PLAY 「The Last Laugh」 PARCO劇場
三谷幸喜さんの代表作「笑の大学」の英語翻案版舞台「The Last Laugh」。PARCO劇場で観てきました。
※以下内容に触れていますので、未見の方はご注意を。
内容としては、下記の朝日新聞での紹介記事が簡潔にまとめてくれています。
三谷幸喜作「笑の大学」の英語版、来日公演中(asahi.com:2007/07/12)
「笑の大学」では、太平洋戦争前夜の東京で、喜劇作家と、笑いなど禁じるべきだと考える検閲官とが攻防を繰り広げるうちに、心の交流が生まれ、台本はどんどんおもろしろくなってゆく。ハリスは2人の関係はそのままに、舞台を「ある時代の、戦争をしているある国」に変えた。「日本の話では英国の観客には受け入れにくいし、日本人を笑う芝居になってしまう。そうはしたくないから、どことは分からない場所で、昨日あったかもしれない、明日起こるかもしれない物語にしました」
「背景に常に戦争があるというイメージを強調するため」、検閲官がかつて戦場で大けがをし、息子が戦死したという設定を新たに付け加えた。
家族についての描写や妻との電話でのやりとりなどを検閲官に加えて、日本版よりも人物の背景を細かく描かれることで、違う確度からの「もうひとつの笑の大学」となっていたと感じました。
英語での上演で、特に作家役のマーティン・フリーマンさんは相当のマシンガントークでしたが、字幕に助けられながら充分楽しむことができました。pun(語呂合わせ)なんかも効かせているような気がしたので、ちゃんと聞き取れればもっと的確な場所で笑えたのでしょうが、そのあたりはさすがに限界が。
ちなみに「さるまた失敬!」は「Excuse me!」でした。(このアクセントが絶妙でおかしい)
だんだん乗ってきて芝居に参加してしまうくだりは、日本版と変わらずやっぱり爆笑です。コメディとしての構成がユニバーサルなんだなあ、と改めて感心。
ラストは日本版よりずっとドライでクール。そのあたりイギリスらしいなあ、とも。あの状況(公演中ですので詳細は省きます)の中で残された脚本を読み、笑う検閲官の姿を見て「ああ、だから『The Last Laugh』なの?」と一瞬思ってしまったのですが、考えすぎでしょうか。
参考リンク:
「ラスト・ラフ」初日レポート(PARCO劇場オフィシャルブログ:2007/07/12)
台風×三谷さん×俳優二人のトークショー(PARCO劇場オフィシャルブログ:2007/07/20)
さるまた失敬!(PARCO劇場オフィシャルブログ:2007/07/20)
関連エントリ:
「The Last Laugh」来日公演決定(2007/04/23)
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