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2007/02/12

LIVE 「音楽(ポップス) の匠」第五夜 佐藤竹善

Takumi連休中日の11日。
佐藤竹善さんがフィーチャーされた東京文化会館のイベント「音楽の匠」第五夜に行ってきた。

音楽(ポップス) の匠 東京文化会館の響きに挑む5夜(東京文化会館)

「クラシック音楽の殿堂」として有名な前川國男設計による東京文化会館。 クラシック専用のこの小ホールで上質なポップスも響かせたいと音楽監督大友直人は、このホールの特性を生かしたアコースティックで繊細なライブを企画した。そして大友直人が絶大な信頼をおく音楽プロデューサー木崎徹の声かけでこの企画に賛同し、PAや照明に頼らずにホールの「響き」に挑む5組の「音楽の匠」が集った。
実はどんな内容なのか、あまりよく知らないままに急いでチケットを取ったこのイベント。竹善さんが出演するアコースティックライブなのかな、程度の予備知識だったが、そんなものは不要な、ただただ素晴しい音を楽しめる心に残るライブとなった。

東京文化会館の大ホールは何度かバレエ観賞などで行ったことがあるが、小ホールは今回初めて。座席数は649席、中はこんな感じで、いかにも「コンサートホール」といった趣の空間。ここで竹善さんの歌がどんな風に響くのか、わくわくしながら開演を待った。

最初は竹善さんとベーシスト下野人司さんのデュオでの演奏。
イントロですぐにわかったEaglesの「One of These Nights」。ギター2本のからみが実にcoolでカッコいい。その次ももともとのアレンジがギターの音が印象的な竹善さんソロ曲「Winds of Change」。そのあとの「はじまりはいつも雨」に意表をつかれ、甘い声と歌詞、そしてメロディにしばし酔う。

ここで一旦下野さんは退場し、MC。ここでポップスのライブが行われるのは、史上初とのこと。せっかくのクラシック小ホールを使ってのライブ、企画をどうしようかいろいろ考えて、ここならではの趣向にしようと選んだのがアカペラ。ということで、木戸康弘さん、比山貴咏史さん、淵上義人さん、有坂美香さんの4人のゲストボーカリストが登場し、アカペラ・タイムへ。

スタートは「CORNERSTONES 2」収録の名曲から。原盤ではTAKE6とのハーモニーでめちゃくちゃ贅沢だったけれど、この生で聴くアカペラの迫力はまた違った魅力でいっぱい。
続いてスタンダード2曲を歌ったあと、「本邦初公開のシカゴの曲で。70年代と80年代を続けて」という紹介に「おっ、もしかして『Saturday In The Park 』?」なんて自分の好きな曲を勝手に期待したりもしたが、実際は「If You Leave Me Now」。このめちゃくちゃ美しい、でも難しいメロディラインのハーモニーをさらっとやってのけていた。ううん、すごい。
直後はシカゴの超名曲「Hard To Say I'm Sorry」。作曲者のデヴィッド・フォスターってこの頃神掛かってたよなあ、と涙腺直撃の歌詞とメロディにうるうるしながら思う。

しばし美声に酔う会場に手拍子を要求し、始まった曲はビリー・ジョエルの「The Longest Time」!風景が一気に西海岸からニューヨーク・ブルックリンへ。

このあとのMCでちょっとしたシークレットプロジェクトについて会場限定で発表が。へえ10年ぶりの・・・いやいやこれ以上はちょっと。竹善さんに「ネットとかに書かないでくださいね。書いてあったらここのお客さんしかいないんだから(笑)」と釘を刺されたもので。近いうちにCMソングとかで出てくる予定らしいので、しばしお待ちを。

次の曲は「生まれ来る子供たちのために」。こんな時代だからこそ胸を打つ名曲。オフコースでの初出をもう一度調べてみたら1979年発売の「Three and Two」収録。バンドサウンド全開のこの頃、この曲をラストにしていたのに今さらながら驚いた。
余談だが、この曲と双璧といえる小田さんの名曲「言葉にできない」の初出は1981年発表のアルバム「over(紙)」収録。どちらの曲も20年以上たっているけれど、色あせない力を持っているのが素晴しい。まさにEvergreen。

ラストはニッカシングルモルト余市CMで竹善さんが歌っている「Amazing Grace」。アレンジは今回ステージに立っている有坂さんとのことで、ゴスペル的なと言うかアフリカンと言うか、パワフルな生命讃歌の「Amazing Grace」だった。

アンコールは「Okra」から「今日も君に恋をした」。イントロをトチるおまけつきで「全然『匠』じゃないよね」と照れながら。

そして、「久し振りにやる曲です。この曲から僕のキャリアが始まりました。でも改めて練習してみると知ってるコード全部使った、って感じで、よくこんなめんどくさい曲作ったなあと(笑)」という前振りで始まったのは、「Try and Try Again」。この曲で「サウンド・コンテスト'86」でグランプリを獲得し、デビューアルバム「TRY AND TRY AGAIN」のタイトルチューンにもなった思い出の曲。詞も曲もあたたかさに満ちていて、「もう一回、やってみようよ」という気持ちになれるこの曲を竹善さんのキーボード弾き語りで聴けるのは最高に贅沢。

竹善さんは退場し客席の照明もつき、コンサート終了のアナウンスが流れるけれど客席はアンコールの拍手が鳴りやまず、とうとう竹善さんが出てきて一言「もう曲がないんだよね」。会場爆笑。
と言いつつ、「せっかくこんなホールなんだから、マイクなしで」5人でのアカペラ「Amazing Grace」を。
小ホールの音響のよさもあいまって、もうすばらしいったら。鳥肌もの。終了時は総立ち。

来年もまた、と言われているそうなので、定例企画になる可能性あり。竹善さんの「声」に包まれてこれでもかと堪能できる数少ない機会、実現するならぜひ来年も足を運びたい。
これも余談だが、それぞれの曲の最後の一音が消えるまで待ってから拍手が始まるのが、個人的には非常にうれしかった。

セットリストは以下の通り。
----------------
One of These Nights
Winds of Change
はじまりはいつも雨
(MC)
Love's In Need Of Love Today
When A Man Loves A Woman
Nowhere Man
(MC)
If You Leave Me Now
Hard To Say I'm Sorry
The Longest Time
(MC)
生まれくる子供たちのために
(MC)
Amazing Grace

<Encore>
今日も君に恋をした
Try and Try Again

<Encore(2)>
Amazing Grace(マイクなし)
-----------------

出演者のブログエントリが早速上がってます。

音楽の匠 楽屋(竹善のブログ「おくらの軍艦巻き」:2007/02/11)

音楽の匠(Royal Blue by Hitoshi Shimono:2007/02/11)
#ベーシスト下野人司さんのブログです。

参考リンク:
[live] 池袋→×上野→○ (乱筆乱文にて失礼いたします:2007/02/11)
#検索して発見したライブレポ。早くて詳しいです!参考にさせていただきました。

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