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2007/06/05

COMIC 「サード・ガール」完全版・第8巻 西村しのぶ

とうとう最終巻です。サード・ガール第8巻。
単行本未収録だった2篇を楽しみに、でも終わってしまう寂しさもちょっと感じながら読みました。

※以下内容に触れているため、未見の方はご注意を。

この前の7巻で、「年上でサラサラのロングヘアの京女」千年屋さんに大沢くんをかっさらわれちゃった夜梨ちゃん。白浜で大沢くんの不在をひしひしと実感して苦しくなり、勝浦に長期出張中の涼さんのもとに向かうのですが、車の中で泣きだしてしまう彼女に涼さんが言う「二人ともまだ子供だったんだからしかたないよ」という言葉。遠距離恋愛経験者としては「あの頃そう言ってくれる人がほしかった!」と激しく思ってしまったわけで。

まあそうは言っても「失恋は日にち薬時間薬、そして男薬」というのはまりをちゃんの言う通り。夜梨ちゃんにも新しい恋の予感が、、、というところで8巻に突入したのでした。

未完であることには変わりなく、二人がどうなったかは想像におまかせという結果になってはいますが、夜梨ちゃんの女性としての成長が感じられて、恋も仕事も「きっと、いい結果になってるよ」と思えるお話になっています。
とにかくやっと見届けられた、という感じで、区切りがつけられた安堵感でいっぱい。

そして8巻に同封されていたイラスト集告知チラシの裏に、短編集「VOICE」の新装版発売のお知らせが。単行本未収録の作品(20ページ)も収録予定とあって、単行本を持っている私も「ああ、どうしよう」と悩んでしまいます。旧作でここまで商売するなんて、上手すぎ。いやはや。寡作な作家さんならではの技でしょうか。

夜梨ちゃんのファンの方には怒られてしまうかもしれませんが、結果として大沢くんを「かっさらった」京女・千年屋さんと大沢くんのエピソード、実はけっこう好きだったりします。大学という空間の中で一緒に時間を過ごすうちに自然と心が近づいていき、「なんとなく好きだなあ」と思い、「さらになんとなく相手もそうだ」とうぬぼれでなく思うこと、確かにあったから。そんな時代をなつかしく思い出す描写に胸をぎゅっとつかまれてしまう。甘露な時間をじんわり楽しめて、好きなんです。

そんなわけで全部揃った「サード・ガール」、お気に入りのエピソードをまた何度も読み返してじっくり楽しませていただこうと思います。

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