが苦手でついその場からはずしたりしてしまっていたけど、そのうちその場から逃げないことに決めたとのこと。安野さんは「初めの頃は、どうしたら言うことを聞いてくれるかで悩んだ」なんてことを。また女子アシスタントと男子アシスタントの違いなども。「女の子は原稿以外の雑事(食事づくり、買い物、片づけなど)も手が空いてると率先してやってくれるけど、男子は原稿の仕事がないと一切動かない。でも男子の方が容赦なく言える」とか。
また他の作家さんたち傾向として言えるのは、男性の作家さんのところはごはんはバラバラで机も壁に向いていたりして会社みたいだけど、女性の作家さんのところはごはんは一緒で誰かが作ることが多い、なんて違いがあるという話はなかなか興味深かったです。

このあと会場からの質問にいくつか答えて14:20過ぎにトークショーはいったん終了。引き続きサイン会へ。

2冊までOKと聞いていたので、私はその場で新刊を購入し、あと家から「おいしい関係」のコミックス最終巻を持参していました。とても励まされる、一番好きな一冊だから。この2冊にサインをお願いすることに。
整理券番号順に呼ばれて並び、あっと言う間に順番が来ました。

Makimura_sign01こんにちは、とご挨拶して、まず新刊の「槙村さとるのあなたともっと話したい―槙村さとる対談集」に。
こちらはこんな風に縦書きで、筆ペンでさらさらとサインが書かれていきます。
今目の前に、ずっと憧れていた、ずっと愛読していたマンガを描いている、あの槇村さとるさんがいらっしゃるんだあ、とただただ感無量。

Makimura_sign02そしてもう一冊の「おいしい関係」にも。「これ一番好きな一冊なんです」と声をかけると、「私もつい最近偶然読み返したところなんですよ~。今読むと加奈子とかすごいですよね」なんてお返事いただきました。こちらは横書きサインで。

最後に「デビューからずっと読んでました。大好きです」と芸のないストレートな言葉を伝えると「そうでしたか、やっとお会いできましたね」なんて言っていただけて。いや先生、それは私のセリフですよ~!と胸がいっぱいになり、「がんばってください」と握手していただいて、終了。

槇村さんも安野さんも、生身の人間としての自分の悩みなど率直に見つめながらも表現者として作品を描いていく、そのまっすぐな姿勢がとても素敵でした。
これからも彼女たちの作品で描かれる世界を追いかけていこうと思います。線が固い時は「あ、体が固くなってるのかな?」なんて推測しつつ。

関連エントリ:
槇村さとる×安野モヨコトークショー@青山ブックセンター 11/3開催


槙村さとるのあなたともっと話したい―槙村さとる対談集
槙村 さとる
ポプラ社 (2007/10)
売り上げランキング: 189201

監督不行届 (Feelコミックス)
安野 モヨコ
祥伝社 (2005/02/08)

5つのチベット体操──若さの泉・決定版
ピーター・ケルダー 渡辺 昭子
河出書房新社 (2005/01/12)
売り上げランキング: 639
おすすめ度の平均: 4.5
5 この手の本はあまり読まないのですが
5 続けています。
5 前向きな気持ちにつながる「若さ」と「体力」

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コメント

@niftyトップページ「旬の話題ブログ」コーナーにて、
本ページの記事を紹介させて頂きました。
紹介記事については、「旬の話題ブログ」バックナンバーで
半年間、ご覧いただけます。
「槇村さとる×安野モヨコトークショー『幸福なおしゃべり』」のご紹介、ありがとうございます。
記事を読みながら、イベントに参加してきたかのような、ワクワク楽しい気持ちになりました。
今後も旬な話題の記事を楽しみにしておりますので、
引き続き@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。

        @nifty「旬の話題ブログ」スタッフ

投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007/11/12 14:15

>旬の話題ブログ」スタッフさん
お知らせをありがとうございました。
採用いただいたおかげで、かなり大きな瞬間風速が吹きました。ありがとうございました。
自分なりには手をかけた記事だったので、発掘していただけてとてもうれしいです。重ねて御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: くりおね | 2007/11/17 23:12

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