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2007/02/10

COMIC 「サード・ガール」完全版・第4巻 西村しのぶ

西村しのぶさんの未完の名作「サード・ガール」完全版第4巻をようやく購入。今回の表紙は美也の親友・まりをちゃんと年下恋人の数学教師・千尋くん。ゴージャスです。

今回収録の作品の中で一番好きなのは「ロマンス--1982」。
美也が涼と付き合う前に交際していた、家庭持ちの歯科医・広瀬との恋物語。
フィジカルな雰囲気のない、甘い砂糖菓子のようなお付き合いの描写ではあるけれど、それでも電話口に子どもが「もしもしするー」と割り込んできてガチャンと切るところなんかは、ままならない恋をしたことのある人ならきっと共感できるのでは。

一家四人でフレンチレストランで食事をしているところを涼と二人で眺め、ワイングラスを放り投げて広瀬の目を向けさせる美也。
彼のことを「ずっと頑張ってきた人なんだから、息抜きに毛色の変わったGFの一人くらいほしくなるわよね」と語る美也。そんな美也を「あっきれたねー。無防備だなあ」と言う涼。その言葉に「そうね、わたしがかわいそうだわ」。今まで見ないようにしていた事実を彼女もようやく受け入れる。

ここからの二人のやりとり
「それにつきあわされてるあなたもかなり気の毒・・・と」
「オレなら気にしなくていーよ。冷めるの待って口説くつもりだから」
「根性できてる!!」
「ホレボレするね、泣きそうな横顔」
「もっと言って」
「キレイ」

ここで美也は固く閉じていた気持ちをやっとゆるめることができた、そんな気がした。だから美也は涼を選んだのだと納得できる、とても好きなシーン。

翌日広瀬に「もう会わないわ」「あの男の子が好きになったの。彼に誠意を示すわ」と別れを告げる美也。なんてシンプルで潔いんだろう。初めて読んだ時まだ学生だった私は、別れ方のお手本にしようと思ったくらい。その後訪れた現実はそうカッコよくうまくはいかない、何ともみっともないものではあったが、それはともかく。

他にも夜梨子がタオルショップでたのことバイトする「ショップ・ワルツ」、初めての手料理話「ファースト・メニュー」など、何度も読み返してしまう小品がぎっしり。

3世代分の「プロダクション・ノート」と併せて、今回も西村ファンにはうれしい一冊。全巻揃う四カ月後が待ち遠しい。

関連エントリ:
「サード・ガール」完全版・第2巻 発売中(2006/12/09)

行ってきました 「西村しのぶ先生サイン会 in ブックファースト渋谷店」(2006/10/29)

西村しのぶ「サード・ガール」完全版第一巻 10月27日発売(2006/10/12)

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