« ダ・ヴィンチ4月号で「TEAM NACS総力特集第二弾」掲載 | トップページ | 「呼ばれて」知った笹川美和さんの新譜「まよいなく」 »

2007/03/12

ハケンと正社員 とっくりとタートルネック

3月になって新しく発刊された朝日新聞のbe on Sunday Television。
これまで毎週土曜の夕刊に載っていた一週間分の地上波+BS3波の番組表と、インタビューや番組ピックアップが日曜に移った格好の紙面ですが、ここの人気投稿欄「TV端会議」で「ハケンの品格」テーマのものが掲載されました。
題して「バトル 正社員 vs, ハケン それが何か?」。

Be_tv_haken掲載されている記事はリンク先をご覧いただくとして、イラストもまた傑作。
加藤あい演じる新人派遣社員が「センパ~イ、とっくりってもしかしてタートルネックのことですか?」と質問すると、篠原涼子演ずる大前春子が「えっ?なんだそのくだらない質問は!」と青筋立てて怒る。そしてその後ろを大泉さんの東海林主任がキ~~~~~~~となりながら「とっくり~~~」「とっくり~~~~~」と走っている、というイラスト。激似でおかしすぎ。キャプションは「深刻化する世代間のギャップ」と。(しかしこの篠原涼子のイラスト、ミスターに見えてしまうのが何ともはや)

Web記事にはイラストがないためか、「イラストレーターもひとこと」という部分が載っていないので、こちらに書いておきます。

社内には色々な軋轢があるものですが「え、エモンカケって何ですか?ハンガー?」なんて若い子に真顔で聞かれて腹立たしいのも世代による軋轢の一つでしょう。そんな中、何のためらいもなく「とっくり」という言葉を連呼する東海林主任は、正社員と派遣社員の間以上に、暗くて深いジェネレーションギャップを生み出しそうで最高にスリリング。年を恥じるな、若い者に合わせるなという、ある種男気あふれるメッセージともとれなくもないですが、どうでしょうか?

・・・私の推測では、単に「タートルネック」という言葉を知らないだけなんではないかと(笑)>東海林主任
でも、大泉さんだと本当に素で「とっくり」とか言いそうで、あまりにも違和感なさすぎなんですよね。「くるくるパーマ」「ウエービーダンディ」など、どんぴしゃな言い回しが多くて、脚本の中園ミホさん実は「水曜どうでしょう」のファンなのでは?と思ってしまうくらい。

記事では「主人公のスーパー派遣社員、大前春子(篠原涼子)と正社員の東海林主任(大泉洋)のバトルをどんな思いで見ていましたか。」という話から、派遣社員の方の体験談、そしてこんな話題も。

脇役の丁寧な描写にも支持が。

 「派遣会社に勤める一ツ木さんの存在がイケてる。派遣先も派遣元も、担当者は苦労している。彼の存在が物語にリアル感をもたらしている」(東京都・ハケンの貧か苦・24歳女性)


そう、今回意外と(?)注目を集めているのが、ハケンライフの営業・一ツ木主任の役柄。友人の元派遣会社営業課長も、研修で一緒になった派遣会社の方も、「あれは一ツ木さんがもうリアルで!」と絶賛してました。理由にならない理由で契約を切られる、いきなり派遣先から呼び出される、新人派遣の失敗の後始末をさせられる等々、洒落にならないくらいドラマの通りなのだそうで。ここに安田さんの腰の低いキャラクターがあいまって、絶妙な味を出しているのでしょう。大人気です。

昨日の「HONOR」のカーテンコールの挨拶で、大泉さんは「このあと『ハケン』の最終回の撮影です」と言ってました。水曜放映のドラマの撮影を日曜夜にやるって、ドラマの撮影って本当にギリギリまで粘るんですねぇ。
最終回は14日22:00~23:04。時間が長くなってますので、録画予約はお間違えないように。

3/16追記:
nikknansports.com北海道版記事「大泉出演ドラマが最高視聴率をマーク」によると、「ハケンの品格」最終回、北海道ではこの枠最高視聴率を記録したとのこと。

14日にSTVで放送されたドラマ「ハケンの品格」最終回の視聴率が26・3%をマークし、85年からスタートした同局水曜ドラマ枠最終回の歴代最高を記録した。初回(27%)、全平均(25・5%)も歴代最高。ドラマにはTEAM NACS(チームナックス)の大泉洋、安田顕が出演していた。

3/19追記:
読売新聞にも取り上げられていました。

組織への根強い不信…ドラマ「ハケンの品格」、企業論理鋭く批判(YOMIURI ON-LINE:2007/03/14)

 このドラマの好評ぶりを端的に示すのは視聴率。1月の放送開始以来、これまでの平均視聴率は19・4%で、ヒット作の目安とされる20%前後を常時キープ。月刊誌『論座』4月号のインタビューで哲学者の鶴見俊輔氏が「はじめから全部見てる」と語るなど、識者の間でも評価は高い。

たしかに、新聞や雑誌の記事では必ずと言っていいくらい、大学教授などの識者と言われる方のコメントがありましたね。しかもみなさんちゃんと見ている様子で。そのあたりはこういう数字にも現れているようです。
個人視聴率のデータで特徴的なのは、「あまりドラマを見ない」とされる男性の数字が意外に高いこと。とりわけ5%を超える例はまれな男性50歳以上の層でも、平均視聴率は6・5%前後の高率となっている。


「ハケンの品格」o.s.t
「ハケンの品格」o.s.t
posted with amazlet on 07.03.12
TVサントラ 菅野祐悟
バップ (2007/02/28)
売り上げランキング: 1114

|

« ダ・ヴィンチ4月号で「TEAM NACS総力特集第二弾」掲載 | トップページ | 「呼ばれて」知った笹川美和さんの新譜「まよいなく」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

OFFICE CUE」カテゴリの記事

メディア」カテゴリの記事

コメント

くりおねさん
私も一ツ木さんがすごくいいと思います。
安田さんの困った顔や中腰の姿勢がたまりません。

私がいた派遣会社にはあんなにいいマネージャーはいませんでしたが、
よくグチをきいてもらったり、ゴハンをおごってもらったり、時給の交渉をしてもらいました。
「救命病棟」のように、「ハケンの品格」のダイジェスト版があれば、
是非一ツ木さんに主役をやってほしいです。

投稿: 日月 | 2007/03/13 23:12

>日月さん
一ツ木さん派へのご賛同、ありがとうございます。
いいですよねぇ、あの腰の低さと困った顔。
一ツ木さん主役の「ハケンの品格~マネージャー篇」、私も一票!です。一ツ木さんの目から見たS&Fの正社員達や、春子や美雪などの派遣社員について、語ってほしい~。

投稿: くりおね | 2007/03/15 00:29

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ハケンと正社員 とっくりとタートルネック:

» ハケンの品格 第7話 [日々の書付]
社内企画コンペに、愛する里中主任のため、「ハケン弁当」の企画を考える森ちゃん。しかぁし、その企画は後に様々なトラブルを呼び込むことになろうとは… 森ちゃんが考えた企画だからと、彼女の名前で企画を出そうとする里中君。しかし、「ハケンの考えた企画では通らない」と東海林くん、春子さんが珍しく同意見で反対。創立記念コンペに、外部の派遣の企画が通るなんてことは、あってはならないと… しかし、キモの小さい会社だね、S&Fは…(´Д`)=3 しかし、里中君は土壇場で企画者名を森ちゃんに変更。 「... [続きを読む]

受信: 2007/03/13 23:13

« ダ・ヴィンチ4月号で「TEAM NACS総力特集第二弾」掲載 | トップページ | 「呼ばれて」知った笹川美和さんの新譜「まよいなく」 »