COMIC 「働きマン」第四巻 そして菅野美穂主演でのテレビドラマ化情報
私の愛読マンガ「働きマン」の最新巻・第4巻が8月23日発売とのことで、速攻購入。今回もずっしり楽しめる内容だった。
※以下内容に触れていますので、未読の方はご注意を。
大学時代の友人がハワイで挙式をするということで、徹夜で仕事を終わらせて久々の海外休暇を過ごす弘子。既婚者の同級生とのありがちないさかい、仕事以外の世界に久し振りに触れることで「あたし 仕事以外のスキルって上がってるのかな」と我が身をふと振り返る。それに対して友人の内科医・荒木雅美が「鍛えた筋肉が違うだけよ」と返すのがかっこいい。
また今回は書籍から週刊誌に異動したもののうまくいかず、入院してしまうデスクやスーパーの偽装表示をきっかけに退職してそのままニートになってしまう青年、仕事ができるゆえに集中しやがてうつ状態になって捏造記事を書いてしまう同僚記者など、普通より真面目で、人がよくてわりを食って結果つぶれてしまう人たちが多く出てくる。弘子自身も元カレの新二と再開再会してつい一夜を共にしてしまったりといった弱さを見せる。人間誰だって強いままではいられない。崩れ落ちることはあるのだ。
でもニートの青年は雑誌記事や定食屋でたまたま見た福沢諭吉の「心訓」をきっかけに、就職活動を再開する。弘子も「もっと力抜いていいんだよ」とツボを突かれた新聞記者の高宮に「落ちる」。復活のきっかけがどこにあるかはわからないが、「明けない夜はない」というメッセージと受け取った。
自分のキャリアに悩んで実家に久し振りに帰省した弘子と実家の家族たちの会話もまたリアル。自分の不在の間に家族の構成は変わり、力関係や過ごし方も変わっている。でも変わらない親の姿もある。父親との微妙な距離感、そして仕事を経験することでそれが少し変わって来るのを実感する様子は共感できるものだった。
「結局好きな事をやるためには目の前の課題をやるしかないのか」これもまた実感。平凡な結論かもしれないが、真実なのだと思う。
そして、10月スタートの日本テレビ系連ドラとして「働きマン」がドラマ化されるというニュースが。
「働きマン」連ドラ化!主演は菅野美穂(Sponichi Annex:2007/08/23)
漫画家・安野モヨコさん(36)の人気コミック「働きマン」が、10月から日本テレビで連続ドラマ化(水曜後10・00)される。主人公の熱血編集者を演じるのは、菅野美穂(30)。単行本3巻の発行部数が累計300万部を突破するほど絶大な支持を集めている作品で今回が初めての実写化。安野さんも「そっくり」と太鼓判を押すキャスティングだ。
菅野美穂「働きマン」に変~身…人気コミック初実写化(スポーツ報知:2007/08/23)
加藤正俊プロデューサーは「特殊なヒーロー、ヒロインではなく、世の働く人から共感される主人公にしたい。幅広い演技のできる菅野さんはぴったり。汗を流して働くことの意味を見つめ直すきっかけになれば」と語る。菅野は原作を読み「硬派でキラキラしていて、痛快で疾走感があって引き込まれました」。ネットの占いで松方タイプと診断されたことがあり、松方のセリフ「あたしは仕事したな~って思って死にたい」に「とても共感できる」という。
髪を切り茶色に染める徹底ぶり。22日に誕生日を迎え、これが30代最初のドラマになる。「今の年齢だからできるかな。良いタイミングで出会えて良かった」と話した。
日テレの水曜夜10時はここ最近は「anego」「ハケンの品格」など「リアルに働く女」を描く作品が多かったが、その路線を継承するようなこの作品。
菅野ちゃんだとちょっと可愛いかなあ、という印象も正直あったが、彼女の集中力は以前舞台「奇跡の人」で見ているので、きっと弘子として「化けて」くれるだろうと期待。
納豆巻きほおばって頑張れカンノ。
参考リンク:
ヒロイン・松方弘子役 菅野美穂インタビュー(MouRa 働きマンドラマ化記念サイト:講談社)
講談社 (2007/08/23)


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