第三期短期能楽教室 お稽古二日目
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、そんな暦にぴったり合わせたかのように涼しくなった休日、南青山に向かいます。
第三期短期能楽教室・お稽古二日目のメモです。
この日もお稽古は四階の会議室にて。能繁期なのでみなさんお稽古に忙しいのか、一階の稽古場も二階の楽屋もいっぱいです。
さて本日は一期生3名、二期生4名、三期生4名という布陣。一期生から順番にお稽古。
まず一期生の仕舞から。「羽衣」のキリ「東遊びの~数々に~」。先日は「浦風にたなびきたなびく」までをやってました。天女がどんどん上がっていき、空から下の風景を見ている様子とのこと。風雅ですねぇ。
次に一期生の謡。こちらも「羽衣」。どうやら習っていないところまでどんどん謡わされたようで、それでも謡ってしまうところがみなさんすごいです。かなり複雑怪奇な節回しで、次回これを習うのかと思うと緊張。
そして我々二期生。まず「橋弁慶」の謡を。最初の名宣「これは西塔の~」から「目にも 見えず」まで。次に「神変奇特ふしぎなる~」から「遅しとこそは 待ち居たれ」(子方登場の前)まで。そして「さても牛若は~」から「通る人をぞ 待ち居たる」まで。
・「夕(イウ)べ程なき」の「イ」はのばさない
・返しの「通る人をぞ 待ち居たる」の節回しは注意。
とお↑オ↓オ↑る↓ひと↑オ↓オ↑を↑ぞ↑ま↓ちい↑イ↓イた~る~
そのあと二期生の仕舞を。みなさん吉野天人の「げにも上なき 君の恵み」あたりまで。「雲ノ扇」という初めての型がでてきます。一期生の挿頭花さんのお稽古メモによると
扇を前に出した状態から、腕を広げて扇を外して、前に持ってくる(扇の面が自分と平行になるように)。左手は握ったまま、扇の中央に当てるように持って来る。扇と左手を胸の前まで引き寄せながら、左足を下げる。扇を斜め右上、左手を斜め下に広げながら、右・左と下がる。このときの足の動きは、サシ込開きと同じ。
とのこと。先人の記録、なんとありがたいことよ。私のメモも三期生の方に少しでもお役に立てばいいんですが。
最後は三期生の皆さん。謡は「鶴亀」、仕舞は基本の型で左右打ち込み。最初は声を出すのも歩くのも、緊張して、なかなか思った通りにはうまくいかないんですよねぇ。でも慣れれば大丈夫だと思います。がんばって~。
参考リンク:
インターネット仕舞
#京都の人気能楽師・味方玄(しずか)さんが基本の仕舞を舞ってくれます。「羽衣」もあり。
関連エントリ:
第三期短期能楽教室 お稽古一日目(2007/09/17)
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