「大回顧展モネ」とマカロン
連休合間とは言え平日なので少しはゆとりがあるかな、と思って行ってみたのですが、到着したのは午後3時近くだったので、やっぱり人が多いです。どの絵の前も人がわらわらといるので、全部をじっくり見るのはあきらめて、遠目に見て「おっ」と気になった絵を集中的に見ることに。
音声ガイドは小泉今日子さんのナレーション。重点作品にマークがあるので、そのあたりを参考にしながらキョンキョンのガイドを耳にしばしモネの世界へ。時折入る同時代の印象派作曲家・ドビュッシーやサン・サーンスの曲を聴くと、目も耳も印象派の空間に入っていくような気がしました。
公式サイトの「作品紹介」は実際の展示カテゴリ別になっているので、そちらから私が個人的に気に入った絵を少々ご紹介してみます。
まず第二章・印象での「ジヴェルニーのモネの庭・アイリス」と「かささぎ」。「アイリス」の鮮やかな春の庭の美しさもステキですが、特に「かささぎ」のまるで北海道の冬景色をそのまま写し取ったような色調はずっと見ていても見飽きないものでした。
次に第三章・構図の「アンディーブ岬」など一連のジャポニズム作品。サイトには載っていませんが、「ヴァランジュヴィルの漁師小屋」もしばらく佇んで味わってしまいました。富嶽百景などの浮世絵の風景画からヒントを得て描かれた風景画は、たしかにどこかなつかしい構図になっています。
第四章・連作では有名な「積みわら」連作などもよかったですが、個人的に印象的だったのはロンドンの風景を描いたもの。テムズ川、ウオータールー橋、国会議事堂などがすべて霧の中にある風景をいくつも描いていて、たっぷりとした湿気のうす寒さまで伝わって来るような、モネならではのロンドンの風景画がそこにありました。
第五章・睡蓮/庭園では「黄色いアイリス」の大胆な筆致と花のこれ以上ない効果的な配置に感嘆。そして連作の「睡蓮」はモネの代名詞と言えるだけあって、水の中に吸い込まれていきそうな絶妙なグラデーションと色使い。水と光と空気の画家なのだと改めて思いました。
ただ、ラストの大判の「睡蓮」(サイトでは右側のもの)がガラスで覆われていたのが何とも残念。ガラスに映り込みが多く、これだけ「光」にこだわった作家なのにこんな風に見るのはどうなんだろう、と思ってしまった次第。
帰りのミュージアムショップでお土産を物色、クリアファイルを何点か買ったあと、なぜかそこにあったマカロン詰め合わせが目に入りました。アンジェリーナ製だったので、思わず購入。毎日限定20セットのラスト1セットでした。
なぜここにマカロン、フランスだから?などと思いつつ帰宅して包みを開けるとこんな解説が入っていました。
Macaron Varies
マカロン・バリエ
花の香り、色彩を第一と考え、 セレクトした8種類。
オレンジ、レモン、バラ、ピスタチオ、ジャスミン、ラベンダー、バニラ、ショコラのお味が楽しめます。
中でも、ピンクのマカロンは繊細なバラの香りを閉じ込め、ラベンダーのマカロンはドライラベンダーをあしらいました。また、青色のマカロンは、モネの睡蓮をイメージし、香り豊かなバニラ風味に仕上げました。
公式サイトにも「ジヴェルニーの庭をイメージしたモネ展限定販売のマカロン」として紹介されていました。この展示会のために準備されたオリジナルのセットなのですね。モネの庭を想像しながら、味わって食べさせていただきます。
他のグッズとしては、ル・クルーゼファンのハートをくすぐりそうなMONET×LE CREUSETの 「ラムカン・ダムール」モネオリジナルカラーバージョンなども。
尚、5月4日午後0時よりWOWOWで「印象派 若き日のモネと巨匠たち」という番組が放映されるそうです。興味おありの方はぜひどうぞ。
5/4追記
参考リンク:
美術展あれこれ(3)「モネ展」(かのこの劇場メモ:2007/05/04)
#展示について違う視点から書かれています。このエントリへのリンクもいただきました。ありがとうございます。
5/7追記
参考リンク:
プランタン銀座で「モネ展」記念メニュー、器も限定物を使用(銀座経済新聞:2007/05/02)
同メニューは、モネが実際に食べていたメニューを集めたレシピ集「モネの食卓」やモネが人生の半分を過ごしたパリの北西に位置する村、ジヴェルニーのモネ宅の庭から同店シェフがインスピレーションを得て創作したワンプレートメニュー「クロード・モネが好きな野菜たちのエトッフェ ホロホロ鳥添え農園風」。ブロッコリーやパプリカ、オクラなど8種類の野菜を使用したエトッフェ(蒸し煮)にワイルドライスとローストしたホロホロ鳥が入ったル・クルーゼ製のモネ展限定色のハート型ココット「ラムカン・ダヌール」(ふた付き)とバゲットが添えられたもの。価格は1,260円。
銀座の「サロン・ド・テ アンジェリーナ」でもモネ展協賛メニューが。しかも記念ル・クルーゼを使うという凝りぶりです。
#「モネ展」会場でも販売されている書籍です。詳細情報はこちらにも。
中央公論新社 (2007/03)
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ワーナーミュージック・ジャパン (1995/07/25)
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