いごねり・のっぺ・十全なす
表参道に行く用があり、帰りに新潟館ネスパスの食楽園に寄り、おかずを物色して帰って来たというわけです。もともと買ってあった十全なすの漬物と、のっぺといごねりを組み合わせておかず完成。弥彦の茶豆もあるんですが、食べきれないのでこちらは明日に。
十全なすはこちらにあるように、昔キリンの「一番絞り」CMでミポリンが「きんちゃくナス~」とおいしそうにかじりついて有名になりました。いわゆる水なすの一種で、やわらかい皮とみずみずしい果肉が、浅漬けにするとたまらなく美味しい一品です。残念なことにもうシーズンは終わってしまったので、食べてみたいと思われた方は来年こちらからご注文を。
のっぺも最近少しは名前が知られてきたような気がしています。要は野菜の煮物なのですが、小さめに切り揃えるのと、さといもの粘りを活かすこと、そしてあったかくしても冷やしても食べられる、というのが特徴ですね。
読売新聞の記事「ふるさと食風土記 のっぺ(新潟県五泉市)」にはこのようにあります。
その「のっぺ」だが、見た目はサトイモやコンニャクの白、ギンナンの黄色、サケやカマボコ、イクラの赤、サヤエンドウの緑など彩り鮮やかだ。シイタケの香りがほのかに漂い、淡く塩が利いた味つけで、ダシがよく出ている。サトイモやサケのとけるようなやわらかさと、サヤエンドウや、タケノコ、レンコンなどのしゃきしゃきとした歯ごたえ、まったく異なった食感が絶妙だ。できたてのアツアツを食べる以外に、冷まして食べる家庭もある。味がしみているので、冷まして食べた方がうまいという人もいる。季節や家庭によってホタテや鳥肉、ナルト、旬のキノコなども入れる。
そしていごねり。新潟県出身者以外にはおそらくほとんど知られていないこの食品、海藻を使ったものです。見た目はこんなであまり食欲をそそるものではありませんが、夏の新潟の食卓には欠かせないと言ってもいい副菜です。
こちらにあるように、いご草という海藻を溶かして固めたもので、酢味噌や酢じょうゆ、辛子じょうゆなどで食べます。ほとんど無味無臭ですが、かすかに感じる磯の風味がナイス。佐渡のものは薄い板状にのばしたものをくるくる巻いてあり、細く切って食べるようですが、私が住んでいた新潟市では「えご」と呼ばれる四角い厚切り状で売られていることが多いです。地元のスーパーでよく見かけるのも「えご」がほとんどですね。いずれにしても材料は同じで味も同じですが。
食べてみたい、と思われる方はぜひこちら↓からご注文を。ローカロリーでミネラルが多く、ヘルシーですよ。
なかなか里帰りができないもので、せめて食卓で故郷を懐かしもうということで。
ああ、新潟で焼きなす思いっきり食べたいなあ~。
関連エントリ:
ナス食う人々(2004/09/03)
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コメント
そういえばこちらでは『いごねり』って聞かないですね。
久しぶりに食べたくなりました。
投稿: 静 | 2007/08/08 01:00
>静さん
そうそう、こちらではさすがにスーパーでは見ないですね。
「ネスパス」にはありますので、表参道に行かれる機会があったらそちらでどうぞ。栃尾のジャンボ揚げもありますよ。
投稿: くりおね | 2007/08/10 00:32