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2007/03/08

dancyu4月号は特集「日本酒の春」そして日経ビジネスアソシエにも蔵元インタビューが

dancyu (ダンチュウ) 2007年 04月号 [雑誌]はい、あひるさんから純米友の会会長拝命したくりおねでございます。
微力ながら、精一杯純米酒の普及につとめさせていただく所存です。

そんな私たちの日本酒愛に満ちた交換書簡を松尾様が見ていたのかどうか、なんと今週発売のdancyu (ダンチュウ) 2007年 04月号の特集は「日本酒の春」。そして日経ビジネス Associe (アソシエ) 2007年 3/20号のロングインタビューで「醸し人九平次」を造る萬乗酒造の15代目蔵元さんのインタビューが。雑誌で立て続けに日本酒攻撃です。

このdancyuの「日本酒の春」特集、すごいことになってます。
目次を引用してみると。

心が震え体の先までジワリとしみわたる。米の旨味を醸す命の結晶
日本酒の「おいしい」って何だろう? 文・藤田千恵子

飲んで、飲んで、飲んで見えた、おいしい世界の最先端
いまの日本酒がわかる「3大銘柄」はコレだ!
文・山内史子

2007年版
「一番おいしい、飲みたい酒」選手権

第一部
これぞ一押し。
「純米・純米吟醸」の花形 構成・文 山同敦子

第二部
通が好む日常酒の極み。「本醸造」の星

第三部
dancyu読者に「愛される酒」
──アンケート結果発表

第四部
全国有力酒販店100軒の「売れている酒」と「注目銘柄」

番外編
笑顔を贈る、幸せの「大吟醸」ガイド

「カップ酒」ラベル・コンテスト

米の個性を生かした「低精白純米酒」も台頭中

好みの酒を見つけるガイドマップ

もっと楽しめる!「料理と酒の新・相性講座」 講師・渡辺ひと美

酒席を盛り上げる、日本酒「言葉遊び」のススメ

「有機認定清酒」12本を松崎晴雄が鑑定する

編集部員の体当たりお受験レポート
わたしたち、「利酒師」になります!

厳選 取り寄せカタログ 193
酒飲みが唸る「肴」


日本酒好きなら買わなきゃ、とそそられる内容が目白押し。
そこに書かれている文章がまた、みなさん尾瀬あきらさんですかってくらいにこれでもかと日本酒の魅力をうたい上げてるわけで。
たとえば藤田千恵子さんのこんな言葉。
以前、大分県「鷹来屋」の浜嶋弘文蔵元と酒を酌み交わしたとき、彼が「毛細血管にまでしみ通っていくような優しい酔い心地は、日本酒にしかないもの」と評したが、けだし名言だと思う。

とか、
加藤杜氏が醸す生もと純米“睡龍”は、「米の旨味を存分にひきだしながら、すこぶるキレの良いきれいな味わい」である。さらに、温度を上げることで、より一層味が膨らみ、旨味の輪郭がくっきりとしてくるという「燗上がり」する酒の代表格だ。

とか、すぐにでも飲みたくなってしまいそうな言葉ばかりで。目に毒だなあ。こんなに豊かな言葉で味を表現できる日本酒って本当にステキです。日本酒に関するボキャブラリーをもっと増やしたいなあと真剣に思いました。

アソシエのインタビューもなかなか読みごたえがあります。初めて自分達の思う通りに造りをした酒を同じ造り酒屋の先輩に飲んでもらった時、いい酒だと言ってはくれたけど、そのあとこういう言葉が続いたとのことでした。

「確かにいい酒だが、おまえはこの酒を通じて何を訴えたいの?飲んでくれた人に何を感じてもらいたいの?おまえは酒を造ることでどういう人間になっていきたいの?」

ここを読んで、「蔵人」の2巻で、まさに安本酒店の店主が宏に言った
「この酒から専務のお酒に対する考えやこの蔵の方向性がまだぼんやりとしか感じられません」という言葉とまったく同じだと思いました。物を造るというのはなんと冷酷に「自己」を求めるものなのでしょう。

そんな経験からどうやって現在パリの三つ星レストランで置いてもらえるようになるかまで、続きはぜひ本誌をお読みください。ものを造る人の重みのある言葉、きっとずっしり胸に響くでしょう。

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日経ビジネス Associe (アソシエ) 2007年 3/20号 [雑誌]

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コメント

くりおねさんの日本酒愛が通じたのか、埼玉県川越の地酒「鏡山」が復活するそうです。
しかも杜氏は女性です。

http://www.sankei.co.jp/chiho/saitama/070306/stm070306000.htm

投稿: hanabusa | 2007/03/08 23:17

>hanabusaさん
地酒復活なんて、うれしい情報をありがとうございます。
「濃醇うま口で、ゆっくり味わい、飲んでほっとする酒を造りたい」という杜氏さんのコメントも、しっかり設計図を書いていらっしゃる様子で頼もしいです。

投稿: くりおね | 2007/03/10 22:35

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